OSTRACISM CO.
■ 開発日記 巻之廿五

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: Re: CD-R 見たよ
To: Ken'ichi Saito
Date: Sat, 27 Nov 1999 02:06:36 +0900

> 米木二号(注 主にさとみさん:米木第二夫人の意ではない)
> は♂です。
> まちがいなし。
> たぶん!

 最近ちんちんなさそうだという超音波観測報告が...
 いやいやまだわかんないけどね。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: RE: フォーマット???
To: Hiroshi Nakamura
Date: Sun, 28 Nov 1999 03:04:29 +0900

>  新潟は昨晩雪が積もりました。寒い寒い。
>  とりあえず、休みの間にフォーマットでもと思って、
>
> >  MS-DOSプロンプトで
> > help fdisk
> > とするとfdiskというコマンドの説明が読める(はず)。
>
>  出ない…。そこで改めておたずねしますが、
>
> > fdiskで新しいHDDを指定して(くれぐれも現在システムのあるドライブはしない
> > ように)拡張パーティションを作成する。パーティション作成後再起動して
> > フォーマットする。
>
>  これは、
>  ディスク  Drv   Mバイト  空き   使用
>   1           4784   2739    43%
>         C:      2045
>   2 218 218 %
>
>  の、ディスク2について、「MS-DOS領域または論理MS-DOSドライブを
> 作成」すればいいんですよね。ね。
>  いいと言って。じゃないと私の手には負えませーん。

 まず具体的な質問には具体的な質問で、

 マシン構成を確認。HDDは取り替えたのか増設したのか?
 取り替えたにせよ増設したにせよ、最終的に現在HDDはいくつつながってる?

 ずっと「増設」したものと思っていたが上記表示からすると取り替えたのね。
 1が5GのHDDで2が容量からして230MB MOだな。
 作業は現在システムのあるディスク1に対してする。

 ディスク1に拡張パーティション(MS-DOS領域)を作る。
 DOSのパーティションは

基本領域が必ず一つ
拡張領域が必要なだけ
拡張領域内に論理MS-DOSドライブ

というように作る。変に複雑。
本当はこのへんのマニュアルか解説書を読むべきではあるが、マニュアルって
いうとあのMS-DOSのになってしまうのが変な話。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: Re: CD-R 見たよ
To: Kouichi Kobayashi
Date: Mon, 29 Nov 1999 01:29:41 +0900

>  ただ気になるのは、送られてきたファイルは、
>  ”track05.cde”で、(違ったかな?)
> 拡張子がなんか変な気がする。

 CD-Rのボリューム名はもしかしてAudio CDになってる?
 たぶんマルチセッションに弱いCD-ROMドライブなんではないかと思う。
 実は今回焼いたCD-Rは私のマックでもちゃんとは読めない。最近OSを
バージョンダウンしたせいなんだけど、ISO9660部分がオーディオ部分より
大きいってのが原因でないかと考えている。
 オーディオトラックなしの普通の方法で作って再度送る。
 それまではオーディオトラックだけでも聞いててくんろ。普通のCD
プレーヤで再生可能(オーディオトラックは温泉とは無関係)。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: RE: フォーマット!
To: Hiroshi Nakamura
Date: Mon, 29 Nov 1999 01:49:42 +0900

>  Cドライブ 2,045MB
>  Dドライブ 2,045MB
>  Eドライブ  701MB
>
>  DドライブとEドライブが1個の拡張領域だからのようですが、Eドライブ
> には論理MS-DOSドライブが作れない、というこれまた困ったことになって
> います。
>  いや、今のとこあんまり困らないけど…。

 ドライブレター(CとかDとかE)があるってことはフォーマットできるって
ことでないかい?

 ま、700MBも空くのはもったいないんで

1.BeOSを入れる(あ、Notebookじゃダメか)
2.Linuxを入れる
3.FreeBSDを入れる

 でもなんでFAT32で使えないんだろう。変だな。
 私は他のOSと共存させるためFAT32はあえて使ってないんでじつはよく
わかってないのであった(FAT32を読めないOSは多い、NTも読めない)。
 MS-DOS 7とWindows95 OSR2.1とBeOS 4.5とLinuxが共存。8GBを4つに割って
ある。

OSTRA / Takeshi Yoneki

 P-MODELの前作「電子悲劇/~ENOLA」に集約する3枚の5"シングルに収録されてる作品があまり「電子悲劇/~ENOLA」と重複していないという事実にいきなり気がついた。しかも「Rocket Shoot」が「Rocket Shoot II」になって歌詞とメロディラインが変更されているというように、重複している作品でさえ違いがある。そこでシングルのままでは聴きにくい(掛けっぱなしにできない)のでMP3化してmp-manで聴くことにした。

 翌日電車でその聴き逃してたP-MODEL作品を聴いていたところ、隣に年齢的にコギャルでなくなっただけで意識はコギャルのままであろうコギャルあがり風厚底ブーツ女が座ってきた。指には1本おきに安物の指輪が光っている。十二分に悪趣味な着飾りだ。
 普段なら全く気にすることもなくP-MODEL作品に没頭してるのだが、その厚底ブーツ女が何かを「カチャカチャ」始めたのだ。あれ? なんだっけこの音、聞き覚えある。あ、ラッカーだ。
 そのコギャルあがり風女は直後に蓋を開けマニキュア(でいいのか?)を爪に塗りたくり始めた。私の鼻に刺激臭が届く。「は...は...はっくしょい」

 立ち上がりその場から逃げ出した。たまったもんじゃない。
 立ち去るときにその意識はコギャルのままであろう女がちらりと私を見た。きっと「アタシがナニしたってのヨ」ってなコトでも思ってたんだろう。はっきり言えばアンタが臭いんだがそんなこと口にする余裕はない。
 「他人に迷惑かけなけりゃナニしたって勝手でしょ」は宮台本から読み取れるコギャル意識で、電車で化粧をする阿呆どもをよく見かける事実に合致する。

 臭くて迷惑だ。そのガサツで無神経で想像力の欠如した行動が迷惑だ。

 子供の頃、比較的鼻づまり気味だったことと模型工作でのシンナーで麻痺してたのか、臭いには鈍感だったような気がする。しかし鼻も通るようになり、模型工作もめったにしなくなった子供時代の終わり、中学校の卒業式の日、生徒の母親たちの発する異様に濃い化粧品の臭いでマジに気分が悪くなってしまった。
 以来私は化粧品の臭いが苦手だ。
 お姉ちゃんは化粧はしないが、香水は好きだ。しかし、私がダメな香水も多い。結婚してから使えなくなった香水もある(きちんとどうダメか説明するまで喧嘩状態だった)。

1999.11.29

注釈:
 「コギャルあがり風厚底ブーツ女」を「山姥ギャル」と呼ぶのはこれを書いた当時知らなかった。その風貌では男にモテないのは事実。「カレシができてやめろって言ったらやめるカモ」とかホザいているそうだが、カレシはできないので永遠にやめられない。流行が終わればいなくなるのか?
 ラッカー臭いのはちと化粧品臭いのとは別かもとは思う。もちろんラッカー臭い方がより迷惑。

Subject: Re: Software Shuroku no Onegai
To: BNN MACLIFE
Date: Mon, 29 Nov 1999 22:51:56 +0900

> ア1000」と銘打って、Macのフリーウェア/シェアウェアを紹介する記事を企画しお
> ります。その記事で「GripGrop」「bin-tar-gzip」「HUNDOSHI-EDIT(褌・エディッ
> ト)」を紹介し、付録のCD-ROMに収録させていただければと思っておりますが、いか
> がでしょうか。

 了解しました。

OSTRA / Takeshi Yoneki

注釈:
 掲載紙送付がまだないが、きっと送付なしなんだろうな、住所も尋ねてこなかったからね。ま、それはいいとして、「bin-tar-gzip」をStuffIt 5でアーカイブして収録というのはなんだろね。ソフトの意義を無視してるね。あと、「HUNDOSHI-EDIT」と「GripGrop」をtgzアーカイブからStuffIt 5にアーカイブしなおして収録というのは呆れる。
 私の作品以外はStuffIt 5ではなくStuffIt 4が多い。シェアウエア作者はStuffIt 5に問題が多いことを認識しているのでStuffIt 4がいまだにアーカイブの主流だ。BNNの編集者はそういった気遣いとは無縁なんだろうね。無知は罪だよ。

Subject: Re: USB接続顕微鏡
To: Futoshi Ebata
Date: Tue, 30 Nov 1999 12:24:10 +0900

 USB顕微鏡、インテル+マテルって異色な取り合わせだったのね。マテルの
ハイテク投資がバービー人形のキャラクソゲーでなくこういった形で世に出た
ことは実に良いね。
 12歳だったら欲しがるなぁ。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: Nifty
Date: Wed, 01 Dec 1999 16:22:23 +0900

 先日、友人が「Niftyで従量コースに変更できないんだよ」と聞いておかし
いと思い、調べてみると、

> ※従量コースへのコース変更は、1999年 5月31日(月)をもって終了させてい
> ただきました。

 とあった。そんなの連絡受けてないぞ。

 私はアクセスの減った時点で早々に従量コースにしてたんで、今は月500円
程度なのだが、従量コースにしてなかった人は最低でも月950円する。
 私みたいな「Niftyもたまに巡回だけする」ようなユーザが増えて収益が圧
迫されたんだろな。

 詐欺っぽいハナシ。今度国会で通った消費者云々法案にひっかかりゃせんか?

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: css.html
To: ZDNN
Date: Thu, 02 Dec 1999 12:36:13 +0900

http://www.zdnet.co.jp/news/9912/01/css.html

 暗号解読されたソフトを作った会社を「Xing」と書かず「米国のあるソフト
ウェア会社」と表現しているのはなぜでしょうか?
 新聞にもXingと書かれていますが。

OSTRA / Takeshi Yoneki

拝啓SME殿

http://www.zdnet.co.jp/news/9911/30/sme.html

>  旧譜やアルバムに関しては,今のところ予定は
> ありません。旧譜を並べてユーザーが混乱するこ
> とを避けたいためですが,ニーズが高ければやる
> かもしれませんね。

 なぜ旧譜を並べるとユーザが混乱するのか不明。混乱するのは販売側でないか? どのみちなぜ混乱するかは私には想像もつかない。P-MODELは版権がクリアできないため旧譜は置けないとはっきり答えているが、SMEの場合版権を握ってるのは自分自身なのだからそういう問題ではなさそうだ。
 ネットワーク配信の価値は旧譜にこそ意味があるのだがそれは後ほど。

>  ただ,アルバムは難しいでしょう。4分の曲を
> ダウンロードするのには,33.6Kbpsで17分ほどか
> かります。1曲でそれだけかかるわけですから,
> アルバムは現実味がないでしょう。また,すべて
> をダウンロード可能にしたら,CDの販売店は「何
> を売ればいい?」ということにもなりかねませ
> ん。

 アルバムの現実味ははからずも違法MP3サイトの隆盛を見れば明らか。既存レコード店のことを慮るのは勝手だが、そういうつまらないことを言ってられるのも今のうち。そんな余裕なんてなくなると予言しておこう。

>  一方,シングルCDは,CDレンタルの影響もあっ
> て売りにくい状況にあります。音楽配信でユーザ
> ーのパイを広げ,(アルバムなどの)パッケージ
> 販売に繋げるという意味もあるわけです。つま
> り,パッケージのプロモーションという役割です
> ね。

 CDレンタルが原因でCDシングルが売れない? シングルの商品としての寿命を考えれば1年間レンタルできない合法CDレンタルが無関係なのは明白。
 CDシングルが売れないのはその商品としての価値があまりにも価格に見合わないからだと思うが、違う? 最近B面曲がなくてカラオケが入ってたりするね。1曲1000円ってのは昔の1枚2曲700円に比べると実に3倍近い値段なんだけどいかが?
 ネットワークで配信したからといってパイは広がらない。後半で『ユーザーは,お目当てのアーティストの楽曲が欲しいわけで,ソニー・ミュージックのサービスだからダウンロードするわけではありませんから』と自ら語っている。パイが広がるわけでなく今までCDを買っていた客が移行するだけだ(移行するかどうかはだいぶ怪しいが)。

> レコード会社は音楽産業の担い手であり,
> 新人を探して送り出すことや,プロモーション活
> 動も行います。確かに,音楽配信ではパッケージ
> よりもコストはかかりませんが,初期投資やユー
> ザーサポートの拡充といった,パッケージでない
> が故のコストも生じるわけです。アーティストに
> 対してパッケージと同じロイヤリティを払い,十
> 分な活動を行うには,それだけ必要だということ
> です。レコード会社には,音楽以外の収入はあり
> ませんから。

>  逆に,イーズ・ミュージックは音楽産業ではな
> いために,そうした値付けができるのでしょう。
> イーズ・ミュージックでは,まず金額(値付け)
> で訴求して,大量に売ることで(ロイヤリティ
> を)グロス計算するのではないでしょうか。しか
> し,100円では(適正なロイヤリティを払うこと
> は)難しいのではないかと思います。

 レコード会社による無用で無駄で脅迫的な、プロモーションという名の宣伝費用を必要としない(または宣伝費用をかけてもらえない)大部分の音楽家にとって、レコード会社の取り分がないだけイーズ・ミュージックの方がマシなのではないだろうか。
 P-MODELが過去20年間にどれだけレコード会社の宣伝費を使ったか知らないが、ブリリアントグリーンに注ぎ込んだ1年分の宣伝費の数分の1ないし数十分の1、下手したら数百分の1であろう。
 音楽に派手な宣伝はいらない。
 レコード会社は「レコード」というモノをマスプロダクトする装置としての意義があり、これまで機能してきた。ネットワーク配信では音楽をマスプロダクトする必要がない。レコード会社はこれから数年掛けてどんどん縮小解体される。たぶんレコード会社には広告代理店のような部分だけが残るのであろう。それを音楽産業とは呼ばない。

>  またレンタルCDに関しては,正当な対価で貸し
> 出しているとは思っていません。レンタルが始ま
> った当初,レコード会社は「あんなもの,続くわ
> けがない」といって見過ごしていたんです。つま
> り,レコード会社の怠慢でここまで大きくなって
> しまい,後から法整備されたのです。

 現状レコード会社の取り分が正当とは思ってないがいかが?
 矢沢永吉による改革の成果があるとはいえまだまだレコード会社は肥りすぎ。愚にも付かないものを大量の宣伝費を掛けて売りつける手法を続ける限り、正当なんて言葉は白々しすぎる。

>  MP3がインターネットで違法に流通しているの
> を見て,「放っておくと,レンタルCDの二の舞に
> なる」という意識がありましたし,「他業種の企
> 業が参入して低価格なダウンロードサービスが始
> まってからでは遅い」という考えもありました。
> だからこそ,先にサービスを開始してビジネスス
> キームを確立させておく必要があったわけです。

 このSMEのやり方がスキームになるの? マスプロダクトの制約のないソフトウエアの世界に特定のスキームが根づくと本気で考えてる? 大企業の驕りが見えるよ。
 どうもレンタルがレコード会社にとって負の価値しかないと考えている。レンタルが事実上禁止された洋楽が販売面で長期下落傾向にあるのだがなぜだろう? レンタルはデモ版という意義も大きい。1999年には1979年の倍以上レコードは売れてる。レンタルがアングラだった時代より断然売れている。なんでだろう?

> 割高感はあると思います。ただ,他社が
> 参加して競争が生じれば価格も動く可能性はあり
> ますし,あるいは新人アーティストの楽曲は,プ
> ロモーションの意味を込めて安くするといったこ
> とも考えられるでしょう。最初は慎重に行います
> が,Webではすぐに変更できるといったフレキシ
> ブルさがあります。

 ここで競争と言ってるがすぐ後で「(原盤権を握っているので)他社と競合することはないと言えますね」とインタビュアーに答えている。競争という言葉を使うと響きがよくなると思って使ったんだろうが、競争のはたらかない独占的な話であることがインタビュアーの単純な突っ込みで暴露される。

> それはありません。契約には「原盤権」
> があり,他社が商品化することはできないので
> す。他社の契約に関してコメントできる立場では
> ありませんが,少なくともソニー・ミュージック
> では,この原盤権にオンライン配信サービスも含
> むと,数年前から契約書に明記しています。

 ネットワーク配信の自由をお金で売る音楽家ばかりでないことを願いたい。この「原盤権にオンライン配信サービスも含む」が違法な契約として判断される可能性もなくはない。
 音楽家の自由を奪う企業が今後ながらえるとは思えない。これは音楽家の良心に委ねるしかない問題かもしれない。搾取的音楽出版社も同様。
 ただし、音楽家名のURLの無期限使用は早々に違法になると思うぞ。音楽家はレコード会社と契約するのであって、レコード会社に服従するのではない。
 あと、その問題の原盤権を音楽家が買い戻すのにどのくらいのお金が必要なのだろう。P-MODELの旧譜をネットワーク配信するのに必要なのだが、平沢進はあきらめたかな。ロバート・フリップはなんとか買い戻したようだが。
 「原盤権」は「廃盤」と関係の深い問題がある。原盤権を握ってるレコード会社が廃盤にしたものは音楽家がどう希望しても廃盤のまま。一定数量が見込めない商品は作らないという意味では経済的合理性に沿っているが、それではCDの価格拘束の根拠である再販価格維持の趣旨に反した行動であることは明白。権利を主張するなら義務を履行しろってこと。
 ネットワーク配信は廃盤対策に有効に使えるのだが、プロモの一環としてのみ考えてるようでは社会の要請に応えていない。
 音楽家が再リリースを希望して以降3ヶ月以内にリリースできない場合、原盤権が自動的に消滅するといったような法の規定が必要なのだろう。

> 現時点では考えていません。もちろん,
> ソニー製品以外の携帯プレーヤーを排除する訳で
> はありませんが,著作権保護の観点からSDMI準拠
> は当然ですし,現時点でそれに適した圧縮方式と
> してATRAC3のみのサポートとしました。また音質
> を維持するため,原則としてポータブル機器に取
> り込む際,圧縮方式を変えることはしません。そ
> れに対応しているのが,サービス開始当初は「メ
> モリースティック ウォークマン」と「VAIO
> Music Clip」の2機種というわけです。今後は他
> 社からもそうした製品が出てくるでしょう。

 こういうギチギチの窮屈なモノがちゃんと受け入れられるのか、やっぱ疑問。世の中馬鹿が増えたからいいのか?
 破られないプロテクトなんてないからOKか?

 天下り官僚の高給や高額退職金に化けるJASRACの著作権収入、広告代理店を肥らせる宣伝費に化けるレコード会社の収益、こういった無駄なものとは無関係な道に進む音楽家が、もっともっと沢山出てくることを望んでやまない。
 レコード会社はネットワーク化による権利の侵害をひたすら懸念する傾向にあるが、レコード会社に所属するプロの音楽家がアマチュアの作ったMP3ファイルから盗作をするという問題がこれから多く発生するだろう。一度表沙汰になれば面白い。
 音楽業界全体がヤクザ(比喩的にもだが演歌にかぎらずホンモノもあり)の商売ってところが、ネットワーク云々以前に改めるべき最大の課題なのは間違いない。

1999.12.02

Subject: Re: 練プ連の新譜情報
To: Satoshi Ikeda
Date: Tue, 07 Dec 1999 01:27:13 +0900

>  ども!先日ユキヒロの新作(THE DEAREST FOOL)を買ったんですが、昔の作風に戻っ
> ていて、よかったっすよ(日本語メインだけど)。YMO風サウンド+普通のポップセン
> ス+若干のビートルズ風味って感じですね。まぁ、よいと言っても、彼のアルバム
> (絶頂期含む)がいつもそうであるように、なぁんとなく聴くのにはよい(=ハマる
> 程ではない)って感じですが(苦笑)。でもよいです。

 なぜかウチのお姉ちゃんがあの「気違いの顔面アップ」にひかれてCDジャーナル
別冊ストレンジ・デイズを買ってきた。クリムゾン特集はイアン・マクドナルドの
インタビュー。
 この雑誌にはなぜかユキヒロや松本隆のインタビュー、細野や鈴木慶一の対談
などいつの雑誌じゃな状態。ユキヒロの仕事にまりんが加わってるのも時代か?
 平沢進インタビューが最近の彼の動向の説明で、かなり読ませる。

>  ジュディマリのYUKIとThe B52'sのKATEをツインVo.に擁し、なおかつベース
> にJAPANのミック・カーン、プロデュースに元プラスチックス(というか大プロデュー
> サの)佐久間正英、プランナー(?)に同じく元プラスチックスの島武実…という布
> 陣のバンド「NiNa」の同名のアルバムもヨカッタです。これはすんごくよかったです。
> メロコアとグランジ以外の「フツーのバンドの音」を欲しているある特定の世代には
> 滅茶苦茶キモチイイです。邦楽で確立された幾つかの方法論を、もう一度洋楽という
> 文脈に戻してみるとこんなにカッコよいのか…っていう聞き方も出来ます。
>  あ、ちっとも錬プ連じゃないっすね(笑)。

 「ジュディマリのYUKI」以外がなんとも気になるメンバー。
 テレビで一回見たときあのガイジンは誰だとおもったらB52'sだっていうのが
オドロキ。

 新作のフリーソフトbin-tar-gzipを公開したが、このソフトには

『まだテーマソングがない』

やっぱフリー気味のバップか?

OSTRA / Takeshi Yoneki

注釈:
 「錬プ連」とは「練馬プログレ連盟」だったかな、そういう疑似団体(^^)。赤毛連盟程度には団体か?
 時折郵便受けにクリムゾンのビデオが放り込まれてたりする。お返しにお姉ちゃんがピアソラのCDを貸してた。
 この正月は錬プ連の活動の一環としてクリムゾンDVDや上記ユキヒロの新作の鑑賞をした。ようは新年会で掛けてただけだが。

Subject: Re: ドリキャスのメモリ
To: Futoshi Ebata
Date: Tue, 07 Dec 1999 13:17:41 +0900

 DCのメモリは電池取り替えても大丈夫。PSの普通のメモリと同じように
フラッシュROMで電池とは無関係だそうです。電池はゲームとしての動作に
必要なだけで本来は不要です。でもピーピーうるさいんで電池を入れないと
うざったい。仕様がタコなんだと思う。

 セガに引き続きアップルが公正取引委員会に踏み込まれたそうですね。
 ま、誰がどうみても価格拘束してるわな。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: Re: about Saneatsu Lite 2.2.1
To: Daisuke Mizohashi
Date: Fri, 17 Dec 1999 02:16:17 +0900

>  AppleScriptのselect messageコマンドで発言番号を指定したとき、指定し
> た発言番号がその会議室の最大発言番号を越えていたときで、なおかつその会
> 議室が二つ以上のファイルに分かれていた場合(例えば、ある会議室のファイ
> ルが2つに分かれていて、一つ目のファイルに#4118〜#4475、二つ目のファイ
> ルに#4476〜#4638が入っていた場合に、select messageで#4639以降の番号を
> 指定した場合)、コマンド実行(に失敗した)後でSaneatsuの動作がおかしく
> なります。
>  具体的にいうと、画面のリドローが起こったり同じ会議室の別の発言に移動
> した際、発言のタイトル一覧の部分が文字化けし、場合によってはおかしな発
> 言を表示したりもします。
>  この現象は、select messageを実行してから、別の会議室または、同じ会議
> 室の別のファイルに移動したり、発言のタイトル一覧の表示順を変更するまで
> 続きます。
>
>  会議室の全発言が1つのファイルにおさまっている場合、削除発言を指定し
> た場合には、この現象は発生しません。

 こんばんは、溝端さん。バグ報告ありがとうございます。

 調べたところ、検索で見つからなかった後の、元の状態へのリカバリー処理が
不十分でした。コードからするとタイトルでの検索でも同じ不具合がでそうです。
 すでに破棄したオブジェクトに対する参照というかなりやばい状態になるので、
発生してしまった場合、かなり危険なバグです。

 修正しましたが、公開はどうしましょうねぇ。ちょっと考えます。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: JASRAC
To: Satomi Yoneki
Date: Mon, 20 Dec 1999 19:45:19 +0900

http://www2.jasrac.or.jp/

JASRACで登録作品の検索が試験的にできるようになってる。
作品コードに 087-3987-1 を入れて検索してみてちょ。

Takeshi Yoneki

拝啓元春殿

http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/1999/1220/keyp01.html

> 今回のインタビューにあたり、「特写された写真がネット上に掲載され
> ると、それを転載したり、不正使用をされてしまう可能性が少しでもある
> 以上、掲載は不可能である」というマネージメントおよびSMEの意向によ
> り、インタビュー時の撮影については残念ながら許可がおりなかった

 不正使用の可能性がないメディアってあるの?
 撮影の許可がでないならインタビューをやめるという手がメディア側にはあるのだが、むしろASCII24としては旧音楽産業(平沢進的表現)の変な性質を際立たせるために、この注意書きを含めインタビューを掲載したんだろうか?
 この注意書きこそがASCII24側の最も書きたかったことかもしれない。

 インタビューは全体として佐野の言葉というよりはSMEの意向そのままという印象を受けた。

> 「僕は、音楽に限らず、変わらない構造はないと思っている。
> マーケットに応じて、古い構造は変わっていく。文化物の流通
> についてもそう。SMEは、その立場に立っているのではないだろ
> うか」

 SMEはいかに古い構造を維持したまま新しいメディア(インターネット)を取り込むかに腐心しているだけであり、けして変わろうとはしていない。宣伝により大量にCDを売る構造は変わらない。いや、近い将来必然的に変わるだろうが、SMEはその変革に抵抗する側である。

> 僕はSMEのチャレンジ精神に感動した。

 レコード会社で最初にネットワーク配信することがそんなにチャレンジ精神だろうか。レコード会社ではない各方面からの新規参入に恐怖を感じての行動であることは明白だ。レコード会社が参入しなくても別にリスナーは誰も困らない。

> “僕もリスクあるけど、乗ったよ!”という感じだ

 ネットワーク配信はそんなにリスクあるのかい?

> 「受け手側の環境によって、差が出てくるだろう。僕の音楽を
> 10代の時に聞いてくれた方たちは、今でいうと年代的に30〜35
> 歳くらいの世代、まさに、インターネットを利用しているメイ
> ンの層と符合する。そういった方の中でも、様々な理由からレ
> コードを購買する習慣が、自身のライフスタイルから消えたと
> いう方たちはたくさんいるだろう」
>
> 「そうした方たちともう1度、有意義な交流を図りたいと考えた
> 時に、bit配信は僕の希望をかなえる1つの良いメソッドだと思
> う。僕がインターネットに積極的に向かう理由の1つはそこにあ
> る」

 読んでて一番なさけなくなったのはここだ。
 当時10代の少年少女には受け入れられても、現在の30代の人間を満足させられる音楽を佐野元春は提供できてるのかな? 佐野元春で音楽に入門したとしても、この20年間に様々な音楽と接しているだろう大人が相手なんだけどねぇ。
 「レコードを購買する習慣が、自身のライフスタイルから消えた」大きな理由は、レコード産業全体が子供相手の幼稚な音楽に偏りすぎているからだろう。
 ここにでてくる「有意義な交流」の意味は後ほど。

> これはアーティストの発言だが、僕にとって、リアルなもの
> は1つしかない。それはコンサート会場だ。そのほか、僕の音楽
> が流通するときに、複製されて採用されるメディアは言ってみ
> れば何でもオーケーだ。僕の音楽を必要としているところに的
> 確にデリバリーしてくれるメディア、それが理想である」

 これを読んで正直安心した。佐野元春はレコードではなくコンサートに力点を置く、正しいスタンスに立つ音楽家だ。「何でもオーケー」はようは全部偽物ってことだろう。レコードもテープもCDも偽物なんだからATRAC3も偽物という意味では同じでOK。単純明解、かつ正しい。
 ここはSMEの意向とはたぶんズレてる部分であろう。レコード会社はCDでさえ「マスタークラスの音源が流出する」として渋った歴史がある。

> 多くの音楽リスナーは音質を購買のモチベーションにしないと思う

 まさしくその通りなんだが読んでて恥ずかしいのは長嶋風だからか?

> 「映像だとか音だとか、インターネット上で再生されるもの
> は、あくまで仮のもの、複製されたものだと思っている。ここ
> で、実生活における感覚を実現するとしたら、僕はある種のコ
> ンテクスト、文脈作りが必要だと思う。その音楽をだれかがク
> リックして購入してくれるまでの道筋、文脈をどのようにつく
> るかが大事になるかもしれない」

 これはメディアミックスのマーケティングのことではないのかな? こんなことはインターネットに限った話じゃない上に、現在うんざりするほど溢れかえっている。

> 「音楽は工業製品ではなく、人間が生み出したアートだから、
> そこにまつわるエピソード、ストーリーがある。それをどのよ
> うに文脈付けて、ビューワーに反映させるか、そこがこれから
> の1つの課題になるだろう」

 小室哲哉へのあてつけ?
 インターネットだからビューワーと来たんだろうが、なんだか唐突。音楽家のページはあまり面白くないものばかりだという反省はなさそう。はっきりいって「ビューワーに反映させる」程度の面白さは世界中で開発されまくってる。
 変なことしなくていいからさ。

> 「不当なコピーは文化の衰退にあたる。もし、若い、ゴキゲン
> なアーティストがいたとしよう。彼は、インターネットを使っ
> て曲を配信することを考え、そして始めた。しかしネットの中
> は、よくよく不当なコピーだらけだ。そこで彼は、ネットで音
> 楽を配信することを、場合によっては“アートなんて金になら
> ないものは辞めてやる”と、創造のモチベーションまで奪う可
> 能性があるだろう。それは、アーティストとして、切ないよ
> ね」

 リスナーとして切ないよ。
 昔佐野のレコードを買ってくれた人との「有意義な交流」とは佐野が儲かるという有意義さを意図する装置であるとここでバレてしまった。
 佐野のゴキゲンなロックンロールのモチベーションは「儲かりまっか」なのかい?
 お金を儲けることが悪いわけではないが、お金を儲けることを目的にしたら、それはクソだ。
 「不当なコピーは文化の衰退にあたる」そうだが、インタビューの写真も載らない状態で文化だなんて大層なこと語って欲しくない。そもそもコピーは文化を衰退させない。文化を衰退させるのは怠慢と惰性である。
 できたら「アートなんて金にならないものは辞めてやる」という人はどんどん辞めてもらいたい。創作意欲と金銭欲は最終的に別物だから文化は成り立ってる。ただし、別物だからってプログラマを安月給でコキ使うワープの飯野社長は間違っている。
 ま、この「創造のモチベーションまで奪う可能性があるだろう」は限りなく無意味だ。

 ネットワーク配信によって音楽家が食っていけるのかの実験は始まったばかりだ。現在のレコード会社を現在のまま支えることができるとは予想していない。レコード会社は規模も権限も現在の書籍出版社程度に落ち着くと思う。著作権の委譲やURL永久使用などという不当な契約を必要としない緩やかな出版契約に移行していくだろう。儲かるのは音楽家だけでいい。
 「音楽は工業製品ではな」いんだからさ。

1999.12.21

Subject: Shenmue
Date: Fri, 31 Dec 1999 05:18:11 +0900

 12/25日に通販で届いたシェンムー、速解きしたつもりはないが、もう
エンディングを迎えてしまった。困った。拍子抜け。
 「湯川元専務を探せ」にあった「しゃがむ」コマンドがなくなっていた。
やはりパンチラにいそしむ御仁が続出したからか?

 お使いクエストタイプのアドベンチャーゲームは、既にユーザが飽きて
いるという事実を知らなかったのか、誰も鈴木センセに言えなかったの
だろうか?

 七ツ風の島物語の数倍良いが、そもそも七ツ風の島物語と比べられるよう
ではダメかも。それでも少なくとも睡魔は襲ってこなかったってのが優れた
点か?

 このゲーム、セガが倒産した後に原因の一つとして語られるんだと思う。
 負けるなセガ。でも、発売前の方が盛り上がるってのはセングラ(チン
グラ)を思い起こさせる。

 予めこういう展開をわかってて開発部を分社化した? 鈴木センセはこれ
から「お金はかかってないけど佳作」ってのをバンバン作って借金を返さな
くちゃ。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: Re: Shenmue
To: KURUMI
Date: Fri, 31 Dec 1999 16:53:28 +0900

> TVCMで制作費が出たときに、毎回「それは赤字やろがっ!!」と
> 突っ込んでます。やはし、様子見で正解。米木家お正月用ゲームが
> なくなってしまったのでは?うちはクリヤしてないゲームがたまって

 シェンムーの進行の速さに気づいて魔剣Xを導入。Quake IIエンジンのHEXEN
といった雰囲気の佳作。RPGではなくアクションアドベンチャー。でもたぶん
くるみさんなら酔う。
 魔剣Xが終ったらベルセルクかD2でもやるか。
 お姉ちゃんが欲しがったのでマリオパーティ2を買ってあげたが、対象年齢が
低いのでパス。お姉ちゃんの妹の娘(7歳と5歳)にあげることに決定。
 トゥームレイダー4はPC版で買おうかどうか思案中。

 最近、DC初期のゲームは比較的値が下がってるね。公取の成果だな。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: Re: シェンムー (^_^)
To: Kenji Hori
Date: Thu, 06 Jan 2000 23:03:38 +0900

> >  シェンムー拍子抜けのおかげでソウルキャリバーとエアフォースデルタを
> > やり込んでた。いよいよやるゲームがなくなったらアーマードコアを再開
> > するか?
>
> でどうなんです? 結局 「シェンムー」 は面白かったですか?

 大人を満足させられる作品でないことは事実。
 エンタテインメントとしてとてつもなく中途半端であることは隠せない。
 5日で終わってしまうのはあまりに拍子抜け。

> もし、制作費を 70 億円もかけたのに面白くないとなると、横浜編で終結しちゃ
> う可能性もあるじゃないですか。
> その場合、TVコマーシャルに出てきたキャラが横浜編に出てこない以上、製作
> 会社が JARO に訴えられる可能性も否定出来ません。(^^;)
> どーして制作費が 70 億もかかったのかも知りたいところです。

 70億は作っては破棄を繰り返した結果だろうな、150人を3年半拘束したら
人件費も相当なもんだ。
 ゲームの本筋と全く無関係の部分にものすごくパワーを注ぎ込んでる。こう
いうのをまさしくドブに捨てるというのだろう。

> やっぱ凄いところあります?

 コンシューマの経験ない人(鈴木センセ)にこんだけお金を任せてしまった
セガが凄い。鈴木センセは宮本センセではなかったのである。
 でもでてきたのがこれなんで、開発部を分社化して少しでも傷を浅く
しようともがいてる。

 プレステの初期にアーク・ザ・ラッドというクソゲーがあったんだけど、
このどこがひどいって、大宣伝して売ったのにあっと言う間にエンディング
だったってこと。アーク・ザ・ラッド2は反省しすぎて異常に長かったとも
聞く。
 シェンムー第2章は異常に長いかも。

 いまセガはシェンムーの速解き大会をネットでやってる。ヲイヲイ短い
からってそれは悪乗りだぞ。

OSTRA / Takeshi Yoneki

 1999年末、「シェンムー」の進行の速さに危惧を感じ、「魔剣X」を導入。
 拍子抜けだった「シェンムー」、悪いゲームではないが並のゲームである。2000年1月上旬現在、シェンムー効果でセガ株が上昇したと聞くが「すぐ終わってしまう」という問題点を逆手に取った「速解きトライアスロン」などという客を嘗めてんじゃねえぞな企画が通ってしまうようでは先は短い。
 「シェンムー」が拍子抜けだったおかげで「エアフォースデルタ」や「ソウルキャリバー」をバリバリやり込んでしまった。どちらも非常に出来が良い作品だ。そして「魔剣X」を開始。
 Quake IIエンジンを使ったHEXENといった感触(Quake IIエンジンを使ったHEXEN IIというゲームは実在する)。N64の007程ではないが結構酔う。そうそう、シェンムーも幾らか酔う。タンスの開け閉めの映像が特にダメだった。
 任天堂、アトラス、セガに限らずどのメーカーも、酔うという問題にもう少し配慮をして欲しい。酔う映像は簡単に作れる。素人のビデオ映像は大部分酔う映像だ。映像のプロが酔わない映像にするためどういったテクニックを意識しているか、どんな技があるか聞いてみるべきだ。ゲームは面から像になってしまったのだから。

 「魔剣X」を何気なく進めていくと倒していないボスが忽然といなくなってしまうことに気づく。全員と戦うにはきちんとシナリオ進行を把握して何度かエンディングを目指す必要がある。また、それをさせるだけの魅力にあふれた作品だ。
 エンディングが8通り用意されているそうで、現在のところ2通り確認。崑崙のボスがあまりにも強いので裏エンディングは見られないかもしれない。バチカンはスミス議員の馬鹿力でなんとかしたんだけどね。

「魔剣X」をやりながら「シューティングゲームの進化」といったことを考えていた。「魔剣X」はアドベンチャーに分類されているが、間違いなくシューティングゲームだし、しかも良いシューティングゲームだ。
 「ゼビウス」「グラディウス」「R-TYPE」というピークを持つ2Dのシューティングゲームは以降ピークを回復していない。2Dのシューティングゲームは明らかにタコツボにハマッてしまった。ゲーセンにあるシューティングゲームのどれをとっても初回の100円では何が起きているのか絶対わからない。敵とアイテムの区別すらつかない。
 とはいえシューティングというジャンルが死んだのではなく、3Dへの発展的解消を果たしたのである。「エースコンバット」「Quake」「スターフォックス64」「ベルトロガー9」「アーマードコア」などはシューティングゲームとして傑作だ。「魔剣X」もこれに続く。
 残念なのは「アーマードコア」がシリーズを進めるにつれユーザアンケートの結果を反映させたのか、どんどん対戦格闘ゲーム化していったことだ。シリーズ最新と言って良い「フレームグライド」は既にシューティングゲームではなくなった。シナリオモードを放棄したのである。私はシューティングゲームが好きなのだが、対戦格闘ゲームは苦手だ。もうフロムソフトウエアの進む方向と私の嗜好は交錯しないかもしれない。残念。対戦格闘ゲームもやはりタコツボ化しつつあるのだが。

 これからもシューティングゲームをヨロシク。

2000.01.11

 KRAFTWERKの13年ぶりの新作「EXPO 2000」。なんというかメロディーを捨てた次は和声も捨てたかスティーブ・ライヒな音楽。最高。

2000.01.12

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OSTRA / Takeshi Yoneki