OSTRACISM CO.

平気で嘘をつくサポート


 マックを使ったハードディスクレコーディングシステムの構築に必須のオーディオボードとして、KORGの1212I/Oを買ったが、販売店のT-ZONE新宿店にはCUBASE VST 3.5の付属した製品しかなかった。どのみちハードディスクレコーディングソフトも必須なので、あまり考えずにそのカメオインタラクティブの扱う1212I/O + CUBASE VST 3.5のセットを買ってきた。

 CUBASE VSTをインストール後、最初の起動時にプロテクト用マスターフロッピーを要求され、指示に従いフロッピーを挿入すると勝手にハードディスクのオーソライズを始めた。直後にCUBASE VSTの起動が継続され、いきなり爆弾が出たのがそもそもケチのつきはじめ。再起動後無事にCUBASE VSTは動作したから良かったものの非常に心配だった。
 マニュアルを読みながらCUBASE VSTの入門をしていったが、レコーディング向けのハードディスクの選別のために速度測定を行うよう書かれていた。B'sCrew1.3の速度測定コマンドを使って外付け、内蔵ともに速度測定をした。

 すでにCUBASE VSTは起動しなくなっていた。1つめのオーソライズ情報は消失していた。

 どうも内蔵ディスクからの起動でときどきシャットダウンできないなど、システムの状態が怪しくなったので、B'sCrewで外付けハードディスクに200MByte程のパーティションを用意し、そこに英語システムを入れてCUBASE VST向けとし、そこにマスターフロッピーからオーソライズした。とりあえずは問題なく動作していた。

 マニュアルには、レコーディング向けハードディスクはHDT2.0.1以降のブラインド転送を使うよう推奨する、というようなことが書かれていた。カメオが添付しているインストールガイドにもHDT2.0.1以降が推奨されていた。
 そこで内蔵ディスクからシステムを起動しているときにHDT2.0.6をインストールした。HDT2.0.6のインストーラはインストール後、再起動を指示してきた。再起動をすると、HDTのエクステンションがディスクを診断した。

 もしやと思い、外付けディスクから起動してCUBASE VSTを動かそうとしたが、2つめのオーソライズ情報は消失していた。

 カメオのサポートに苦情を書いた。
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To: techsuppot@cameo.co.jp
Subject: CUBASE VST

こんばんは。

CUBASE VSTを購入してから1週間で2つオーソライズ情報を消失しました。
1つはHDTの自己診断、もうひとつはB'sCrewの速度測定です。
明らかにデオーソライズの必要な作業とは思えません。
不良ですので、オーソライズディスクの交換を希望します。

OSTRA / Takeshi Yoneki
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 翌日、カメオの営業時間に電話し、マスターフロッピーを交換してもらうことになった。サポートの応対からは「しょうがないなぁ」といったような意識が感じられた。

 マスターフロッピーをカメオに送ってから数日後、まだカメオからのマスターフロッピーが返ってないタイミングで最後のオーソライズ情報を消失した。

 カメオのサポートに苦情を書いた。
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To: techsuppot@cameo.co.jp
Subject: CUBASE VST

 本日CUBASE VST 3.5の3つめのオーソライズ情報を消失しました。

 最初、オーソライズを内蔵ディスクのシステムに入れていましたが、たびか
さなるオーソライズ情報の不当な消失が起きたためため、外付けディスクに
200MByte程のパーティションを設け、ほぼ純正のまま(MOと1212I/Oのドライ
バは入っています)の英語システムをインストールし、そこに3つめのオーソ
ライズをしました。CUBASE VSTを使うときは外付けディスクから起動するとい
う運用が安全だと考えたからです。これで2日ほどは運用できていました。

 オーソライズを内蔵ディスクにした頃からシステムの再起動や終了がときど
き失敗するようになったので(因果関係は不明です。テストするにはオーソラ
イズカウントがテスト回数だけ必要です)、「内蔵ディスク」の初期化をして
システムの再インストールをしました。その際に「外付けディスク」を物理的
に接続を外していたのはもちろんです。
 内蔵ディスクの状態が復旧したので、外付けディスクを接続し、外付けディ
スクから起動して、CUBASE VSTを起動してみました。
 オーソライズ情報が消失していました。

 いったいこのオーソライズ情報とはなんでしょう?
 どこにどんな情報を書き込むのでしょう?
 外付けディスクのオーソライズをしても内蔵ディスクに情報を書き込むので
しょうか?(だとしたら明らかに大迷惑な不具合ですが)

 安全な運用方法を明確に説明してくださることを望みます(付属のペーパー
に記載されている程度の対策ではダメだというのは確かです)。
 また、オーソライズソフトを作っているデベロッパに正確なことを尋ねてく
ださるようお願いします。

 週末の予定が完全にくるってしまいました。

OSTRA / Takeshi Yoneki
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 当初はまだ、オーソライズソフトがハードディスクのドライバを選ぶなんて非常識なことがあるはずないと思っていたため、B'sCrewのことを記載していない。

 カメオからの返事が来た。
>>さて、お問い合わせいただきました件ですが、
>>まず、Macintosh本体内蔵の起動用ハードディスクにシステムをインストールしてい
>>ただき、
>>そこにCubaseVSTのアプリケーションのインストールとオーソライズを行って下さい。
>>リムーバブルメディアにアプリケーションをインストール、オーソライズは出来ません。
 唖然とした。誰がリムーバブルメディアの話をしたの? 「外付けディスク」は外付けのハードディスクと解釈しないのか? 「2日ほどは運用できていました」という記載は無視したの?
 まあ、この程度のことは付属のガイドにも書いてあるので、念押しと解釈して先に進もう。
>>ご連絡いただいた限りでは、Macintosh本体のハードディスクの状況は
>>フォーマットをし直したりされておられるご様子ですので、
>>お客様の環境に依存するシステムの問題ではなさそうで、
>>フロッピーディスクの初期不良と思われます。誠に申し訳ございません。
>>新しいものと無償で交換させていただきますので
>>お手数をおかけいたしまして大変申し訳ございませんが、
>>下記住所宛お送り頂きますようお願いいたします。
 こういう問題で「フロッピーディスクの初期不良」で済ませられたら、非常に迷惑だ。パソコン触って半年の初心者ならいざ知らず、この業界で10年以上メシ食ってる人間にこれが通用するハズないでしょ。フロッピーが初期不良だったら、そもそもオーソライズなんぞできるはずがない。CUBASE VSTが動けるはずもない。
 私が問題にしているのはオーソライズ情報の判断にバグがあるという事実だ。「バグ」という言葉を書くとどのみち「素人が知ったフリして何書いてやがる」と判断されるのがオチなので、「不具合」というテクニカルタームを使った。この「不具合」という言葉は現象に対して用いるもので、「バグ」は原因に対して用いる。
 しかし、このへんの配慮も無意味だったようで、相手はかなり素人だ。

 これが最初の嘘である。
>>> >  いったいこのオーソライズ情報とはなんでしょう?
>>> >  どこにどんな情報を書き込むのでしょう?
>>
>>内蔵の起動ディスクのハードディスクのシステムに不可視ファイルとして、
>>オーソライズ情報を書き込みますが、確認することは不可能です。
>>鍵が残っているかどうかは、フロッピーディスクの中のオーソライズカウント数だけで
>>確認が可能です。
 私が聞きたいのは、なぜ外付けディスクにオーソライズしたのに内蔵ディスクの状態が関係するのかという点だ。どうも完全に正確に尋ねないと、返答しやすいように論点をねじ曲げる傾向がある。
 しかも「確認することは不可能です」とあるが、不可視ファイルの存在を確認するツールはいくらでもあり、もちろん私も確認している。オーソライズ情報のファイルが変更なくディスクにあっても、ダメと判断された時点でCUBASE VSTがご丁寧にも消去するところまで確認した。このプロテクトは非常に過激な動作をする。

 これが2つめの嘘である。
>>> >  外付けディスクのオーソライズをしても内蔵ディスクに情報を書き込むので
>>> > しょうか?(だとしたら明らかに大迷惑な不具合ですが)
>>
>>外付けハードディスクにオーソライズをして頂けるようには出来ておりません。
>>誠に申し訳ございませんが、ご了承ください。
 引用と返答に何の関連もない。私の疑問に答えようという意志はなさそうだ。カメオ側の主張だけが繰り返されている。
 そもそも外付けディスク起動で運用は可能だし、私はそれをしている。また、独スタインバーグからの返事でもそれは確認した。独スタインバーグがOKとしている運用方法をなぜかカメオは許さないらしい。
 また、「外付けハードディスクにオーソライズをして頂けるようには出来ておりません」というような重要な情報が、なぜかマニュアルにもインストールガイドにも全く記載がない。思い付きでつまらないことを主張されるのは非常に悲しい。
 カメオには私の抱えている問題そのものが伝わっていないのかもしれない。
 もし「外付けハードディスクにオーソライズをして頂けるようには出来ておりません」が事実だとしたら、それは十分リコール対象として成立する重大なバグであり、直ちに修正する必要がある。

 これが3つめの嘘である。

 カメオのサポートに返事を書いた。
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To: techsupport@cameo.co.jp
Subject: Re:CUBASE VST

 こんばんは。

>>フロッピーディスクの初期不良

 だと良いのですが。

>>内蔵の起動ディスクのハードディスクのシステムに
>>不可視ファイルとして、
>>オーソライズ情報を書き込みますが

 外付けハードディスクにオーソライズの不可視ファイルがあったことは確認
しました。CUBASE VST起動時に「オーソライズされていません」とエラーが表
示されその不可視ファイルが消えたことも確認しました。

>>外付けハードディスクにオーソライズをして頂けるようには
>>出来ておりません

 こういった情報はマニュアルにも付属のペーパーにもREADMEにも記載されて
いません。また、2日間運用できてたことも不思議です。
 この、オーソライズソフトを安全に運用する方法をすべて提示してくださる
ようお願いします(安全に動作するドライバ・ソフトウエア・ハードウエアの
組み合わせ一覧およびノウハウが必要です)。とにかく情報が不足していま
す。

 また、日本の特殊事情として、普段は日本語システムを使って、外国製品を
使うときだけ英語システムにするのは一般的ですので(特にハードディスクレ
コーダはリソースを食いますから)、外付けハードディスクを使えないとなる
とかなり厳しい運用を強いられることになります。

 オーソライズソフトに強烈に問題があることは確かです。Steinbergに申し
入れて、他のもっと安全なプロテクト方法(ドングル等)を検討してくださる
ようお願いします。

 以下は推測です。
 オーソライズ情報のファイルにマシンの同一性のチェックのため、SCSI機器
全体の情報を記録しているのではないでしょうか?

OSTRA / Takeshi Yoneki
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 カメオからの返事が来た。素早い応答は評価されて良いと思う。ただし、内実が伴わないため、言語明瞭意味不明になってしまっており、全てが台無しになっている。
>>問い合わせがある毎にインストールガイドを更新し、内容を
>>替えてあります。古いものが入っていたのかもしれませんが
>>現在のオーソライズの注意点として記述されておりますことを
>>ご連絡いたしますので参考にして頂きましたら幸いです。
 という始まりで、インストールガイドに書いてあることが繰り返されていた。もちろん外付けハードディスクのシステムへのオーソライズや、オーソライズしていないハードディスクのフォーマットに関する記載は全くない。
>>・必ずシステムフォルダの有るハードディスクにオーソライズ、デオーソライズ
>> を行って下さい。
>>・必ずハードディスクにオーソライズ、デオーソライズを行って下さい。
>>MOやリムーバブルメディア等へのオーソライズを前提には作られておりません。
>>・デオーソライズはオーソライズをしたマスターディスクで行って下さい。
>>
>>・以下の作業は必ずデオーソライズしたマスターディスクで行って下さい。
>>1、ハードディスクの初期化をするとき
>>2、ハードディスクのパーテーションを再設定するとき
>>3、ハードでしすくの断片化を解消するソフトウエア(speedDisk等)をご使用にな
>>る時。
>>4、システムフォルダの削除、再インストールを行うとき
>>5、システムフォルダに対しアップデータによるアップデートを行うとき、
>>6同一ソフトの次のバージョンをインストール/オーソライズされるとき
 例えば「1、ハードディスクの初期化をするとき」という記述で、オーソライズしていないハードディスクまで関係すると解釈しなければならないとしたら、それはあまりに非常識ではなかろうか。
 そもそもオーソライズソフトがマックシステムに与える影響に関する記述がないため、何をしたらヤバそうなのか推測することすら不可能になっている。それが私の「とにかく情報が不足しています」という記述になっている。
 このオーソライズに関する注意点から解釈可能なのは、

1.オーソライズはハードディスクに情報を置き、そのセクタ位置の情報を保持するためファイル位置を変更してはいけない。
2.もちろんハードディスクにある情報を消去してはいけない。
3.システムスーツケースにも情報を書き込むので、それを削除してはいけない。
4.オーソライズソフトのバージョン間で互換性はない。

という程度である。
 問題はこの解釈では考えられない現象が発生したことにあるのだが、こういったつまらない言辞を繰り返し、外付けディスクに関する話に全く触れようとしない。

 これが4つめの嘘である。
>>> >  また、日本の特殊事情として、普段は日本語システムを使って、外国製品を
>>> > 使うときだけ英語システムにするのは一般的ですので(特にハードディスクレ
>>> > コーダはリソースを食いますから)、外付けハードディスクを使えないとなる
>>> > とかなり厳しい運用を強いられることになります。
>>
>>当社のお客様は一般的には日本語と英語のシステムは別のMacintoshに
>>インストールされております。
>>安全を期するためにはMacintoshの内蔵ハードディスクに
>>日本語のOSを一つだけインストールしてMacintoshを起動して頂くのがよいかと思い
>>ます。
>>(これはApple様が推奨されておりますので、当社も御薦めするしかありません)
>>そこ(起動ディスク)にCubaseのインストールとオーソライズを行って下さい。
>>また、外付けハードディスクは曲のデータ、オーディオファイルを
>>保存してください。また、外付けハードディスクはオーディオファイルの
>>安全のためHDT等でフォーマットしていただく事をお進め致します。
 「当社のお客様」という表現には何の意味もない。ユーザのシステム状況をどうやって調べたのであろう。私にそれに倣えとでもいうのだろうか? 一般的にどうかは知らないが、たかが代理店に、メーカがOKをだした運用方法で文句を言われる筋合いはない。
 しかし、この「一般的に」の裏付けを聞いてみたいもんだ。もちろんあればだが。
 また、ここに「これはApple様が推奨されておりますので、当社も御薦めするしかありません」と、アップルに責任を転嫁している記述がある。
 外付けディスクに英語システムを入れるのは「日本語のOSを一つだけインストールしてMacintoshを起動」と矛盾しない。アップルが「動作が保証できない」としているのは「ひとつのボリュームに複数のシステムがインストールされている」ときの動作だ。System 6ならまだしも、System 7では比較的問題が発生しやすい環境になる。
 文脈上これは「外付けディスクから起動する」ことに対する返答のはずだが、無関係な話題にねじ曲げられている。私が何度も書いている「外付けディスク」が完全に無視されている。
 アップルの開発したMac OSには私の知っている最も古いSystem 6.0.3ですでに「Startup Disk」というコンパネがあり、それはもちろん最新のMac OS 8でも同様にある。この「Startup Disk」、日本語版では「起動ディスク」の存在は、「外付けディスクから起動する」ことがマックの普通の機能であることの証明になっている(なんでこんなもの証明しなくちゃいけないの?)。
 アップルの名前を出せば納得するとでも思ったのだろうか? マックを買って半年の初心者なら騙されるかもしれないけどねぇ。

 これが5つめの嘘である。

 「外付けハードディスクはオーディオファイルの安全のためHDT等でフォーマットして」とあるのは、マニュアルの記述からもそれがハードディスクレコーダの性能を上げるために必要らしいと読める。ここでは、カメオがオーディオファイル向けにHDTフォーマットのディスクが推奨されると記載している、と覚えておいてほしい。この主張が後に変形することになる。この時点ではまだB'sCrewでフォーマットされたシステムディスクということはカメオに伝えていない。
>>> >  オーソライズソフトに強烈に問題があることは確かです。Steinbergに申し
>>> > 入れて、他のもっと安全なプロテクト方法(ドングル等)を検討してくださる
>>> > ようお願いします。
>>
>>申し訳ございませんが既にそれらの交渉は進めておりますが、
>>開発元の意向で実現できておりません。
 開発元に具体的な問題点の指摘をしているのか、疑問を持たざるを得ない。ユーザからのクレームを確認した上でちゃんと交渉しているのであろうか?
>>> >  以下は推測です。
>>> >  オーソライズ情報のファイルにマシンの同一性のチェックのため、SCSI機器
>>> > 全体の情報を記録しているのではないでしょうか?
>>
>>勿論そうです。仮にリムーバブルメディアにシステムをインストールして
>>そこにインストール、オーソライズを行えたとしても、
>>メディア毎コピーをとればコピーが出来てしまうことになりますが
>>これを防止しております。
 なんでここにリムーバブルメディアがでてくるの?
 「勿論そうです」ならばマシンの同一性チェックで間違った判断をしてしまうのは明確な誤動作で、即座に修正が必要なバグだというのが判らないのだろうか?
 どうも、ここでは「SCSI機器全体の情報」という表現が間違って解釈されたようだ。「オーソライズしたSCSI機器の判定情報」といった程度の意味で受け取られたのではないかと思われる。しかし、「オーソライズしていないディスクのフォーマット」という文脈からは完全に外れており、私は返答の解釈に非常に手間取った。

 文脈の逸脱は6つめの嘘とする。

 もちろん返事を書いた。
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To: techsupport@cameo.co.jp
Subject: Re^2:CUBASE VST

 こんばんは。
 素早いお返事ありがとうございます。

>>当社のお客様は一般的には日本語と英語のシステムは
>>別のMacintoshに
>>インストールされております。
>>...
>>(これはApple様が推奨されておりますので、
>>当社も御薦めするしかありません)

 1つのボリュームに1つのシステムとAppleが推奨していますね。また、
Appleは2つシステムを使いたかったら別のディスクを用意するようアドバイ
スしています。「起動ディスク」というコンパネはそのためにあります。
 もちろん私はこの原則の上での運用のことを考えています。

 ドイツのSteinbergに問い合わせたところ、

>
>7. Can we start up Macintosh from an external drive and install Cubase 
>there?  I don't mean an removable disk but a hard drive.

Yes.

>
>8. Is it safe to format other hard drives other than the one where I 
>have installed Cubase and authorized?

Before you sent your mail to me I would have said yes, now I doubt.

という返事でした。外付けディスク起動による運用で、本来問題はないそうで
す。そちらが不具合の事例をお持ちでしたらぜひドイツのSteinbergにお知ら
せください。
 また、オーソライズしたディスク以外のディスクを初期化することがオーソ
ライズ情報を失う行為になるとは(私が詳細をレポートするまで)考えていな
かったようです。これは追ってテスト結果を待つことになりそうです(追試す
るかどうかは不明ですが)。

>>> >  オーソライズ情報のファイルにマシンの同一性のチェックのため、SCSI機器
>>> > 全体の情報を記録しているのではないでしょうか?
>>
>>勿論そうです。仮にリムーバブルメディアにシステムをインストールして

 「SCSI機器全体の情報」というのは何番のIDにどんなドライバのどんな
SCSI機器がつながっているかという情報のつもりだったのですが、仮にそうだ
としたら、以下のドイツSteinbergの回答と矛盾しています。

>
>9.  I have SCSI devices that are connected to Macintosh only 
>occasionally; external hard drives, MO, Zip, color printer, scanner, 
>etc.  Will I lose authorization by connecting those SCSI devices to 
>Macintosh?

No, not if you carefully check the termination of your SCSI chain and 
never mix up two ID.

 SCSI機器構成が変わることではオーソライズ消失は起きないとの回答です
が、もしかしたら中途半端な情報をオーソライズソフトが記録しており、同一
性の判断方法に問題があって失敗しやすくなっているのかと考えました。

 「勿論そうです」が「全体の構成情報」ではなく「オーソライズしたSCSI機
器の情報」という意味でしたら、残念ですが、そもそもオーソライズしたディ
スク以外のディスクを初期化することが何故オーソライズ情報の消失の原因に
なるのか? という文脈から外れています。

 ともかくドイツSteinbergで

(Dear colleges, please add your comments and sent them to me, I'd further 
like to send a copy to Pace about that

となっていますので、Paceからの返事待ちになるようです。

 そちらは詳細のレポートは必要でしょうか?

OSTRA / Takeshi Yoneki
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 とにかく返事は素早い。メールを書く作業が負担になるからとメールでのサポートをやめたメーカもあるというのに、なかなか頑張っている。このサポートは1日何通メールを書くのだろうか? 腱鞘炎になってるのでは?
 でも内容は相変わらずだ。
>>> > > という返事でした。外付けディスク起動による運用で、本来問題はないそうで
>>> > > す。そちらが不具合の事例をお持ちでしたらぜひドイツのSteinbergにお知ら
>>> > > せください。
>>> > >  また、オーソライズしたディスク以外のディスクを初期化することがオーソ
>>> > > ライズ情報を失う行為になるとは(私が詳細をレポートするまで)考えていな
>>> > > かったようです。これは追ってテスト結果を待つことになりそうです(追試す
>>> > > るかどうかは不明ですが)。
>>
>>当社では特に問題は確認できませんが、もし問題が有るようでしたら
>>例えばSCSIで接続したMOをフォーマットする度にオーソライズが消えてしまう
>>ということになってしまい、これではお使いいただくには余りに不自由かと思います。
>>本来は安全のためお薦め出来ませんが、別のIDのハードディスクをフォーマットしても
>>問題は出ないはずです。
 「当社では特に問題は確認できませんが」の解釈をどうすべきか迷った。試験して問題がなかったのか、試験もしてないのかのどちらかだ。ここは善意で前者と解釈しておこう。
 しかし、「本来は安全のためお薦め出来ませんが」という表現がひっかかる。別のオーソライズされていないハードディスクをフォーマットすることは「安全」ではないのであろうか? 何か問題の事例を持っているのであろうか?
>>しかし、多くのユーザー様に対して動作の問題のないとされる安全を見た
>>方法をご提案させて頂いております。これは起動ディスクに関しても
>>同様です。(確か、日本で販売されているMacintoshは英語のシステムの使用は
>>動作保証されておりませんが、英語システムで問題が起きたという報告も
>>無いようです。)
 「多くのユーザー様に対して動作の問題のないとされる安全を見た方法を」ということは問題の事例を持っているに違いない。不当なまでに運用方法を制限するのには必ず何らかの理由があるはずだ。
 まあ、後に買いかぶりとわかったのだが。

 文脈からは外れるが、一応「確か、日本で販売されているMacintoshは英語のシステムの使用は動作保証されておりませんが」にツッこんでおこう。
 日本国内においてアップル(いわゆるAJ)が英語システムを出荷販売しており、対象マシンも明記されている。アップルの正規販売店で簡単に手に入る。
 例えばアップルが最近やっている「ピックアップ&デリバリー」で、インストールされているシステムが英語だからって、拒否されるなんてことは考えられない。私はPM8500でこのサービスを受けたが、改造システムを使っていたにも関わらず、最短の4日で修理され返ってきた。
 はっきりいってアップルはユーザがどんなシステムを使おうと関心はない。日本語アプリケーションが英語システム+JLKで使えないことはあるが、それは各アプリメーカが動作保証するしないはあっても、アップルとは全く関係ない。
 アップル(AJ)に動作保証されないマックがあるとしたらそれは平行輸入品だが、これは米アップル(Apple)が保証するものである。国内での値段がこなれて以降、長いこと平行輸入マックは見たことがない。

 これが7つめの嘘である。
>>スタインバーグ社とお客様の直接のやり取りの間にはいることは
>>当社では行えませんので特にご報告はご無用なのですが、
>>仮に問題等ございましたら確認をさせていただけることも可能ですので
>>その折はこちらのサポートもご利用いただきましたら幸いです。
 「ご報告はご無用」だそうで、基本的に関心がないようだ。カメオでは埒があきそうもないんで独スタインバーグに問い合わせメールしたってことが判ってないようだ。
 「仮に問題等ございましたら」ってのは何だろう。問題があるから延々とやり取りをしてるのではなかったか? 「確認をさせていただけることも可能」ってことは確認はしていないのね。
 解決できないならばメーカとユーザの間を取り持つのが代理店のあるべき姿ではないのだろうか?

 疲れてきたな。
 だいぶ苛立ちがでてきた返事を書いた。
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To: techsupport@cameo.co.jp
Subject: Re^3:CUBASE VST

 こんばんは。

>>本来は安全のためお薦め出来ませんが、

 その理由をお願いします。これはアップル(株)とは無関係ですね。

>>別のIDのハードディスクをフォーマットしても
>>問題は出ないはずです。

 ユーザには試験できない性質の問題ですので、この点の追試を確実にお願い
します。試験して問題が確認できなければ別の原因を考えなくてはいけないで
しょう(B'sCrewが関係している可能性は高いです)。
 また、MOとハードディスクではドライバが違いますので現象は違うでしょ
う。

>>確か、日本で販売されているMacintoshは英語のシステムの使用は
>>動作保証されておりませんが

 日本国内でアップル(株)が英語システムを出荷販売しており、対象マシン
も明記されていますよ。

OSTRA / Takeshi Yoneki
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 ここで初めてB'sCrewの名前を出した。ドライバとオーソライズソフトがぶつかっているのではないかと考えたからだ。相性という言葉は嫌いだ。ドライバとぶつかるようなオーソライズソフトに問題がないはずはない。B'sCrewで問題がでるソフトは今のところ聞いたことがない。

 素早い返事が来た。
>>> > >>本来は安全のためお薦め出来ませんが、
>>> > その理由をお願いします。これはアップル(株)とは無関係ですね。
>>
>>ソフトウエアを安全に(オーソライズ情報を失わない様)
>>ご利用いただく為に当社のお客様より頂いております情報等を元に
>>有効な方法をご提案させていただいており、それ以外の使用に関する
>>事故などは当社は一切の責任を追えません。結果的に制限が
>>生じますが、万が一のことがあっては修復手数料が掛かってしまいますので
>>当社もそれを望んでいる訳では有りません。
>>また、インストールガイドにも記述がございますので
>>ご参考いただければ幸いです。
 「当社のお客様より頂いております情報等を元に有効な方法をご提案」ってのは、あの「1、ハードディスクの初期化をするとき」云々のことだろうか。オーソライズソフトに関する既知のバグを列挙してもらいたいところだが、それはない。
 「それ以外の使用に関する事故などは当社は一切の責任を追えません」と主張できるほど安全な運用に関する正しい情報を出していない。この危険なオーソライズソフトの修正をすることが最も必要とされるのに、責任回避の言辞は神経を逆撫でする。
 「インストールガイドにも記述がございます」の記述から外れたことをしたであろうか? そのような記憶は全くない。
 「万が一のことがあっては修復手数料」とあるが、この「修復手数料」には根拠がないことも指摘しておく。
 むしろ問題は手数料よりは、カメオに古いマスターフロッピーが届いてからでないと新しいものを発送しないという交換方法にある。ユーザがソフトウエアを全く使えない期間を必ず発生させるのが大きな問題だ。例えば日本DECでは不良マシンの交換においては、まずユーザに交換品が届いてから引き取る。それに類ずることは実現可能だ。
 どういった経緯であれ、ソフトウエアのコピープロテクトが原因でソフトウエアが使えなくなるのは全面的にメーカ側(代理店を含む)のユーザに対する不当な権利侵害である。極力そういった事態が発生しないよう務めなくてはいけない。それがコピープロテクトをする側の責任だ。「ガイド」にしたがっていたならもちろんのこと、そうでなくてもである。これはプロテクトソフトウエアの不良なのだ。
 目的とするソフトウエアのバグで爆弾が出て、次に起動したときにはオーソライズ情報が消失していたというユーザもいる。これは明らかにメーカ側の解決すべき問題だ。
>>> > >>別のIDのハードディスクをフォーマットしても
>>> > >>問題は出ないはずです。
>>> >  ユーザには試験できない性質の問題ですので、この点の追試を確実にお願い
>>> > します。試験して問題が確認できなければ別の原因を考えなくてはいけないで
>>> > しょう(B'sCrewが関係している可能性は高いです)。
>>> >  また、MOとハードディスクではドライバが違いますので現象は違うでしょ
>>> > う。
>>
>>当社ではB'sCrewは使用しておりませんが、
>>現在のチェック環境では問題は出ておりません。
>>インストールガイドにも記述がございますがファーマットをしていただく際は
>>どのヴォリュームに有りましてもデオーソライズ後行って下さい。
 「現在のチェック環境」がどういったものか、どういったチェックをしたかがわからないが、一般的動作確認はカメオでもやっているようだ。B'sCrewとぶつかっている可能性が濃厚になってきた。
 「インストールガイドにも記述がございますがファーマットをしていただく際はどのヴォリュームに有りましてもデオーソライズ後行って下さい」とあるが、インストールガイドのどこをどう読んだら「どのヴォリュームに有りましても」と解釈可能か私には見当もつかない。あらかじめ記載していない事項でユーザの責任を問うことはできない。また、記載があってもその内容が非常識な場合、無効にされる判例もある。システム構成の制限事項は、開封前に確認できる事項以上にはユーザに責任を転嫁できない(ユーザは購入時に確認できないのだからあたりまえだ)。

 これが8つめの嘘である。
>>また、CubaseのAudioマニュアルにも一部記述がありますが
>>HDTをお使いいただくのが無難かと思います。
>>HDT以外でフォーマットをした場合ProTools等のハードウエア環境に
>>依りましては多くのトラック数を録音したさいにエラーが多い様です。
>>当社ではAppleのフォーマッタ以外にはチェック用にHDTを使用しております。
 オーソライズ情報消失の文脈だというのに、ハードディスクレコーディング向けのハードディスクのフォーマッタの話題にねじ曲げている。
 マニュアルにはハードディスクレコーディング向けのハードディスクのフォーマッタとして、ブラインド転送機能をもつもの(例えばHDT2.0.1以降)が推奨されるとある。
 なるほど、ハードディスクレコーディング向けのハードディスクはそれで良かろう。しかし、システムがインストールされているのはハードディスクレコーディング向けのハードディスクではない。システムの入るディスクのフォーマッタまで制限される筋合いは全くない。問題はハードディスクレコーディングの性能云々でなく、コピープロテクトソフトの潜在バグが顕在化する点にある。

 これが9つめの嘘である。
>>> > >>確か、日本で販売されているMacintoshは英語のシステムの使用は
>>> > >>動作保証されておりませんが
>>> >
>>> >  日本国内でアップル(株)が英語システムを出荷販売しており、対象マシン
>>> > も明記されていますよ。
>>> >
>>
>>ご進言誠にありがとうございます。
>>安心して日本のユーザーが英語のシステムを使えるということですね。
 なぜかここは妙に素直である。
 思い込みだけで確認することなく物事を判断する傾向が強いようだ。それではこの業界では信頼されることはありえない。まあ、ソフト業界にいるという意識はないかもしれない。

 返事を書いた。これが私からの最後の返事となっている。
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To: techsupport@cameo.co.jp
Subject: Re^4:CUBASE VST

 こんばんは。

>>当社ではB'sCrewは使用しておりませんが、
>>現在のチェック環境では問題は出ておりません。

 チェック内容をお願いします。
 外付けディスクからの起動で内蔵ディスクのフォーマットをする試験をして
いただけたのでしょうか?
 それで問題がないのでしたらB'sCrewとの関連がありそうなので、B'sCrewの
開発元に連絡をとって、フォーマッタをそちらに送ろうと思いますがいかがで
しょう、それで試験していただけますか? 詳細手順はそのときに添付しま
す。
 問題の発生したB'sCrewは1.3で、現在は2.0が販売されているので入手は困
難です。

>>インストールガイドにも記述がございますが
>>ファーマットをしていただく際は
>>どのヴォリュームに有りましてもデオーソライズ後行って下さい。

 この「どのヴォリュームに有りましても」というのはインストールガイドに
は記述ありませんね。オーソライズしていないディスクのフォーマット時(し
かもオーソライズされたディスクは物理的に隔離されていた)という場合の現
象なのでかなり異常と考えています。それで試験をお願いしているわけです。


>>HDTをお使いいただくのが無難かと思います。

 オーディオデータの記録メディアにHDT2.0.1以降を使うのが良いというのは
マニュアルの記述から読めますが、システムの入っている(記録メディアでな
い)ディスクのフォーマッタまで制限するような記述はありません。
 問題としているのは、CUBASE VSTでの現象ではなく、オーソライズソフトで
の現象です。

OSTRA / Takeshi Yoneki
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 で、最後の返事が来た。これも素早かった。
 内容はいつも通りだが、精力的だ。このエネルギーを内実の伴うサポートに当てて欲しい。
>>既に当社でサポートさせていただける事項はご連絡をさせて頂きました。
 これは「仮に問題等ございましたら確認をさせていただけることも可能」のことと思うが、仮ではなく実際に問題が起きていることを説明しているのに一向に要領を得ないのはなぜか? サポートをしないならしないと書けばいい。もちろんパッケージの表面にだ。
>>インストールガイドに関しては変更を検討させていただいておりますが、
>>一般のユーザー様のためにあまりレアなケースまでは記載しない方が良いと
>>思っております。
 「あまりレアなケースまでは記載しない方が良い」と判断したのはカメオであり、ユーザではない。このコピープロテクトの不安定さの問題は多くのユーザが現実に抱えている。ユーザの声を真摯に聞くならば、オーソライズのノウハウをもっと詳しく公開できるものと思う。ユーザのクレームを全て「そういった問題はない」「メーカの意向だからしかたがない」で片付けてきたからこそ情報が残ってないのではないか。そんなものをこの業界ではサポートとは呼ばない。
>>最終的に申し上げるとすれば
 どうやらこれでおしまいにしたいようだ。了解、終らせてあげよう。
>>1、起動ディスクを内蔵以外のドライブでご利用いただくのはエラーが多いので
>>お薦め致しません。これはApple様やハードディスクのメーカー様に
>>お問い合わせいただくのがよいかと思います。
>>敢えて記述は致しませんが、結果的にエラーが多い場合は当社ではお薦め出来ません。
>>要は外部ディスクは起動用に使わないほうが問題の生じる確率は少ないと
>>思っていただきましても問題ないかと思います。
 「起動ディスクを内蔵以外のドライブでご利用いただくのはエラーが多いので」は信じられない発言である。マック業界にいる人間でこんなことを言い出したら「あんた帰っていいよ」と言われる。
 「外付けディスク」からの起動は「起動ディスク」コンパネがなにげなく存在するという程度にマックにおける普通の起動方法である。こんな部分に是非を問うのは常識を疑われるからやめておきなさい。初心者ユーザがこれを信じたら責任取れるのか? サポートの無知蒙昧はあまりに悲しい。
 「外付けディスク」からの起動が原因でエラーになるというのは原理的にありえない。ディスクそのものがイカれていたとかマックに対応していないならば別だが、そういったことを言っているわけではない。
 少なくともカメオには「起動ディスクを内蔵以外のドライブでご利用いただくのはエラーが多い」という事例があると断言できる。言い切ってるんだからね。提示してもらいたい。

 これが10こめの嘘である。
>>2、通常Macintoshは起動ディスク用にハードディスク内蔵で出荷されており、
>>それ以外の個別な環境に関しては申し分けございませんがお答えいたしかねます。
 内蔵ハードディスクを持たないマッキントッシュを持ってるよ。
 起動ディスクが内蔵か外付けかが「個別な環境に関しては」になるなら何でも言える。「お客様のシステムには非アップル製のAdobe Type Managerが入っておりますので個別な環境に関しては...」なんてことも言うのかね。
 これはあらゆる意味でサポートの放棄である。そもそもカメオにサポートなんぞ期待してないが、せめて独スタインバーグへの窓口になって欲しかったが、それすら期待できない。代理店失格だね。
>>3、システムのバージョンも替わっていきますので先のことは分かりませんが
>>本来は内蔵ハードディスクはシステムに付属のフォマッタで初期化されるのが普通です。
>>当社で扱っておりますソフトウエアはAppleのフォーマッタでチェックされますが、
>>そのほかはオーディオ用のSCSIハードディスクに関しては
>>オーディオレコーディングに置いては事実上の
>>標準とされるHDTが使用される場合があります。
 マックを安定して使うために内蔵と外付けを同じフォーマッタで使うのはよく行われるテクニックだ。また、アップルのフォーマッタはサードパーティ製のハードディスクをフォーマットできなかった(ドライブ設定1.3.xはやっと一部のサードパーティディスクを扱えるようになった)ので、内蔵を含め全て一つのサードパーティ製のフォーマッタを使うことになる。
 カメオは「本来は内蔵ハードディスクはシステムに付属のフォマッタで初期化されるのが普通です」としている。なるほど出荷時はそうだろう。しかし、それだけでプロテクトソフトのバグが正当化されるものではない。現にCUBASE VST 3.5に付属するオーソライズソフトはMac OS 8環境では正常に動作しないそうだ。あらゆる環境で動作保障しろとは言わない。しかし、ユーザから報告のあった環境の動作チェックもしないのは論外である。ユーザには確認できない問題だからなおさらだ。
 私の知っている友人・知人のマックでは、内蔵・外付け含め一つのサードパーティ製フォーマッタを使うことが普通だ。そういった普通は普通ではないのかね? そういった普通の人はカメオにはいないのかね?
>>また、重要な事はハードディスクを使用したオーディオ録音の世界では過去より
>>オーディオファイル用のハードディスクをHDT以外でフォーマットした場合
>>トラック数がとれなかったりタイミングに問題が生じ、
>>最高のパフォーマンスを得ていただけないことが過去に
>>確認されておりますのでお薦め致しません。
>>これはSteinbergだけでなく、他のメーカーでも同様の場合が多いです。
>>敢えてHDTをご用いなさる必要はないかと思いますが、
>>その場合はAppleのフォーマッタソフトを
>>お使いいただければよいかと思います。
 何度も言うように、ハードディスクレコーディング向けのハードディスクの話なんて、私はしていない。コピープロテクトソフトとハードディスクの話だ。
>>B'sCrewに関しましてはハードディスクのメーカーや開発会社より正式に
>>ご依頼を頂いた場合検討はさせていただくと思いますが、
>>実現できるかどうかは現時点ではお答え出来兼ねます。
>>残念ながら当社ではB'sCrew付属のハードディスクは取り扱い致して
>>おりませんので情報はございません。
 個人の依頼を切り捨てている。最低だね。個人向けに製品を売るのを止めたらどうか?
 「当社ではB'sCrew付属のハードディスクは取り扱い致しておりません」とあるが、カメオがハードディスクを扱ってるの? 初耳だ。「情報はございません」とあるならば、今回の報告をきちんと記録して、検証してほしい。

 以上がカメオとのやり取りである。結局不毛な結果になってしまった。

 www.infoseek.co.jpで「カメオ」と「サポート」で検索すると、苦言らしき事が2件見つかった。
 東京前衛音楽学院演奏学部DTM学科(正体は不明、単なる個人ページなんじゃないかと思う、http://www.big.or.jp/~mkv/KUNST/DTM/ssoft/SoftNotHig.htm)では「電話がつながらない。文句を言うとすぐ『フィナーレを買え』と言われる」などと書かれている。
 もうひとつは、ポリスターの使用器材紹介のページ(http://www.polystar.co.jp/Scudelia/INST./RECORDERSetc/index.html)で、「コンピューターや電子機器など、最新のテクノロジーを要するジャンルはハード、ソフト共にサポートが肝心である。その点素晴らしいのがこのフォステクスとミューズテクスだ。僕がE-MUの機械やCUE BASSを買わないのはカメオのサポートに懲りてるからです。もっと勉強するか業務の拡張しすぎを改めるかして欲しいもんです、まったく。質問してもこっちの方が詳しいんじゃ話になりません」と表現されている。なかなか最低の評価だ。

 カメオインタラクティブは、元がというより今でも一介の輸入楽器商以外のナニモノでもない。輸入楽器を高く売って急成長したあげく、楽器の範囲が広がってシーケンスソフト等も扱うようになった。ところが元が楽器屋だからソフトの事を知らないわけだ。楽器と同じように売ってるだけでどうにでもなると思っているようだ。
 プロテクトソフトのバグ(私はバグと書いたけど、カメオは追試しないのでバグとは断定されていない)で目的とするソフトが使えなくなるってのは「ソフトを使用する権利を買った」ユーザに対する「権利の剥奪」であり、犯罪だ。プロテクトはあってもいいが、それがバグってては許されない。致命的なバグ(使えなくなるってのを超える致命さはない、あ、システムを破壊するってのもあるな)は即座に対処するってのがソフト業界のやりかただ。
 いくらカメオに文句を並ベても、本国のデベロッパの方針を変えることはできないようだ。あまり仲がうまくいってないのだろうか? ユーザの声は本国のデベロッパに届くこともなく、カメオに握り潰されることになる。できればもうカメオからはモノを買いたくない。

 最後に、たぶん無視されるだろうが、ベスタに試験依頼の依頼をした。

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株式会社ベスタ ユーザサポート御中

 はじめまして。

 突然ですが、B'sCrewに関して、トラブルを解決したく、お願いがあります。トラブルと言ってもB'sCrewが原因とは考えられませんので、その点はご安心ください。

 独スタインバーグ社製のソフトであるCUBASE VSTのプロテクトソフトのオーソライズ情報が、B'sCrew1.3の速度測定で消失するトラブルに見舞われました(A)。さらに、プロテクトソフトを使ってオーソライズしたハードディスク「以外の」ハードディスクをフォーマットしてオーソライズ情報を消失しました(B)(フォーマットされたディスクはもともとB'sCrew1.3でフォーマットしてあり、HDTで再フォーマットしてオーソライズ情報が消失しました)。
 こんなに不安定なプロテクトでは問題があるため、また、上記(B)の現象はあまりにも異常と思い、代理店であるカメオインタラクティブに報告し、現象の確認とプロテクトソフトの不具合の修正を願いました。

 ところが返ってきた返事は
>>B'sCrewに関しましてはハードディスクのメーカーや開発会社より正式に
>>ご依頼を頂いた場合検討はさせていただくと思いますが、
>>実現できるかどうかは現時点ではお答え出来兼ねます。
>>残念ながら当社ではB'sCrew付属のハードディスクは取り扱い致して
>>おりませんので情報はございません。
というものでしたため、こちらとしてはトラブル原因を知る手だてがなくなってしまいました。

 そこで、CUBASE VSTのプロテクトソフトとB'sCrewの互換性試験の依頼を御社からカメオインタラクティブにしてくださるようお願いしたいのです。
 もし、御社から依頼できないのでしたなら、開発元のビーエイチエーにこの件をお伝えください。

 INH-4000MT-R72は快調にハードディスクレコーディング用に動作しておりますが、オーソライズ情報のトラブルが怖いため現在はB'sCrewの使用を見合わせております。

OSTRA / Takeshi Yoneki
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 現在はアップルの「ドライブ設定1.3.1」でフォーマットしたディスクを使っている。24CHまでは確認した。「B'sCrew1.3」はブラインド転送に対応してないのか、4CHでも音飛びが発生することがあり、どのみち使えない。

 米国のスタインバーグのサイトに独Keyboards誌に掲載されたCUBASE VST 3.0の評価記事があった(筆者不明)。もちろん英語に訳されていたのだが、そこにPros and Consという欄があり、以下のように記載されていた(http://www.steinberg-us.com/news/reviews/keyboards_macvst_0696/index.html)。
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Pros and Cons

Plus: 
Effective concept 
Good performance 
Good audio quality with EQs and effects 
Extensive automation possibilities 
Value for money performance-wise 

Minus: 
At the moment some installation problems
with certain hard disk type
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 どうやら評者もハードディスクドライバを選ぶオーソライズソフトに閉口したようだ。こういう記事を自社のサイトに置いているということは、独スタインバーグは問題がある事をわかっているのだろうが、解決に向けた動きはない。
 その記事からの引用で締めくくろう。

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The only problem which really needs addressing at the moment concerns installation. Cubase VST versions - as is the case with many Mac programs - have built-in software copy protection, with 3 installs. However, due to a new type of copy protection , we experienced problems in installing the authorization for the program on our hard disk, so that in the end this usually necessitated authorizing via the Master Disk whenever we started Cubase VST. It's to be hoped that a cure for this can be found as soon as possible, and that an appropriate update will be available for VST users who have experienced similar problems.
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OSTRA / Takeshi Yoneki
1997.11.26

記載されている商品名は各社の商標または登録商標です。

後日談

 最後にベスタに手紙を出して1ヶ月程たったろうか。友の会忘年会の当日(出かける前に)、カメオインタラクティブの東京営業所から電話が来た(土曜日にも働いてるのね)。
 ベスタから「ユーザから試験要望が来てるが、どうしたら良いか」という電話連絡が入ったそうで、独スタインバーグにB'sCrewを送って試験してもらうよう手配するとのことだ。また、私にもう一枚オーソライズのマスターディスクを送るので試験して欲しいそうだ。
 態度急変というかなんというか、ま、担当者が変わればこれだけ変わるという見本だろうか。たぶん電話してきた人は大阪のサポートと私のメールのやり取りは知らないと思う。
 独スタインバーグとのメールを転送して、なるべくスムーズに事が運ぶようにしたい。

1997.12.22
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OSTRACISM CO.
OSTRA / Takeshi Yoneki