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Vaio type S(SZ) でのFedora 8における輝度


 Vaio type S(SZ)でFedora 8を使う上で最大の問題はサスペンド後の復帰でディスプレイモニタの輝度を変更できなくなることだ。何か方法があると考え、調べた。SZはスタミナモード、すなわちIntelチップセット内蔵グラフィックで使うという前提で。
 Fedora 8のデフォルトのサスペンドやハイバーネートの機能はGNOME Power Managerが行っているが、実際の動作はpm-utilsを使っている。acpidあたりを探していたがそれはハズレ。
  /usr/lib/pm-utils/defaults を /etc/pm/config.d にコピーして以下の記述を加える。
DISPLAY_QUIRK_VBESTATE_RESTORE="true"
 これでサスペンド後の復帰でも輝度を調整できるようになる。ただ、サスペンド後の復帰で必ず最大輝度になってしまう。
 ちなみにコマンドラインでの輝度の変更は例えば
echo 4 > /sys/class/backlight/sony/brightness
で、7段階の4になる(root権限が必要)。
 /etc/pm/sleep.d/99brightness というようなファイルを用意して上記コマンドを実行させればOKのはずなのだが、そうでもない。どうもデバイスの反応時間の問題のようだ。よって遅延させることにする。
 /etc/pm/sleep.d/99brightness の方には
#!/bin/bash
case $1 in
    resume)
        /usr/local/bin/brightness 1 4 &
    ;;
esac
と記述しておく。コマンドの最後に&があることがキモで、レジュームの処理と平行して輝度変更コマンドが呼ばれることになる。/usr/local/bin/brightness は
#!/bin/bash
sleep $1
echo $2 > /sys/class/backlight/sony/brightness
とする。sleep のパラメタは遅延時間で単位は秒。間に合わなければ延ばすということで。シェルスクリプトの実行ビットを立てるのをお忘れなく。
 ただし、これでもディスプレイモニタだけのスリープからの復帰時に最大輝度になる問題は解決しない。これはまだ未解決。

 あとは laptop-mode-tools を入れて laptop-mode サービスを動かすとパームレストの左側(HDD)の発熱が抑えられて快適になる。HDDをこまめに止めるので漢字変換等がギクシャクするけど。

2007.12.17
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OSTRA / Takeshi Yoneki
2008.01.09