授業日誌 2004年 3月

3月15日(月)授業

テスト返し

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学期末テストの答案返却と解説を行ないました。テストが初日で,十分に準備をしてテストを受けた人が少なかったようです。今回の範囲は広かったのですが,出題内容は基本的なことばかりです。将来生物を選択する予定の人は,是非復習しておきましょう。生物を選択しない人も,ヒトの体の調節に関する内容もあります。日常生活や病気になった時など,3学期に学習した内容はいつ,どんな時に薬に立つかも知れません。やっぱり復習しておきましょう。

「生物以上に『化学』の内容はとても大切です。絶対復習しておくこと」(B)

3月17日(水)実習

プロトプラストの単離と細胞融合

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プロトプラストとは,細胞壁を取り除いた植物細胞のことです。さまざまな植物を集めてきました。それぞれ分かりやすいように色素を含む細胞がある組織を,3ミリメートル角に切り出して,酵素液の調整されたエッペンチューブに入れました。
そのあとがこの方法のすごいところ,アスピレーターで気圧を下げ,細胞壁の隅々まで,酵素液を行き渡らせます。
そのあと,恒温槽(30℃)に入れて,約30分酵素反応を続けました。

レモン,ブロッコリー,葉ボタンで,たくさんのプロトプラストがとれました。その他の材料でも,少しですがプロトプラストをとることができました。

PEG(ポリエチレングリコール)液を加えると,細胞が融合をはじめます。

左の写真はレモンとブロッコリーの融合細胞,右はレモンと,葉ボタンの融合細胞です。

この実験は,甲南大学の大学院生平田礼生さんのグループが高校の実験用に作成したプロトプラスト迅速単離キットを使いました。詳しくは甲南大学田中研究室のHPで。

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