教育研究所で行なわれた教員研修で観察したホヤの発生の映像です。ホヤはヒトと同じ「脊索動物門」に属し,発生のしくみや形態形形成過程は,ヒトと多くの点で共通しています。一方,幼生は3000個足らずの細胞からなり,細胞の種類も少ないので,卵割の過程で,どの細胞がどの組織・器官の細胞に分化していくかが,すべて明らかにされています。また,マボヤのゲノムはすべて解析され,現在,細胞が分化する過程でどのような遺伝子が発現し,どのような物質が作られるかなどが解明されています。 最前線でホヤの形態形成の分子生物学をリードしているお二人の生物学者の講議と実習は,大変興味深く意味あるものでした。
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