理数生物授業日誌 2005年10月

10月3日(月) 授業

 世界の生物群系

−39−
こてまでに学習した,世界の植物群系と日本の植物群系,植物群落の繊維について,写真でその様子を復習しました。国内の植物群系は,西南諸島の亜熱帯雨林以外は,私自身が撮影した写真を使っています。いずれは,すべて私が撮影した写真で,世界の植物群系が紹介できれば良いなあと考えております。

10月4日(火) 授業

 生態系の構成者
 物質の循環とエネルギーの流れ

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生態系は,生物とそれをとまく環境からなり,生物は光合成によって有機物を合成する生産者,生産者を利用する消費者,生産者や消費者の遺体や排出物を吸収しその有機物を無機物に分解する分解者にわけることが出来ます。生物は環境から作用を受け,環境に反作用を与えます。また,生物どうしでの影響を相互作用と言います。
生態系の中では炭素や窒素などの物質は呼吸や補食被食の関係を通じて循環しますが,系内に流入するエネルギーは食物を通じて移動し,やがて熱エネルギーとして系外へ去ります。物質は循環しますがエネルギーは流れるだけです。

10月5日(水) 実習

ニワトリの解剖

−41−

授業もほぼ最後になって,ニワトリの解剖を実施したことを大変うれしく思っています。鳥は空を飛ぶと言う生活様式にあわせて,さまざまな形態を進化させて来ました。歯がくちばしに変ったことで,機械的な消化を砂肝で行なうなどがその例です。

3年間の締めくくりとして,最後に大きな動物の解剖が出来て本当によかったです。

10月12日(水) 授業

生態系の平衡と環境の保全

−42−

地球上にすむ人類の増加により,さまざまな環境問題が顕在化しています。生命に影響を与える非天然化合物にによる環境の汚染,熱帯林の減少,オゾン層の破壊,地球温暖化,酸性雨,砂漠化,生物多様性の減少などの問題は,生態系に大きなダメージを与えているだけではなく,我々自身の生存にも大きな影を落としています。私達の子孫にかけがいのない地球を美しいまま残すために,私達は今傍観者でいられません。正しい知識を持ち,地球規模で考え,足元から行動を起こさなければならないのです。

これを持って,生物IIの授業を一応終了します。


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