麗子さんの「体重増加必至!台湾de食い道楽日記」


★ プロローグ

やって来ました!我が家の海外旅行シーズン!!
大抵だーさん(旦那)が2月に大型連休をとるので、必然的にこの時期となるのです。
今回もまた特にどこへ行こうか決めておらず、ツアー代金1人5万円を目標に急遽探すことに。
去年と同じハワイにしようか?
もう少し予算を上げてフランスへ行こうか?・ ・・と迷ったあげく、見事選ばれたのは“台湾”。
おいしい食べ物、おいしいお茶を満喫する、体重増加必至の食い道楽。
H.I.Sの2泊3日で2万4800円のツアーに1泊の延泊をつけて、1人あたり2万9800円。
よっしゃ!余裕で予算内の仕上がりです。


★ 2004年 2月8日(日) 1日目

17:35 ツアーカウンター集合
今回もちゃっかりパパに成田まで車で送ってもらう。
台湾到着が23時頃の為、空港内の両替所が開いていないことを見込み、成田で1万円の両替をすることにした。
中国元や台湾ドルを扱っている銀行が少なく、京葉銀行がかろうじて取り扱いをしていたので1元=3.68円のレートで2700元を手にした。
実際のレートとしてはちょっと悪い。が、仕方ないなぁ。

出国審査前にコーヒーを飲みながら、ガイドブックを読み直し、19時中華航空/CA105便に乗り込んだ。飛行機はほぼ定刻通りに離陸。
機内はほぼ満席。すぐにドリンクが配られた。
中華航空は変わっていて、ワゴンで配るのではなく、始めから紙コップにコーラ・りんごジュース・水割り・ビール(缶)を入れてお盆で運んでくるから、はっきり言って選ぶ権限がほとんどない。私はビール、だーさんはりんごジュースを仕方なく選んだと言った感じ。
機内食はお肉とお魚を1つずつチョイス。お肉の方はごはんの上に豚のバラ肉・ちんげん菜・味玉がのったもの。お魚はごはんの上に鮭のあんかけ風とれんこんのきんぴらがのったもの。その他、サラダ・パン・フルーツ・パンナコッタ。このパンナコッタは結構おいしかった。
いつもはこの後爆睡コースだけど、今回は4時間のフライトなので雑誌や新聞を読んでいる間に、現地時間22:50中正国際機場に到着した。

入国審査がやけに混んでいて、ツアーのバスが出発したのは12時を過ぎていた。結局今回の滞在ホテルである“一楽園大飯店”に着いたのは1時過ぎ。
予定ではホテル近くの“杭州叫花麺館”で夜食に牛肉麺を食べる予定でいたが、外は雨。すでに2時近く、お店を探す気力もなし。ちょうど目の前に食堂(屋台風)があったので、そこで用を済ますことにした。
メニューの看板が出ているが、一体どんな食べ物が出てくるのかわからない。メニューを見上げる私たちの横には、鶏の頭や手を煮たものがド〜ンと並べてある。こんなものを食べさせられたらたまったもんじゃない!
「どうしようどうしよう・・・」とウロウロしていたら、店員のおばちゃんが「ワンタン麺?」と声をかけてくれたのでありがたかった。
「そう、それでいいよ!」結局言われるがままアツアツのワンタン麺(60元)を食す。ワンタンの中のお肉にもしっかり味がついていて、スープも少し香草が効いていてなかなかいい感じ。こんな夜中に地元のおじさん達にまぎれて、冷えた身体を温めることができた。

ホテルへ戻り、シャワーを浴びて即就寝。
明日はツアーについている市内観光に参加しますぞ。


★ 2月9日(月) 2日目

6:00 起床
朝食は西門駅近くの24時間営業の飲茶レストラン“亮星飲茶”で食べることを決めていた。8:10にはツアーのバスがホテルに迎えに来るので、そのままバスに乗り込めるようにすべての支度をしてホテルを出た。
外は雨。かなり寒い。東京の冬と変わらない。マフラー持って来てよかったよー。
“亮星飲茶”は駅前ビルの12Fにある眺望のいいレストラン。モーニングセットが60元からあるとのことだったので期待して席についてみると、出されたメニューは普通のもの。「え?お粥が1杯160元?高くない?」
しかし入ってしまったものはしょうがない。私はあわび粥、だーさんはピータン粥、あと海老餃子、海鮮焼売、ウーロン茶でなんと550元!(約2000円)
なんかとんでもなく高級な朝食になってしまった。

ホテルへ戻り、ツアーバスへ乗り込む。
まずは、台湾での学問の神様“孔子廟”へ。しかし月曜日はお休みなので中には入れず、外で記念撮影のみ。
隣りの医学の神様である保生大帝が祀られる“保安宮”へ。
ここでお願いごとをして、木でできたサイコロみたいなものを2つ同時に床に落とし、裏表1つずつだとその願いごとは適しているとのこと。両方裏とか両方表だと叶わない願いごとだそう。そして、願いごとの前には住所・名前・生年月日を神様に申告するのがお決まりだそうです。
ちなみに私は何度やっても叶わない夢でした・・・。

続いては、商売の神様が祀られる“行天宮”へ。
ここは朝も早くからやけににぎわっていて、お説教を聴いている人たちもたくさんいた。それもそのはず、台湾人は商売熱心な人が多く、だからお供え物もハンパじゃない。色とりどりの果物やお菓子が並べられている。ちなみに自分で供えたものは、自分でお家に持って帰って食べちゃうそうですよ。

次は、お茶セミナーと称した茶店訪問。“大山茶藝”というところに連れて行かれた。
おじさんが次々にお茶の説明をしている。私たちは椅子に座らされ、まるで実技講義を聞かされているようだった。
目の前にいくつかの種類のお茶が並べられ、一応試飲はさせてもらえた。お茶うけの蓮の実も初めて食べた。日本の甘納豆みたいでなかなかおいしい。お土産に違うお店で買って行こう。
お茶は高山烏龍茶100gあたり2000円位。高いなぁ。
お茶の品質は悪くはないみたいで、お店の入り口には日本からの注文FAX用紙がベタベタと貼ってあった。(プライバシーの問題は大丈夫なのかしら?)
まぁ、元々こういうツアーで連れて行かれるお店は、決して良心価格ではないことはわかっているので、私たちはトイレだけ失敬して、茶店をあとにした。

次に、台湾のホワイトハウス“総統府”を車から見て、蒋介石を記念して建てられた高さ70mの建物“中正紀念堂”へ。
建物の中には、衛兵に守られながら鎮座している蒋介石像がある。また建物への階段は没年齢と同じ84段。民のものとして入場料も無料。一体維持費は何でまかなわれているの?やっぱり税金かしら?

続いて、免税店へ。
特に何も買うつもりはなかったので、パイナップルケーキやドライフルーツなどの試食をバクバク食べて、ついでにお茶も入れてもらって30分位小休憩。朝からお茶三昧なのでこの寒さとあいまって何度トイレに行ったことか・・・。でもとっても健康的♪

13時を過ぎてやっと昼食。“梅子”という台湾料理の老舗で食べられるそうだ。1卓に12人の大円卓で、次から次へと料理が運ばれてくる。セロリ炒め・青菜炒め・揚げ豆腐炒め・豚の角煮・白身魚のチリソース・肉団子スープ・海老の卵とじなどなど、あと2〜3品あったような?
とにかくどんどん出てくるので、どんどん食べてしまって、なんだかよく味わえなかったような気がするんだけど・・・。

満腹になったお腹を抱えて、午後いちばんは抗日戦や共産党軍との戦いで命を落とした約33万人の兵士の霊が祀られているという“忠烈祠”へ。
ここの見ものは、1時間ごとに行われる衛兵交代。私たちが着いたときもちょうど始まったところで、なんと全部の交代が終わるのに30分以上もかかる。1時間ごとに交代ってことは、いったい実際の勤務はどれくらいなんだ?
ちなみにこの衛兵にはなりたくてもなかなかなれるものではなく、身長175cm以上、体重75kg以下のかなりのイケメンフェイスでないと試験にパスできないそうだ。
私たちが見た衛兵さんの中に1人新人らしき男子がいて、ネクタイは曲がってるわ、ヘルメットは鼻まで落ちちゃってるわで、付き人の人になんか怒られてた(^_^;)
衛兵さんは勤務中はまばたき1つもできないので、言われるがまま、されるがままでちょっとかわいそうだった。何気に顔が半泣き状態に見えたのは私だけかなぁ。

続いて、68万点以上の中国皇帝のコレクションを所蔵している“故宮博物院”。
大英博物館・ルーブル・メトロポリタン美術館と並んで世界4大博物館の1つ。なんとこれで私もだーさんもこの4大博物館を制覇したのです。イェイ(^_^)v
時間があまりない為、主要なものをいくつかピックアップしてツアコンの人に約1時間かけて説明してもらった。中でも象牙彫刻には感動。1本の象牙から見事なまでのとんでもなく細かい彫刻に「すご〜い!」と感嘆せずにはいられなかった。

そしてツアーもクライマックス。足ツボマッサージ店(別料金)に連れて行かれる。
マッサージをしない人は2階で漢方のお話を聞くか、秘密の場所に案内してくれると言う。私たちは歩いて5分ほどの秘密の場所へ行ってみた。秘密の場所と言うのはつまり“偽ブランド店”のこと。扉を2つほど開けて進むとヴィトン・プラダ・エルメス・コーチなどのお品がズラ〜っと並んでいる。パッと見で明らかに「これはないだろ」と思うもの、「ふむふむ、これはなかなか上出来」と思えるものまでいろいろ。もちろん何も買いませんでしたけど。
足ツボ店に戻って、パールミルクティーを飲ませてもらった。
私はこのパールミルクティーが大大大好きで、横浜中華街に行ったら必ず飲む代物。ブラックタピオカも1つ残らずお口に吸い上げご満悦。この台湾滞在中に最低もう1回は飲むぞ!

そしてラスト。DFSにて解散。
最近すっかりブランド嗜好とおさらばの私たちは、またもトイレだけ失敬してとっとと外に出て、これから夜の自由時間を満喫するのだー。雨もやんでいい感じー。

まずはお土産のパイナップルケーキ。“李製餅家”で購入することを決めていたので歩いてお店へ。
ガイドブックには営業時間は21時までと書いてあったが、私たちが行った17時頃にはすでにパイナップルケーキは数少なく、お店も閉めようとするところだった。
とりあえず16個入りを6箱購入。1個=10元。賞味期限は20日間。これが日にちが経つほどしっとりしておいしい。そのまま食べてもよし。レンジで軽く温めれば中のパイナップル餡がトロ〜リとけてこれまたおいしいのだ。

続いてお茶屋さん“新純香”へ。
ここではお茶も目当てだが、TAIPEI NAVIでも好評のしいたけ・エリンギチップ。みんなかなりの大絶賛。どれどれ食べてみよう!と言うことで店員さんに聞いてみる。
しかし売り切れ。ただ単に売り切れというわけではなく、今年の台湾は異常気象で例年より寒く、きのこが育たないので作りたくても作れないとのこと。ガ〜ン。楽しみにしてたのにぃ。
店員のおばちゃんが、「まぁ、お茶でも飲んでいきなさい」と凍頂烏龍茶・四季春茶を入れてくれた。お茶うけには凍頂烏龍茶で漬けた茶梅と蓮の実。どんどん入れてくれるので何も買わないのも・・・ということで、
・ 茶梅(70元)×4
・ 蓮の実(80元)×4
・ 四季春茶100g(135元)
・ 東方美人茶100g(270元)
を購入。TAIPEI NAVIのクーポンを持参すると5%割引してくれますよ。
店員さんも日本語をだいたい理解してくれるし、いろんなお茶を試飲させてくれるし、とっても親切です。

続いて、今度は本日の目玉、お茶大量購入の為“林華泰茶行”へ。
“新純香”からひたすら歩くこと40分。
日本語のわかるお兄ちゃんがいて、人の腰高くらいの缶に入っているいろんなお茶を見せてくれたり、香りを嗅がせてくれたり、お勧めの茶葉も教えてくれまし・ 凍頂烏龍茶600g(600元)
・ 香片600g(240元)
・ 文山包種茶600g(320元)
・ 文山包種茶600g(240元)
・ 茶器セット(300元)
・ 茶海(50元)
・ 茶杯5個(50元)
・ 茶漉し(15元)
そう、茶葉だけで2.4kgもお買い上げ!だってとってもお安いんですもの。
ランクを下げればまだまだ安く購入できます。が、レストランなどでタダで出されるお茶レベルになってしまうのでお勧めはしないとのこと。

重い荷物を2人で分け合って、またもひたすら雙連駅まで歩き、MRT淡水線に乗って剣潭駅で降り、庶民パワー炸裂の“士林夜市”へ。
まずは駅前の食べ物屋台で腹ごしらえ。
カキのオムレツ(40元、画像下の右))はなんだかよくわからないあんかけ風で、中には小さいカキがゴロゴロ。なんかモチモチしたものも入ってました。
イカのトロトロ煮(45元、画像下の左)も乱切りされたイカがどっさり。その他にネギや竹の子も入ってアツアツ。





豚肉ネギ巻の串焼き(40元)・巨大鶏のから揚げ甘辛ソース(40元)・担仔麺(60元)・牛肉麺(90元)でお腹いっぱい!
食べ物屋台から士林駅方面へ歩くと、上野アメ横みたいな夜市が続いている。洋服・靴・CDショップ・小物・乾物・ペットショップなどいろんなお店が軒を並べ、多くの人であふれていた。
「みんな明日は仕事じゃないのか?」「学校じゃないのか?」「この子達に門限はないのか?」と余計な心配をしてしまうのであった。
コンバースの日本では見たことのない柄のスニーカーがあったので思わず購入。日本語も英語も通じないので多少の苦労はあったものの、とってもかわいい小花柄をゲットでき大満足。しかもセール中で1180元→940元でとってもお安くさらに大大満足♪
結局12時近くまでウロウロし、帰りに檸檬愛玉500cc(30元)を買ってタクシーをひろいホテルへ。(165元)

1人3kg以上の荷物を持って、いったい何時間ウロついたのか?
明日は食べまくりじゃ!