5日目 −ミュンヘン−
今日はバンベルクを離れ、ミュンヘンへ移動の予定。ただ、ミュンヘンへは観光目的で行く訳ではないので、満足いくまでバンベルクを歩き、それからゆっくりとミュンヘンに向かう予定である。
朝、起きて窓を開けるとさすがに肌寒いながらも空は雲一つない素晴らしい天気。早速、朝飯を食べ、外へ出る準備をする。
午前中は昨日と同じように別行動。先にチェックアウトを済まし、荷物だけ預かってもらって外に出る。まず俺は昨日天気が悪くあまり印象の良くなかった“小ベニス地区”に向かうことにした。写真を撮り直すのが第一の目的だが、これだけ天気がいいと感じる印象もまた違うかもしれない。
昨日とは違う道のりで、“ドーム広場”を抜け、“小ベニス地区”へと辿り着く。
やはり天気がいいというのはいいことだ。昨日はどことなくどんよりと見えた景色も、今日は光が水面でキラキラと反射し、川岸に咲く花が鮮やかに見える。
やはり天気によって見方、印象も随分と変わってくるようだ。
早速、写真を撮り直し、次は“聖ミヒャエル教会”へと向かう。
急な坂道を登り、バンベルクの街が見下ろせる裏庭に到着。やはり、ここから見るバンベルクの街の景色も昨日以上に素晴らしい。教会でノンビリした後は、宮殿の前をとおり市街へと降りる。そのまま、歩行者天国になっている通りをぶらぶらし、約束の時間どおりにホテルへと到着。
親父の方はというと、俺と同じく教会に行ったり、昨日は入れなかった宮殿内に入ったりしたらしい。それなりに有意義な時間を過ごせたようだ。バンベルクの街ははっきり言って新市街も旧市街も都会。よっぽどローテンブルグの方が歴史を感じさせる街だと思う。ただ、やっぱり雰囲気は良い。なんでだろう?観光客が少ないからだろうか?
まあ、なんにせよ敢えてスケジュールに組み込む必要はないと思う。余裕のある時に余裕を持って。その程度で十分。ただ、ラオホビールは1度飲んでみるべき。合流した後はすぐ駅へと向かい、ミュンヘン行きの電車に乗りこむ。
バンベルクからミュンヘンへは、ICE(直行もしくはニュルンベルク経由)で1本。約2時間半の移動である。
バンベルク発は13:00過ぎ。なのでミュンヘン着は16:00前ぐらいだ。
時間どおり16:00近くにミュンヘンに到着。今回もなかなか快適な移動だった。やはり、ICEの乗り心地は他の電車とは段違いである。さすがにミュンヘンという街は大きい。駅自体も今までの駅とは比べものにならないぐらい広い。
とりあえずはホテルへと移動する。
今日泊まるホテルは駅から近くの「HOTEL APPOLO(ホテル アポロ)」 アメリカンタイプの3つ星ホテルである。
今回、ミュンヘンのホテルの予約には非常に苦労した。ちょうど、滞在期間がなにかのメッセと重なってしまっていたため、ほとんどの3つ星以上のホテルが埋まってしまっていたのである。
もちろん、空いてるホテルもあったのだが、特別期間料金とやらで通常料金の3倍。さすがにいくら混んでいるからといって、そんな額は出す気になれない。
結局、「アップルワールド」「JHC」などのホテル予約HPから自分で見つけきて、それを代理店の方で確保してもらったのだが、正直、ここだけは今回の旅の準備の中で唯一の失敗だと思っていた。駅から3分ほどでホテルに到着。立地条件はものすごく良い。外観もまあそれなりといったところだ(画像下の左が外観)。
重要な中身はというと、これがなかなかしっかりとしていてキレイなホテル。「2日間だけの我慢だ」とさえ思っていたのだが、良い意味で予想外。バスタブも付いてるし、水周りもベッドもキレイ。1日目のハイデルベルグより全然キレイだ。これでツインで1泊8,000円(1人4,000円)。これは嬉しい誤算である。ホテルの不安も消え、ホッと一息ついたところでミュンヘン市街の観光に行くことにした。本来の予定からいくと、基本的にミュンヘンでは観光をしない予定だったのだが、時間もあるし、せっかくなので一廻り。
ミュンヘン中央駅の前を通りすぎ、“カールス門”から“ノイハウザー通り”へと入る。この通りは歩行者天国になっており、道の両側にはデパートやブランドの店などが立ち並ぶ。さすがに大都市の中心だけあって、人通りも今までの都市とは比べ物にならないほど多い。治安的にも今までの都市よりは多少危険な感じがする。この通りを真っ直ぐ行くと、新市庁舎が建つ広場に出る。この市庁舎、ちょっとした仕掛け時計があり、観光名所となっているのだが、ちょうどその仕掛け時計が動く時間(17:00)にぶつかったらしく、広場はたくさんの人でごった返しており、人を掻き分けて歩くのに一苦労。全くタイミングが良いんだか、悪いんだか。。。である。
仕掛け時計の方はというとはそれほど面白いもんじゃない。。。なんとかこの人ごみを掻き分け、広場から脱出。この後は夕飯の時間まで近場の観光名所を手当たり次第に廻ることにする。
”オペラ座”(画像上の右側)、“バイエルン州立歌劇場”、“レジデンツ”、ヒトラーが演説したと言う“ホーフブロイハウス”
ミュンヘンは観光なしの予定だったが、こうしていくつもの観光スポットを廻ると、やはり見ておいて良かったという気持ちになる。早足で歩いた分、足がパンパンになってしまったが。。。主要どころを一通り廻り切ったところで、すっかり日も沈み、お腹もすき始めたので飯を食いに行くことにした。さすがにバンベルクとは違い、選択肢はいくつでもある。
今日入ったところは、“ラーツケラーハウス”という、いわば大衆食堂。大きな都市ならば必ず市庁舎の地下にあり、そこの郷土料理が食べられる。
ただ、大衆食堂と言っても、きちっとしたレストランだし、値段もそこそこする。味もそれなりにいい。市庁舎のレストランというと、日本で言う市役所の食堂と同じ意味?になるのだが、はっきり言ってそのイメージとは全く違う。中に入ると席に通され、メニューを渡される。席はほぼ満席で、日本人の姿もチラホラ。特に年寄りツアーの御一行が目に付く。
まずはお決まりのビールを注文。毎回思うのだが、ホントにドイツのビールは美味い。親父とではなく友達と来ていたら、一体何リットルのビールが腹に溜まっていったのだろう。。。 いやいやいや、考えるだけでも恐ろしい。。。
飯の方は、俺がドイツ名物“ウィンナーシュニツェル”(ドイツ風カツレツ)を注文。日本のトンカツとの違いは、パン粉で揚げるか、小麦粉(?)で揚げるかの違いだけなのだが、トンカツという感じは全くしない。
親父はこちらも名物“アイスバイン”(豚スネ肉の煮込み)を頼む。
親父の頼んだアイスバイン。これはなかなか美味い。もっとドロドロしたような、豚の角煮の脂身部分のようなものの固まりかと思いきや、意外にしっかりした歯ごたえで、何気に食える。ただ、さすがに1人前はくどくてキツイ。。。
俺のドイツ風カツレツだが、こちらも味はまあまあ。というか、日本でも食べてる味なので特に感想はなし。ただこちらは、ソースというものがない。塩味、もしくは、皿の脇についている、甘酸っぱいクランベリーソースをつけて食べるのだが、この味覚センスは俺には??? 普通にソースをつけて食った方が絶対に美味いと思うのだが。。。
他にもサラダをシェアして食ったりして、腹一杯。かなり満足。お代の方は2人で6,000円弱といったところ。コストパフォーマンス的には良い方だろうか?飯を食い終わった時点で大体21:00。いつものごとくホテルへと戻る。
夜のミュンヘンはどうか?というと、やはり今までの小さい街とは雰囲気が違う。怪しい人も結構見かける。この時間だとまだ人通りも多くなんの心配も要らないが、夜中での、特に女性の一人歩きは気をつけた方が良いかもしれない。とはいっても、今まで行った他のヨーロッパの国とは段違いに安全だと感じたが。今日もよく歩いた。ということで、とっとと寝ることにする。
明日は“ノイシュバンシュタイン城”への日帰りだ。
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