出発


出発当日。フライトの時間は10:05。
普通ならば2時間前、8:00に着くように家を6:00に出ればいいのだが、今回はテロの関係でチェックが厳しくなっているという情報を聞いたため、3時間前の7:00に着くように家を5:00に出発する。
成田までは前回同様、相模大野からのバスを使用。毎度のことながら、バス車内はガラガラ。一体どうやって儲けているのだろうか?と他人事ながら心配になるのだが、そんなことは瞬間的に思うだけで数分後にはしっかり爆睡。あっという間に、成田第2ターミナルに到着である。時間は到着予定きっかりの7:00。早速、ANAのチェックインカウンターへと向かう。

チェックインカウンターに行くと、カウンターには誰もいず、客はパラパラ。とても3時間前からチェックインが始まるとは思えない。
「チェックが厳しくなる=チェックイン時間が早まる」と思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。細めな情報収集が仇となった感じだ。
結局、通常どおり2時間ちょっと前からチェックイン開始。一体何のために早く来たのだかさっぱり意味がない。。。
しかし、海外旅行キャンセル者が続出と聞いていたにも関わらず、チェックインカウンター前にはものすごい長蛇の列ができあがっている。なんだか、これを見ると過剰に反応していた自分が馬鹿らしくなってくる。
全くの余談だが、米のテニスプレーヤー、マイケル・チャンがこの長蛇の列に並んでいルのを見かけた。当然エコノミーではなく、ビジネスの列だったが。。。
チェックインを済ませたあとはいつもどおり、暇つぶし用の雑誌を買い、ゆっくりコーヒーを飲み、余裕を持って出国手続を済ます。
厳しいだろうと思っていた手荷物検査は特段厳しいというわけでもなく、アクセサリー類も引っかかることなくすんなり通ることが出来た。やはり、ある程度過剰な心配をしていたようである。

時間になり搭乗。さすがに長蛇の列ができていただけあって、機内は満席である。確か、行く前にネットで調べた時は空席ありだったはずなのだが。。。
今回の飛行機はルフトハンザとのコードシェア便で、機体はルフトハンザの機体、サービスもルフトハンザのサービスである。ほんとは海外で日系の航空会社を使うのは初めてだったので、食事や映画などを楽しみにしていたのだが、少し残念。。。
しかも、俺のかすかな記憶ではルフトハンザ(イタリア旅行の時に利用)の飯はまずかった気が。。。

フランクフルトまでは約12時間半のフライト。肝心の映画のラインアップは「クロコダイルダンディinL.A」「ブリジット・ジョーンズの日記」あと確かもう1本(題名失念)の計3本。ホントにしょうもないラインアップである。おまけに、唯一見ても良いと思った「ブリジット〜」は既に鑑賞済み(ちなみにこれは面白かった)。おかげで暇つぶしにはかなり苦労することになった。
機内食は?というと、やはりまずい。結局、パンとビールのみを口に入れ、あとはほとんど残してしまった。

なんとか時間もつぶし、12時間半後にフランクフルトにようやく到着。ここでの入国手続も簡単に終わってしまい、すんなりと入国することが出来た。
しかし、フランクフルト空港はでかい!荷物の受け取り場所へ行くのに、エスカレータを2つも3つも下りなければならない。結局、間違わずに無事荷物を受け取ることができたのだが、ある意味まぐれ。迷ってしまう人も結構いるという情報にも納得してしまった。

今日はここからフランクフルトを素通りし、ハイデルベルクに移動しなければならない。とりあえず、荷物を持って駅へと向かう。
まずはジャーマンレイルパスを使えるように日本でいう所の「みどりの窓口」でチェックをしてもらう。ついでに、ハイデルベルクまでの行き方と1番早い列車の時間を教えてもらい、準備OK。地下鉄のホームへと階段を降りる。
フランクフルト空港からハイデルベルクまでは、まず地下鉄でフランクフルト中央駅へ行き、そこから列車でハイデルベルクへ向かう。時間にすると約1時間半。
列車に乗っての感想だが、やはりスペインやイタリアに比べると安心感を覚える。バルセロナの空港からバルセロナ市街まで電車に乗った時は結構緊張したし、実際じろじろ見られたもんだったのだが、ここではそんな視線などほとんど感じない。やはり、一般的に言われているようにドイツという国は安全な国なのだろう。もしかすると、後で痛い目にあうかもしれないのだが。。。

フランクフルト中央駅に着き、マンハイム経由ハイデルベルク行きの列車に乗り換える。レイルパスはもちろん一等車用!さっそく一等車両の個室へ移動する。
今回の旅は全て電車での移動となる。長距離バスという選択肢もあったのだが、いかんせん本数が少ないし、しかも遅い。
確かにバスの方が乗り換えなどないし、重たい荷物を持ってホームとホームを行き来するようなこともない。楽といえば楽なのだが、ただ、やはり電車の方が早い(=移動時間を抑えられる)。となると、今回のように滞在都市をコロコロと変える場合は、都市での滞在時間を極力長く取りたい訳であって、そうなると電車のほうがバスよりも便利だということになる。

電車での旅となると、当然パスを買う方が便利である。それに断然お得。
ジャーマンレイルパスには1等パスと2等パスの2種類があるのだが、やはり多少出費がかさんだとしても、1等パスを買い、優雅な旅行をするべきだ。空いてるし、キレイだし、個室など2等にはない。やはりお金をかけるだけのメリットは十分ある。
ちなみに1等と2等の金額差は今回の俺の例(1等、7日間、ツイン)で約2万円(ツインなので1人頭1万円)。これが安いか,高いかはその人次第なのだが、俺的には安いと感じられるぐらいメリットがあったと思ってる。

約1時間後、無事ハイデルベルクに到着。天気は曇ってはいるが、心配していた寒さはそれほど感じないし、なかなか快適である。とりあえず、ホテルへ向かう。
今日泊まるホテルは、「Hotel Bayrischer Hof(ホテル バイエリッシャー ホフ)」という3つ星のホテル。場所的には旧市街の入り口“ビスマルク広場”の目の前。駅からは1Km程度、歩いて約15分のところにある(外見は下の画像の左側)。
正面玄関の扉を開けると、随分とこじんまりとしたロビーが目の前に広がる。さすが、学生ご用達ホテルだな〜とちょっと不満を感じつつフロントに行くと、奥から出てきたのはかなりキレイなおねーさん。これで一気に不満が吹っ飛んだ。
早速、チェックインの手続きをしてもらい、エレベーターで3階にあがり部屋へ入る。しかし、中を見て不満復活。部屋はかなり狭く、しかもバスタブがないのが痛い。。。
一応、ダメもとでフロントに行き、おねーさんに「バスタブ付きの部屋に変えてくれない?」と言ったのだが、「今日は日本からの団体客が入っているからできないの、ごめんなさい」との返事が返ってくる。ホントに申し訳なさそうな顔をするので、まあ、しょうがないよな。。。とおとなしく退散。おっさんだったら、とことんゴネてやるのだが。。。

長旅の疲れを癒すべく少し休憩。それから外へ出る。さすがに観光をするような時間ではないので、飯を食うためにレストラン探しだ。幸い旧市街の中心通り“ハウプト通り”へは歩いて1分の距離なので店探しには困りそうにない。
通りをガイドブック片手にぶらぶら歩いていると、途中途中で美味そうなホットドッグスタンドや、サンドウィッチ屋が何軒か目に入る。かなり魅かれ、誘惑に負けそうになったのだが、ここはとにかく我慢。この後、本場のビールとソーセージが食えるかと思うと、こんなところでつまみ食いしている場合じゃない。
結局、落ち着いたのは「Zum Guldenen Schaf(ツム ギュルデネン シャーフ)」というレストラン。地元の人にも観光客にも人気の店らしく、日本語のメニューがあるのも便利だ。おそらく、その分金額的には多少高いのだろうが、そんなのはあまり関係ない。なんせ今回は頼れるスポンサーが付いているのだから。
中に入り、席に着き、早速ビールを注文する。今回頼んだのは、ハイデルベルクの地ビール“ハイデルベルガー・ベルビュー” 喉ごしで飲むというよりは、味わって飲む感じなのだが、冷たく冷えてて凄く美味い。
飯はローストポークとコンソメスープを注文。コンソメスープは日本で飲むのと同じ味。ローストポークの方は辛子マヨネーズのソースがかかってて、量も多く、見た目もこってりなのだが、それほどくどくなく美味しかった(下の画像の右側)。
確か親父はサラダとマッシュルームの料理を頼んでいたと思う。
後、2杯ほどビールを頼みお会計。2人で約70マルク(日本円で約4,500円)で高くもなく安くもなくという感じだった。

レストランを出ると時間は21:00前後。友達と2人なら「さあ、これから!」という感じなのだが、今回は親父と一緒だし、疲れもあったのでホテルに戻ってゆっくり休むことにした。
明日は1日かけてハイデルベルクを廻る予定である。



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