いよいよ出発!ワクワク!
出発前は2人で会える機会がなかなかなく、プーケットでの計画等が全然決められなかったのだが、半ば強引に現地でやろうと決めた事は
(1)ピピ島ツアー
(2)シーカヌーツアー
(3)レンタカーで島内一周
に決め、詳細は飛行機の中と現地で詰めるということにした。
国際免許を取りに行き、ガイドブックを買い、インターネットで現地の情報を集め、スカイライナーの切符を買って、後は時間が経つのを待つばかり。
出発前日に
「6:45に日暮里で待ち合わせな」
と連絡を取り、完璧に準備をして、明日のために早めに寝た(実は酒を飲んでいたので、いつの間にか寝ていたのだが...)。いつも、遠足の前の日などはワクワクして眠れない質だったのだが、今回はそんなこともなく、すぐに眠りにつくことが出来た。


プーケット到着 飯は取りあえずエビでしょ!エビ!

1日目(12月10日金曜日)


さあ、旅行当日。
早朝の5:15の始発に乗らなければならないため、4:30に目覚ましをかけておいたのだが、やはり起きられず4:50に起床。慌てて身支度を整え、10分後に出発。いやー、昨日のうちに全部準備をしておいてよかった。
ドキドキして眠れなかった訳ではないが、さすがに5:00に起きると眠い。小田急、千代田線と爆睡して、あっという間に待ち合わせの日暮里駅に到着。さて、さかもは来てるだろうか?
7:07のスカイライナーだったため、15分前に待ち合わせなのだが、10分前になっても現れない。この野郎と思いながら、電話をかけるが、何度かけても話し中のような音が聞こえる。「こんな時間に誰と長電話してんだろ?」と不思議に思い、試しに家にもかけてみると、こっちも同じ音が聞こえる。ようやく、電話機orネットワークそのもの障害だと気付き、「やばい!こんな時になって故障しやがって、帰ってきたら絶対に苦情の電話をかけてやる!」と怒りながら、重い荷物を持ってダッシュ(この故障は新聞にも載ったのだが、どうやら、IDOの埼玉の交換機が故障した影響をもろに食らったらしい)。ようやく発車3分前に合流でき、そのまま電車に流れ込んだ。
「いやー焦った焦った。でもこれで目が覚めたろ?」
なーんて言いながらも、2人して何事もなかったように、あっという間に爆睡。気付いた時は到着5分前だった。
空港に入り、出発前の諸々の手続を終え、後は搭乗時間を待つばかり。さかもは海外初心者らしく、落ち着かないみたいである。しきりに持ち物をチェックし、友達に「行ってきます」の電話をしている。しかしこいつ、俺と同じ歳のくせして、何でこんな時間(朝9:30頃)に電話で話せる友達がそんなにいるんだろう?

あっという間に時間が経ち、ついに搭乗。日本を離れる時が来た。
今回、俺らが乗る飛行機は、タイ航空のバンコク経由プーケット行き。席はラッキーにも窓側の3人席のハジ。真ん中だと何となく落ち着かないのでよかった。何故だか昔から好きな離陸の瞬間を思う存分味わった後(何か、後頭部辺りに重力を感じる、あの感覚が好きなんだよね....)、
「今回はずーっと、ハイテンションでいこうぜ!」
とさかもと言っていたので、早速ビールをもらい、飲むことにした。
「あ〜、朝っぱらから飲んでるよ。幸せ....」
と満足感に浸っていると、さかもがもう、隣の席のおねーちゃんに声をかけている。おいおいおい、まだ酔っ払ってねーだろ....
この声をかけたおねーちゃん(以後、さこちゃん)、今回は1人旅で、話し相手が欲しかったらしく、また、彼女自身すごくノリがよかったので、すぐ仲良くなって3人でプーケットに乾杯!その後もいろんな話をして、退屈なはずの飛行機の時間を楽しく過ごすことが出来た。う〜ん、初っ端からついてるかも!

楽しく話しをしていると、いきなり機体が大きく揺れ始めた。
「お、結構、揺れるな〜」
とビールを押さえていると、手を握られてる感触がする。隣を見ると、
「俺、飛行機ダメなんだよ。やばい、落ちる。助けて!」
と、さかもがドタバタしている。それを見て、さこちゃんは爆笑。まったく、図体だけはでかいくせして、情けない....

昼になって、待ってましたの機内食。メインで肉と魚を選ぶのだが、俺もさかもも肉の“グリーンチキンカレー”を選択(もう1つは忘れた)。タイ航空の機内食はおいしいと聞いてたので、期待していたのだが、「やっぱ機内食は機内食だよな〜」という感じで、ちょっと期待外れ。パラパラしているタイ米が、一層パラパラしていて、あまりおいしくない。それに、初めて食べたグリーンカレーはどうやら俺の口にあまり合わなかったみたいだ。これから4日間、「飯はこんな感じなのかな〜」と思うと、気が重くなる....
取りあえず、文句を言いながらも、ほとんど平らげて、ビールも飲んで、お腹一杯。食欲が満たされると、次は睡眠欲を満たしたくなって、2人してすぐ爆睡してしまった。結局、飛行機の中で決めようとしていた予定も、全く決まらず、バンコクに無事到着。暇つぶし用に買っていた雑誌も、読むことはなかった。

バンコク到着後、トランジットの時間もそれ程なく、すぐにプーケットへ。
約1時間半のフライトで19:00頃にプーケットに到着。さすがに結構な長旅だったので疲れた
プーケット関連ミニリンク集
タイの地図はこちら
プーケット島の地図はこちら
現地在住の日本人のお薦めが載っているホームページ「Puket Walk」はこちら
プーケットの写真が一杯見れる「Phuket Thailand - Photo Tours」はこちら
プーケットのきょうの天気と天気予報が見れるYahoo!WeatherのPhuketはこちら

さこちゃんとはホテルが違うため、最終日に夕飯を一緒に食べようと約束して空港でおわかれ。その後、俺らはガイドを探しに空港の外へ出た。
1年中、夏とは言え、さすがに外は薄暗くなっている。気温は思ったよりも高くないし、乾季だからだろうか?ジメジメもしていない。長袖のまま外に出てきたが、暑さは全く感じなかった。
出てきたのが最後の方だったため、分かり易かったのだろうか?すぐガイドが俺らを見付けてこっちに寄って来た。しかし、このガイド、怪しい!怪しすぎる!見た目は普通の小柄なにーちゃんなのだが、ずーっと、ニコニコと笑いっぱなし。いかにも、いんちき詐欺師みたいな感じだ。ほんとにガイドか?と疑いながらも車に乗り、ホテルへ向かう。
いろいろな説明を受けているうちに、本物のガイドだと確信し、ちょっと一安心。話してみると、なかなか面白い奴なので、ホテルまでの道中いろいろと話を聞かせてもらった。

このガイド、名前は「ナトゥ」(写真右)。歳は28才。日本人観光客のガイドを、約3年間やっているらしく、日本語の発音は結構、きれいだ。プーケットに来る日本人観光客はかなり多く、この時期はまだそれほどでもないが、3〜4月は猫の手も借りたくなるぐらい、忙しくなるらしい。
プーケットのことを一通り聞いてから、
「ナトゥさん、日本人の女の子、多い?」
と軽く聞くと、待ってましたとばかりに、ニヤニヤと笑い始めた。やばい!と思った時は既に遅く、
「日本人の女の子、たくさん来るよ。みんな、かわいいね〜」
といった具合に、永遠とホテルまで女ネタのマシンガントーク。「何、このガイド?もしかして、外したかも?」と不安で一杯になってしまった....

空港から50分程で、ようやくホテルに到着。
今回、泊るホテルは、 “ダイヤモンドクリフ・リゾート/Diamond Cliff Resort and Spa”(284 Prabaramee Road,Patong Beach, Phuket 83150, Thailand)といい、宿泊客の80%が日本人らしい。フロントも日本語OKで、日本人には安心のホテルである。位置的にはパトンビーチの端にあり、比較的静かなところだ。まあ、街の中心に出るには、少し不便ではあるが
チェックインする前にナトゥと明日の予定をチェック。俺らの予定ではレンタカーを借りて、島内を一周するか、ピピ島(L・ディカプリオ主演の最新映画「ビーチ」の撮影現場)に行く予定だったのだが、ナトゥいわく、レンタカーは危ないし、ピピ島は遠くて、日帰りでは時間がもったいないと言う。
「じゃあ、どうする?」と悩んでいると、ナトゥが近くにコーラル島といういい島があるから一緒に行こうと熱心に誘ってくる。う〜ん、と渋っていると、
「日本人の女の子たくさんいるよ。一緒にナンパしようよ!ね、お願い。」
な〜んて言いやがる。こいつ何考えてんの?と思いながらも、目的の1つだった象乗りにも、コーラル島から帰ってきた後、連れてってくれるって言うし、コーラル島の海はすごいきれいだと言うので、OKすることにした。
まあ、とは言え、「女の子たくさんいるよ」という言葉にぐらっときたのは確かであり、「何だかんだ言っても、俺ら、女って言葉に弱いよな〜....」と少し反省。取りあえず、ナトゥと明日8:30にロビーで待ち合わせする約束をして、部屋に入った。

今回、泊る部屋(写真左)はオプションで頼んだデラックス・スウィートルーム!
期待に胸を躍らせながら、部屋に入ると、シングルベッド1つに、ダブルベッドが1つ。それから、白いテーブルと椅子が置いてあるテラスがあり、そこからは海が見える。確かに今まで泊ったホテルに比べれば豪華だが、自分がイメージしていたスウィートルームとは違っていたため、それほどの感動はない。「イヤッホー!!」とベッドにダイブし、無理矢理はしゃいでみたが、やはりテンションは低いままだ。
「まあ、でもいいか。十分、十分」という感じで、まずはシャワーを浴び、取りあえず休憩。しかし、このままベッドに寝転がると、そのまま寝てしまいそうになるので、疲れた体に鞭をうって、飯を食いにパトンビーチへ行くことにした。
パトンビーチはプーケットの中で最も賑やかな街らしい。やはりここも、諸外国の街と同じように、夜が長く、レストランが1番混む時間は21:00頃。そして、朝までバーで飲み続けるのだそうである。
さて肝心の飯だが、何を食おうか迷ったあげく、最初の夜こそ豪勢に!ということで、ナトゥに教えてもらったシーフードレストランに入った。ここはまず、店先に並べてある材料を自分で選び、それから自分の好みの調理方法をコックに伝える。
俺らは「取りあえずエビでしょ!エビ!」ということで、30cmぐらいのロブスターを手に。それから、車海老、かき、名前の分からない白身の魚を選んで、店の人に渡し、調理方法はよく分からないので、おまかせで頼んだ。
プールの近くの席に座り、ビールを注文。こっちでは“Shinga”というビールがよく飲まれているらしいのだが、このビールがなんか不思議な味がして、病み付きになる。
「あのロブスターいくらだろう?(?円/kgなので、値段が分からない)」
「そんなの気にすんなよ」
ってな会話を交わしながら待つこと数分。まず、マヨネーズをのせて、オーブンで焼いたカキ、その後に白身魚のから揚げにあんかけがかかったもの、そして車海老がでてきて、テーブルの上はかなりゴージャス。で、最後にロブスター!ガーリック味に焼いたロブスター(写真右)が出てきたのだが、これがプリプリしてて、めちゃうま!「やべー、こんな幸せでいいんかの〜」と満足感に浸りながら、ビールもグビグビと飲みまくる。周りは地元の人、白人の家族などいろいろな国の人で一杯だったが、これだけゴージャスなテーブルは俺達だけだった(ということにしておこう)。
幸せと酒に酔っぱらい、すっかりいい気分になった所で、店のおにーちゃんと記念撮影をして、さあ、お勘定。ちょっとドキドキしたが、2人で3500バーツ(約10,000円)。「まあ、こんなもんでしょう」ということで、納得して店を出た。

10時近くになっていたが、夜はまだまだということで、辺りをぶらぶらすることに。土曜日だったせいもあり、通りは人でごっちゃ返している。が、不思議と日本人は目にしない。部屋で飲むビールを買うためにコンビニを探してうろうろしていると、やたらと現地のおねーちゃん達?に声をかけられた。
「社長さん、どこ行くの?」
「安いよ、安いよ!」
と同じ言葉を何度もかけられ、「お前ら、それしか言えねーのか!」とちょっと、うざいと思ったのだが、“おかまバー”の前だけは洒落にならなかった。いやー、おかまは怖い!路上で平気で脱いでるし、人の体をベタベタ触ってくるしで、その場を離れるのに一苦労。思わず酔いも覚めてしまった。
どうにかこうにか、コンビニを見付けて、酒とつまみを購入。「まだまだ!」と心では思っていても、早起きと長旅のせいで体力がついて行かないので、今日のところは早めにホテルに戻って、部屋でゆっくりと飲むことにした。
「11:00過ぎても酒売ってるんだ?」
「ここは日本じゃねーんだから、当たり前だろ!」
ってな会話を交わしながら、ゆっくりとホテルへと向かう。部屋に着き、
「汗をさっと流してから、テラスでゴージャスに飲もうぜ」
ということで、グラスとビールをを冷凍庫に入れ準備をする。俺が先にシャワーを浴び、さかもが出るのを待つことになったのだが、少しベッドに横になった瞬間、「やばい。こりゃ、ダメだ....」とあえなく撃沈。テラスでの飲みは、明日以降ということになってしまった。
朝早く起き、ほとんどの時間を移動に費やした割には、なかなか充実した1日目を過ごせたのではなかろうか?明日からは1日中遊べるのかと思うと、うれしくてしょうがない。とにかく、プーケットを満喫できるよう、積極的に動いてやろうと心に決めた。



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