麗子の初めての母娘旅行!「ベネチア・フィレンツェ・ローマ周遊の旅」


プロローグ

そろそろ結婚して3年目を迎えようとしている。
なんとなく心残りなのが、24年間一緒に生活してきた家族に「ありがとう」の気持ちを伝えていないことだ。
会社も辞めて、退職金も頂いて、優しい旦那様からは「自分の為に使いなさい」と言われていたので、私はお母さんと妹のまりちゃんを旅行に連れて行くことにした。(父はお留守番・・・)
行き先はイタリア。ベネチア・フィレンツェ・ローマを巡る旅。
私は2度目のイタリアだけど、お母さんもまりちゃんも初めて。中でもお母さんは海外旅行初挑戦ということもあり、各都市1日ずつ自由行動のあるHISのツアーを申し込んだ。
なんだか波瀾万丈な旅になりそうだけど、初めての母娘旅行だし、思いっきり楽しんできます!



2002年5月17日(FRI) 出発

成田空港集合8:25。父が車で送ってくれた。
今回の添乗員は年齢不詳の男性Hさん。ちょっぴり頼り気のない感じだけど、なんとかなるでしょ。総勢18名のツアーで少なめとのこと。みんなが時間厳守さえすれば、ゆったりとした旅になりそうだ。
心なしかさみしいのだろうか?私たちの姿が見えなくなるまで手を振るお父上を後に出国手続きに向かった。両替をすませ(1ユーロ=約122円)、免税店でちょうどなくなって新しいのを買うのをこの日まで我慢していた化粧品を購入。まりちゃんは彼の為にタバコを2カートン買った。
10:25離陸予定が大幅に遅れて11時すぎ。なんでもエコノミーの音響機器が壊れて修理をしていたとのこと。でも結局直らず、KLM862便アムステルダム行は、11時間を超える長旅にも関わらず、映画・音楽一切なしのフライトとなった。ブーーーッツ!
12時を過ぎると機内食。私とまりちゃんはビーフストロガノフ。お母さんは肉だんごとゆかりごはんの和食をチョイス。3人とも朝食抜きの為残さず食す。結構おいしかった。
お腹がいっぱいになると、さっそく睡魔が襲う。早くも眠りにつくけど、なんだか異様に席が狭く感じる。体中が痛くて、結局30分程度目をつむるだけだった。
映画も音楽もないフライト。こんな時は食べるだけ。おやつにカップヌードルかアイスが出た。その後は借りた「女性セブン」を片っぱしから読みふける。そしてまた機内食。チキンカレーとくるみのカップケーキとフルーツ。またも残さず食しまして、その30分後、無事アムステルダムに到着。
ここアムステルダム・スキポール空港で約5時間のトランジット。長すぎ・・・。空港がまだ新しく、お店もレストランもたくさんあることだけが唯一の救い。(注:ブランド店はありません)ウィンドーショッピングも早々に切り上げお茶タイム。私はカプチーノ、お母さんはコーラ、まりちゃんはミネラルウォーター。
5時間の長い長いトランジット。ほぼ定刻どおり20:05アムステルダムから最初の訪問都市ベネチアへ向かった。飛行機の中ではドリンク・サンドウィッチが配られていたが、私たち3人は爆睡。あっという間の空の旅だった。
マルコ・ポーロ空港に着いたのは22時。空港からは水上タクシーでホテル(GOLF RESIDENCE HOTEL)のあるリド島に向かう。ホテル着23時。とっととシャワーを浴び、ベットの中へ。


5月18日(SAT) ベネチア到着

本日晴れ。暑い。日本での予報は雨だったのに。私とまりちゃんが究極の雨女なので、よっぽど強力な晴れ女(男)がいるに違いない。
起床6:15。朝食はパンとコーヒーのコンチネンタルブレックファースト。
7:45ホテルを出発し、リド島からベネチア本島へ水上タクシーにゆられ、約15分で到着。
まずはパリア橋から嘆きの橋を望む。大統領の住んでいたドゥカーレ宮殿と牢獄を結んだ橋。まさに現世との境目だったようだ。その後、このドゥカーレ宮殿内を見学。前回と違い、今回は日本語通訳がついているのでとってもわかりやすかった。嘆きの橋も実際に渡ってみたりして、「あぁ、ここはあのカサノウ゛ァも通ったんだ」と実感。牢獄の鉄格子の淵には、死刑執行になる前に囚人が彫った家族の名前などがそのまま生々しく残っていた。


 

左が嘆きの橋、右がサンマルコ寺院



次はサン・マルコ広場のサン・マルコ寺院へ。
宗教画がモザイクや金箔で飾られており、また高い天井に圧巻。お母さんもまりちゃんも口をあんぐり、言葉も出ていなかった。
この後写真を撮ったりして、ベネチアンガラス工房へ。マエストロの創り出すガラス工芸は、あっという間に出来あがる。「すごいね〜」の連発だった。そしてそこでツアーによくある商品の紹介。やけに高い。ベネチアンガラスが高価なのはよくわかるが、それにしても高い。きっと日本人価格に違いない。カーテンで部屋仕切られてるし。もちろん誰も買っていなかったけど。
ここでちょっとベネチアンガラスの豆知識!
ガラスの色にはいろいろあるけど、何色がいちばん高価か?赤はこの赤色を出す為に、最後に24金を混ぜるそうだ。だから他の色よりも高額になるんだって。だからベネチアンガラスをお店で買う時、例えば、赤と青が同じ値段だったら「偽物」の可能性大。要注意です。
次はゴンドラ乗船。40分の周遊。ベネチアの運河を行く。川と橋と建物と、これぞベネチアという景色をゆっくり堪能できた。
そしていよいよお昼ごはん。ツアーについている昼食。メニューは、イカ墨スパゲティー・シーフードフリッター・クレームカラメル。ツアーの食事だし、たかが知れてると思ったら意外と美味。スパゲッティーもおかわりしてしまった。
午後は自由行動。私たちは早速リアルト橋方面に向かって、お母さんのお土産ショッピングに付き合う。ベネチアンガラスの写真立て、なぜかサンタクロースとツリーの置物、ワイングラスを購入。高い土産物になってるし・・・。
サン・モイゼ教会の方へ行き、ちょっと休憩。お母さんはコーラ、まりちゃんはフルーツジェラート、私は白ワインでまったり。ちょっと歩きすぎて疲労気味。
夜ごはんはガイドブックに載っていたお店に入った。が、落ち着かなかった。しかも置いてあるワインはフルボトルばかりで、1万円以上するSOAVEをすすめてくる。20時集合ギリギリで高いお金を出したにも関わらず、はっきり味を覚えていないのだ。もったいない!オーダーは、トマトとモッツァレラのサラダ・シーフードマリネの前菜・スパゲッティポモドーロ・ピザマルゲリータ・ジントニック・ミネラルウォーター。53ユーロなり。
明日はベネチアからフィレンツェへバスで移動。朝も早いので早く寝ることとする。




ベネチアといえばゴンドラ




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