5月19日(SUN)フィレンツェ

朝食を食べバスに乗り込む。今日は高速道路でフィレンツェへ。

まずバスで船着場まで行き、そこからカーフェリーでイタリア本土とつながるトロンケットへ。40分程度の乗船だったけど、船上からベネチアの町並みを望むことができてよかった。トロンケットから長い橋を渡り、いざフィレンツェへ。約3時間ちょっと。車窓からの眺めはイマイチ。以前は列車での移動だったんだけど、そっちの方が多少はよかったかな?
まずフィレンツェへ着くと、ツアーについている昼食。メニューは、きのこソースのフェットチーネ・サラダ・チキンのトマト煮込み・ケーキ。もちろん私は別に白ワインをオーダー。これまた意外や意外に美味。最近のツアーはバカにできないのかもかも。
昼食の後は半日観光。まずは美術の教科書に必ず載っているボッティチェッリ作“ウ゛ィーナスの誕生”“春”の展示がされているウフィツィ美術館へ。以前の旅行の時も見学したけど、今回はなんと言ってもガイド付き。やっぱりこういう所は、余程のマニアでない限り、ガイドがついていないとただ見て終わってしまうので、絶対におススメしたい。
展示されている画家の師弟関係もよくわかったし、宗教画はいろんな人が描いてるけど必ず決まりごとがあって、マリア様は必ず青い服を着ていること、受胎告知の絵にはマリア様の純潔を示す白いユリが描かれていることなどなど。お母さんはこの美術館が強烈に印象に残っているようだった。
そしてフィレンツェの目玉ドゥオモ、サン・ジョウ゛ァンニ洗礼堂の見学。どこもかしこも共通するのが、フィレンツェ支配者であったメディチ家の6つの玉の紋章が残されていること。政治的権力もあっただけあって、いかにメディチ家の支配が強かったかが伺える。
この後は21時まで自由行動。ポンテ・ウ゛ェッキオの方へ向かい、ピッティ宮殿までお散歩。途中夕立ちに降られたけどすぐやんだので、しばしの雨やどりで済んだ。お決まりのジェラートも食す。
ベネチアの復習で、夕食は早めにとることに。ここで行ったピッツェリアは安くて気軽に食べられて、しかもボリュームたっぷり!おいしいのでご紹介します。(PIZZERIA FOXSRL:ドゥオモから歩いて3分)
オーダーは、ルッコラのサラダ・ツナのピザ・スパゲティポモドーロ。もちろんいつものように白ワイン。しめて33ユーロなり。
タバッキでバスチケットを購入し、郊外にあるホテルへ。(FIRENZE NOVA HOTEL)
これまた長期滞在者用のホテルということで、ベッド数がなんとダブル1つにシングル3つ。部屋数は3部屋。しかも階段付きの2階建て。無駄に広い。この階段の上り下りで、この2日間苦労することとなる・・・。



5月20日(MON)フィレンツェ2日目

今日は全日自由行動の日。月曜日ということもあって、お店はすべて午後から。よって、午前中に観光をしてしまう計画を立てておいた。当初の予定では、サンタ・マリア・ノウ゛ェッラ教会→メディチ家礼拝堂→サン・ロレンツォ教会→サンタ・クローチェ教会→ミケランジェロ広場。でも、メディチ家礼拝堂は第3月曜日で休み、サンタ・マリア・ノウ゛ェッラ教会もガイドブックには7時からと書いてあるのに、なぜか9時半からということに。本当にイタリア人って気まぐれ。
この中でおススメなのは、やっぱりミケランジェロ広場。サンタ・マリア・ノウ゛ェッラ駅やサンタ・クローチェ教会そばから13番のバスに乗り込んで行く。歩いていけないこともないけど、行きは上り坂なのでやっぱりバスがおススメかな?バスに乗る前に、パニーニやサンドウィッチを購入して広場でお昼ごはん。眼下に広がるオレンジ色のフィレンツェの町は、あの竹野内豊とケリー・チャンの「冷静と情熱のあいだ」のCMの風景そのもの。ドゥオモに登るのもいいけど、ここからの景色も最高です!
この後はお買い物タイム。私のお目当ては、フィレンツェに本店を持つ革製品の店“イルビソンテ”で旦那様のカバンと私のお財布。そして“TODユS”でドライビングシューズを買うこと。ビソンテの価格は代官山で確認しないとわからないけど、TODユSの靴は確実に安い!おそらく半額以下で買えたのでは?超ラッキー!!
あとは旦那様のネクタイを2本、お土産に買って終わる。まりちゃんは目当てのブランド品はとりあえず下見でローマにて購入とのこと。お母さんは友達に頼まれたビソンテのお財布と、父のお土産にネクタイを2本買った。
夜ごはんはちょっとつまんないけれど、昨日のお店が気に入ったのでまた同じとこに入っちゃった。オーダーは、ツナ、オリーブ、チーズ、卵の入ったサラダ・アスパラとパルメザンチーズのリゾット・ペンネポモドーロ。もちろんやっぱり白ワイン、食後にカプチーノ。しめて38ユーロなり。
ここでとうとう事件発生。カード精算して、帰るときに明細を見たら金額が異様に安かった。どうやら別の日本人の会計と間違ってしまったらしく、なんやかんやイタリア語で説明される。わかるわけないじゃーん!裏のほうから登場した男に、“Can you understand Engrish?”と尋ねられ、“A littleならね〜”と答えてやった。言ってることはわかった。でもどうして私の話す英語が通じないの?まりちゃんは「おねぇの言いたいことはわかったよ」って言ってくれたのに。結局、差額分をまたカード精算して丸く収まったけど。でもなんで私の英語が通じなかったのか不思議。完璧だと思ったのに。プンプンッ!


5月21日(TUE)ローマ

朝食を食べバスへ。高速道路でローマへ向かう。ベネチア→フィレンツェ間より、ちょっぴり長旅。約4時間の所要時間。今回の車窓からは、まさにトスカーナといった風景が広がり、バスの中で寝ることもなかった。
ローマでは今までと違って、ホテルがなんとテルミニ駅のまん前。ちょー便利。しかも綺麗でプチホテル風。個人旅行する方、おススメします。(HOTEL MADISON)
定刻にローマへ到着。ツアー付きの昼食へ。今日はペンネポモドーロ・白身魚のフライほうれん草ソテー添え・フルーツとイチゴのジェラート。味はまぁまぁってとこかな。
観光はまずトレウ゛ィの泉から。ガイドさんが武田鉄矢と三瓶を混ぜた感じのしゃべり方で、私とまりちゃんはバカウケ。お母さんにいい歳こいて怒られた。思い返せば、よくまりちゃんと2人でバカ騒ぎして怒られたなぁ。なんせ2人とも、一度ハマるとなかなか抜け出せないもので。怒られても笑いが止まらなくて、倍怒られることもしばしばでした。今となってはいい思い出です。さて、とりあえず3人とも1枚ずつコインを投げる。
1枚:またここローマに来れますように・・・
2枚:好きな人と一緒になれますように・・・(とりあえずなれたからいいや)
3枚:離婚できますように・・・(とりあえずまだ早いだろ)
心臓にいちばん近い肩側、つまり左の肩上から投げて下さいね。(ちなみに写真を撮ると、アイ〜ン!のポーズになります(^_^;)



 
左がトレビの泉、右はパンテオンのドーム



次にパンテオンへ。なんともともとは紀元前25年に創建されたものというから驚き。中に入って上を見上げると、直径43.3mのドームが広がり、太陽の光が降り注ぐ。これはサン・ピエトロ寺院のそれより1m大きく、ローマ最大となっているそうだ。そしてマルクス・アウレリウスの円柱を見たりして、スペイン広場にたどり着いた。オードリー・ヘプバーンが映画「ローマの休日」でジェラートを食べていたが、今はこの広場の階段でものを食べるのは禁止。見つかると罰金ものです。なので、もらったクーポンで手にしたジェラートは、階段下の広場で食べることに。ブルーベリーヨーグルトとココナッツをチョイス。特にココナッツはつぶつぶも入ってておいしかったよ。その後は、おきまりの免税店に連れていかれるがトイレだけ失敬。そこでガイドさんに有効な時間の使い方を聞いたところ、コロッセオ方面に向かうことに決定した。同じツアーで意気投合していた新婚さんカップルと5人で自由行動スタート!
スパーニャ駅から地下鉄に乗ってコロッセオ駅へ。みんなでドキドキしながら乗り込んだ。お母さんは日本とは違う汚い車両に驚きを隠せない様子。みんな不自然にバッグのファスナーを守っているからちょっとおかしい。けど、これがいちばん安全なのだ。
私は以前の旅行で、コロッセオにてジプシーの子どもにバッグに手をつっこまれた経験がある。もちろん日本語で叱ったら逃げていったけど、こういう時はとにかく日本語でも何でもいいから怒鳴る・罵るがいちばんです。
コロッセオは外観だけの見学とし、ガイドブック片手にフォロ・ロマーノを散策。まさにこここそ日本語ガイドが必要だわと思いつつ、写真を撮りまくる。まだガイドブックに写真付きで解説が載っていたからよかったけど。(わがまま歩き29 実業之日本社)
カンピドリオ広場をぬけて、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の柱廊にある真実の口と鼻に手を入れて、馬のうんちがいっぱい転がる競技場跡チルコ・マッシモを端から端までお散歩。もちろんうんちは避けながら。とにかくよく歩いた1日でした。まぁ、このルートで所要時間2時間半くらい。
帰りはチルコ・マッシモ駅から地下鉄でテルミニ駅へ。テルミニ駅の地下にはたくさんのお店があり、スーパーマーケットもあるのでとっても便利。私たちはお土産のお菓子やらパスタやらを買い込んだ。パスタ激安。さすが主食。100円しないから驚き。母もびっくり。大興奮。私はドライトマトとパルメザンチーズとレモンリキュールとバルサミコ酢とコーヒー(segafredo ZANETTIとLAVAZZAで計8袋→コーヒー好きなもので・・・)を購入。お家に帰ったらおいしいイタリアンをダーリンに作ってあげないとね。
夜ごはんはホテル近くのピッツェリアへ。ここはショーケースに並んだピザやパスタやサラダなどを好みに応じて選び、好きな分量でオーダーするシステム。トマトピザとツナピザとハムのフォカッチャ・魚介のマリネ・クリームカネロニをシェアして食べた。温めてくれるので出来たてと同じおいしさ。特にカネロニはとってもおいしかった。しめて21ユーロなり。


フォロ・ロマーノ


5月22日(WED)ローマ最終日(イタリア最終日)

さぁ、とうとう最終日。朝から気合いを入れて8時に出発。
まずはバチカンへ向かう為、バスに乗る。おそらく地下鉄で行く人がほとんどだと思うが、「テルミニ駅からなら64番バスで終点まで行けばよい」とガイドブックに書いてあったので、目の前で降ろしてくれるしいいやと思ってバスで行くことにした。すぐに64番バスに乗れ、いざ終点へ!と思ったら、なんと終点は国鉄のサン・ピエトロ駅。「なにが終点から徒歩3分だ!ウソつき!!」ということで、その終点からまたテルミニ駅に戻る形で2つ目のバス停がベストですよ。
予想外の展開だったけど、無事世界最小の独立国バチカンへ到着。まずはサン・ピエトロ大聖堂の中へ。とにかく広さと天井の高さに口を開ける。人間が造ったものだけど、その人間がとっても小さく見える。そして5ユーロ支払い、ク―ポラへ。途中までエレベーターで行き、そこから先は狭くて急な階段を約300段ほど上る。汗をかきかき、着いた頂上からの眺めは本当にすばらしかった。朝もやでちょっとけむっていたけど、円形のサン・ピエトロ広場、そこかしこにあるとんがり屋根の教会。夕方もきっと見ものだと思います。おススメです!


 

左がサンピエトロ寺院、右はスペイン坂



テラスのお土産屋で絵はがきを買って、お留守番のお父上へ手紙を書いた。まぁ、バチカンから手紙を出したという自分たちの記念もあるけど・・・。ローマで手紙を出す時は、市内で出すよりバチカンで出した方が早く着くそうです。もちろん切手はバチカン独自のものなので、バチカン市内で購入してね。
同じぐらいの階段数を降りて、今回は時間の関係上美術館には行かず、そのまままっすぐサンタンジェロ城へ。添乗員が「おばけが出るという噂があるので、霊感の強い人は気をつけて下さい」と言ってたけど、5ユーロ支払ったものの大したことはなかった。サン・ピエトロ大聖堂をバックにする記念撮影にはもってこいだけど。
さらにテベレ川沿いを歩いて歩いて、カブール橋を渡り、スペイン広場までとにかくひたすら歩いた。ブランド店の続くコンドッテイ通りでまりちゃんの買い物グッチとウ゛ィトンにお付き合い。あと、まりちゃんとお母さんが私の勧めたCANPERで靴を購入。ここでも日本の約半値で購入可能です。
やっとお昼ごはん。バールを探して食べたけど、どうもボラれたっぽい。パニーニだけで3人分10ユーロもしないのに、コーラ2つとカプチーノ1つでなぜか20ユーロ。あげくの果てチップまでせびられた。日本人だと思って!でもその時の持ち金は20.50ユーロしかなかったから、本当に全部持って行かれちゃったよ。デザートに昨日こっそり多めにもらったジェラートクーポンを使ってジェラートを食す。今日はコーヒーとピスタチオ。ジェラートにはずれはなし。
休憩もここまでで、次は衛兵交代式を見る為、クィナーレ宮へ。ガイドブックには午後3時からと書いてあり、急な坂をえっちらおっちら登って、15分前に到着。人が集まってくる気配がない。「もしかして今日はやらないの?」と思っていたら、「今はサマータイムで6時からだよ」と教えてくれた。またもガイドブックのウソつき!ここまでなにもかも順調だったのに!!さすがに6時までは待てないし、またこの坂を登って来るのも気がひけるので潔くあきらめることにした。
そのまままたも歩いて、バルベリーニ広場から今日の最後の見学地、骸骨寺へ。とりにふさわしいのか、ふさわしくないのか、まりちゃんは気持ち悪いと言ってとっとと出て行ってしまった。ので、そのままバルベリーニ駅からテルミニ駅へ戻ることにした。
こんな時、ホテルが駅から近いと便利。荷物をいったん置いて、ちょっとまったりしてから再度テルミニ駅へ。地下のEtam(東京だと表参道にある下着のお店)で、3人それぞれお洋服を購入。スーパーで買い忘れのお土産を買って、最後の晩餐へ出かける。
今日は昨日とは別のピッツェリアへ行き、サラダ・きのこピッツア・ペンネアラビアータ、そしていつもよりちょっと多めに大好きな白ワインをオーダー。最後の最後にふさわしく、安く、おいしく頂けた。1人でハーフボトルもあっという間にあけて。今日はデザートまで食べる。ティラミスにカプチーノ。量もケチってないし、店員のお姉さんも愛想のいい人でよかったのでお店紹介!(Ristorante-Pizzeria10-12:Via Milazzo,10/12)
すっかりうかれて、チップ置いてくるのを忘れました。お姉さんごめんなさい。全部で29ユーロなんて安いっ!
ホテルに戻り、帰りの支度をしてベッドへ。明日はなんと3:30起床、4:30出発なのだ。






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