1月25日(日) 5日目=帰国・移動日 ★★★〓〓〓

帰国

この日は朝5:00過ぎに起きてしまった。しばらくパッキングをしていたが、うとうとしていると6:30位になったので、暗いうちにホテルの1階にあるカフェの前で売っていたベーグルを買って部屋で食べた。
夜が明けてきたので我々はセントラルパークに向けて出発、天気は曇っていてあたりはまだ薄暗かった。
セントラルパークまでは約500mなので朝の散歩にはちょうどいい距離だった。セントラルパークのリスは木に昇っていて、ANAの機内でもらったおかきの中に入っていたピーナッツを投げると木から降りてきて食べた。小林があげたちぎったベーグルはパサパサらしく気に入らなかったようだ。リスは目が悪いらしくかなり近くに投げないと気づかなかった。かなり大きなリスで日本のペットのしまリスの4倍位はありそうだった。

薄暗いセントラルパークでしばらく
「リスくーん、えさだよ〜」
とNYのリスに日本語で呼びかけて遊んでいた。セントラルパークの後は地下鉄の入り口や毎日お世話になったデリの前で記念写真を撮ってホテルに帰った。

帰りのANA009便はJFKを11:00に出発予定。日曜の朝だったのでホテルからJFKまでは1時間かからず8:40位に到着。JFKはまだガランとしていた。JTBはパックツアーなのに席の事前リクエストまでやってくれて、怪しい免税品店に連れていく事もなく、さすが大手の貫禄だと感心した。

天気はどんどん良くなっていて、晴れてきた。空港からも遠くにマンハッタンが見えた。
阿部ちゃんがもうすぐカフェテリアからBA(ブリティッシュ・エアウェイズ)のロンドン行きのコンコルドの離陸が見れると言っていたので、早速チェックイン後カフェテリアの窓際に陣取って待っていると、阿部ちゃんが
「ご一緒してもいいですか?」
と言って来たので喜んで一緒に休憩した。
この日記で阿部ちゃんの発言が良く出てくるが、ほとんどがこのカフェテリアで雑談をした時の会話を書いたものだ。

おしゃべりをしていると、9:00に轟音と共にコンコルドが離陸の為目の前を通過。
コンコルドは真っ白な翼を広げた鳥のようだった。いつ運行中止になるかわからないので、前輪が浮いた直後の写真が3枚も撮れて嬉しかった。
コンコルドは全席ファーストで、JFKとロンドン・ヒースロー空港間をB-747が6時間で飛ぶところを3時間40分で飛ぶそうだ。阿部ちゃんは
「乗った人の話しによると狭いし乗り心地は悪いらしいですよ」
と言っていた。時間をお金で買う人の乗り物だ、しかし僕は乗りたい(日本人はまだ1,000人位しか乗ってないそうです。日本人の搭乗記はこちら)。
DFSでお土産用のタバコ($15)、香水($30)、実家や会社の上司用のアラスカのスモークサーモン($75=$15を5つ)を買ったが$120もして、NYで一番高い買い物になった。

帰りの便は定刻に出発。機内は日本人で一杯で、エコノミーでアメリカ人(白人)は2人しか見なかった。搭乗率は80%位だったので僕の横が空いていて楽だった。
映画は「バットマン&ジョージ、ミスターフリーズの逆襲」とか「ジャングル・ジョージ」というターザンみたいな映画をやっていたが、日記の下書きを書いて疲れて寝てしまい、ほとんど見なかった。帰りの飛行機はガイドブックを読む必要がないので良く寝れた。

帰りの昼食は「ビーフのグリル ディジョン(フランスのブルゴーニュ地方)産マスタードソース」と「的鯛とサーモンのクリームソース」のチョイスだったが、僕はビーフのグリルをチョイス。厚さが4cm位もあるカットしたビーフステーキでおいしかった。
朝食はやたら大味のコーン入りクラムチャウダーに小さなクラッカーを砕いて入れて食べる典型的なアメリカの軽食で(メニュー名は「クラムチャウダーコーンとベーコン風味)」、フライトアテンダントのお姉さんがクラッカーを入れないで食べている人に「クラッカーをポタージュに入れて召し上がって下さい」とわざわざ教えて回っていた。


1月26日(月) 6日目=帰国日 ★★★〓〓〓

成田には14:15着の予定だったが、成田の着陸許可がすぐ出なかったらしく九十九里沖で迂回してから14:40に着陸。13時間40分のロングフライトだったが、良く寝たので往きより短く感じた。僕は税関で若僧に始めて荷物を開けられて結構むかついた。
木村君は18:00発の羽田発高知行きに乗って帰る為、成田から羽田までリムジンバスで帰った。田中・松原・小林組はスカイライナーで移動しそれぞれ帰った。

僕は練馬に帰って家に着いてから、荷物を置いてコートも脱がないでラーメン屋に直行した。ラーメン屋のおやじがラーメンを作るのを見ながら、このおやじ、まさか俺がNYからこのラーメン屋に直行しているなんて思わないだろうなーと思いながらラーメンをすすった。

この日記は帰りの飛行機の中で4時間、帰って来た次の日(1/27)の朝から夕方まで12時間、
1/28(火)〜1/30(金)までの会社から帰ってきてから寝るまでの毎日2〜3時間、そして1/30(土)は朝9:00から深夜の2:30までのべ15時間、2/1(日)はのべ5〜6時間かけて書いて、書き終わったのは帰って来てから1週間後の2/1(日)の深夜1時だった。
大変な労力で肩が凝ったが、海外旅行に行っている時はもちろんのこと、今回も行く前も、帰ってきてからもNYをしゃぶり尽くす事ができて満足した。

松原の今回のツアーの感想は帰りの機内で(五大湖の北を飛行中に)聞いた
「セントラルパークに1日かけたかったが行く時間が無かった。あと2日あれば完璧だったので心残りだ。次はイギリスの田舎とロンドン、エーゲ海の島に行きたい」

小林の感想は2/1(日)の夜に電話で聞いた
「またNYにすぐ行きたい。NYを知ってからNYを舞台にした映画を見ると土地勘ができているのですぐそこに行きたくなった。もっとニューヨーカーのようにゆったり過ごしたかった。特に5番街やソーホーのようなところばかりでなく、98St.のような地元色が濃いエリアをもっと知りたかった」


あとがき

NYはどんなにすごい所かと思いましたが、それほどでもなく意外と古い大都会でした。観光地めぐりというよりも、買い物や遊びがメインの旅ならかなり楽しめる所です。NYは車が無いと何もできないアメリカの他の都市とは違い、歩いて遊べる貴重な都市です。

今回アメリカを代表する都市に行って、改めてアメリカには文化はあるが伝統的な文明は無いと思いました。しかし消費文化、プレゼンテーション文化、演劇文化は素晴らしいもので、気合いを入れて遊びやショッピングに行くには非常に適した所だと思ました。

今回は3.5日の駆け足旅行でしたが、松原と同じであと2日あればもっとゆっくりNYを見れて、ワシントン(アムトラックで3時間、飛行機なら1時間弱)にも行ってスミソニアン協会の航空宇宙博物館等にも行けたと思うと残念でした。

帰って来て周囲の意見を聞くと、フロリダのディズニーワールドやユニバーサルスタジオで遊んで、帰りにNYに寄ってさらに遊ぶというのが理想的なプランのような気がしました、事実のこの内容のツアーが数多く企画されています(フロリダは今回と同じ時期の平均気温が22〜24度、しかもユニバーサルスタジオは本家=LAより面白いという証言が多数ある)。

次回はクリスマスシーズンの直前に行きたいと思いましたが、帰ってからそろそろまたアジアに行きたくなってきたし、季節の良い頃にロンドンと郊外のコッツウォルズ地方にも行きたいと、相変わらず欲張りな事を考えています。

長い日記を読んでくれた方には心から御礼申しあげます、ありがとうございました。

ニューヨークのおみやげ選びは意外と困りますが、日経アメリカのサイトニューヨーク在住日本人おすすめの「ニューヨークのおみやげベスト20」が載っています。1位はストランド書店の「トートバッグ」、2位はディーンアンドデルーカの「コーヒー6種類詰め合わせセット」、3位はマイクロプレーンの「おろし金」となっています。ニューヨーク在住者でないと良さが分からない物ばかりで、非常に参考になります。2006/5/10


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