2000-4/27〜28
ROMA

第7日目 5月2日(火) 5月3日(水) ローマ:晴れ
ヴァチカン見学
今日はヴァチカン観光の日だ。
朝食をとりに下におりると今までのホテルの中では見なかったスクランブルエッグがあり一番豪華だった。8時半過ぎにホテルを出発。地下鉄1日券を買いAラインの地下鉄に乗り込む。
朝の通勤時間帯のせいか車内が混んでいる。スリなど遭わないようにしっかりカバンを前に抱き寄せ、オッタヴィアーノ・サン・ピエトロ駅で下車。外に出ると今日はとっても晴れていて気持ち良く感じる。きのうあれだけ降られたからと用心してまた傘を持ってきたのに今日は降られそうもないぞ。くそーっ。
まずはヴァチカン美術館へ。ちょっと迷いそうだったがそれらしき観光客もいてちゃっかりついて行ったのでなんなく到着。順調順調。9時15分くらいには入場料(18,000リラ=約1,080円)を払い美術館内へ。せっかくだから日本語で解説するオーディオガイドを借り(8,000リラ=480円)見学開始!
まずはエジプト館へ。せっかく借りたオーディオガイドだからと最初のうちは1つ1つ聞いていたがきりがないので興味を持ったのだけ聞くようにして見てまわった。ガイドブックにも書いてあったのだがここの美術館は迷路のようで自分の現在地をしばし見失うほどだった。ヴェルデーレの中庭を通り2階にある燭台のギャラリー、タペストリーのギャラリー、地図のギャラリーと見てまわりメインのシスティーナ礼拝堂へ。
礼拝堂には人がぎっしりいて皆が一様にミケランジェロの傑作の天井画を見上げていた。解説を聴きながらじっくり40分堪能した。さすがにここではカメラはダメだった。その後ヴァチカン図書館、絵画館等を精力的に観てすっかり自分がどこにいるのかわからなくなり、ヘトヘトにもなったので美術館にあるカフェでパイナップルジュースを飲みながら休憩した。暑かったしとてもおいしく感じた。9時過ぎに入ったのにすっかり12時になっていた。残すはラファエロの間へ。迷いすぎて途中で諦めようとしたがどうにかたどり着き見学をしてヴァチカン美術館をあとにした。
外に出たら入口に長蛇の行列ができていてこれから入館する人が思いやられた。すっかり13時をまわっていて午前中があっという間だったことにびっくりした。サン・ピエトロ広場に行く前に近くのカフェテリアでお昼ごはん。ラザニアとレモンソーダを頼んでおトイレに行って戻ってきたらすっかり料理が用意されていた。ただ温めただけみたいでぬるくてそんなにおいしくはなかった。ドルチェにレモンケーキを頼んで半分こして食べた。食事はいまいちだったのに48,000リラ(約2,880円/2人)したが、お店のお姉さんの働きっぷりがよかったのでいいとしよう。テキパキしていて他のお客さんからも褒められていた。1時間ほど経ったのち、重い腰をあげてサン・ピエトロ広場に向かった。

サン・ピエトロ寺院
おおーっここがサン・ピエトロ広場かぁ。
すごい壮大でなんともいえない感じがした。日曜日の正午には法王が現れ、信者に祝福をあたえるのだが、今日は日曜日じゃないから会えないわ、残念。でもテレビのニュースで見る場所と一緒だ。とまた当たり前なことを思ってしまった。サン・ピエトロ寺院に入る前にクーポラに上ることにした(右は絵葉書、クーポラは広場に面した正面の建物に建っている塔)
また行列をつくっていたけど並ばないことには始まらないので30分ほど並んでクーポラへ。エレベーターでは8,000リラ(約480円)で階段だと7,000リラ(約420円)したので迷わずエレベーターにした。しかしエレベーターは途中までで頂上まではまたくねくねした階段をひたすら上らなければならなかった。クーポラからの景色はまさに最高でヴァチカン美術館やローマ市内を一望して満足だった。クーポラから下りサン・ピエトロ寺院内を見てまわった。ここにも人がたくさんいた。疲れて脇で座っていると、同年代の男の子3人組に声をかけられ、えっナンパ?と最初は思ったが、写真を撮ってほしいとのこと。こっちこっちと言わんばかりに私を中央まで連れ出し、なっちゃんには男の子が手にしていた上着を預けていた。なんなの?座って休んでいるのがわからないのかしら?ま、いいけどさっ。寺院にあるミケランジェロのピエタ像を見て、右足を触ると幸福を授かるという聖ペテロ像の右足を触って寺院を後にした。ヴァチカン市国周辺だけですでに16時になっていた。私たちの予定ではまだまだ見学処を控えていた。やれやれ。


サンタンジェロ城、ナヴォーナ広場、パンテオン、トレヴィの泉
次のサンタンジェロ城に行く途中でジェラートタイム。
本日はフルーツヨーグルトとキャラメルクリームのピッコラサイズ―Mサイズをピッコラサイズという―(25,000リラ=約150円)を食べながら歩いていた。どこのジェラートもうまい!
サンタンジェロ城の中には入らなかったが、城の周辺を回り、中にある土産物やさんで絵葉書などを買った。
サンタンジェロ橋を渡り、ナヴォーナ広場へ。住宅街の中を歩いていたら小さなスーパーを見つけ中に入ってお土産用のお菓子やインスタントリゾットなど43,500リラ(約2,610円)分買って、疲れているのにさらに荷物も重くなり、再びナヴォーナ広場へ向かった。
広場にはパントマイムをしている人などここにもたくさん人がいた。次はパンテオンへ。

パンテオン(画像右)はラテン語で「全ての神」を意味していて中は円筒の半球体を乗せた形をしていてとても素晴らしかった。ここでは受胎告知などが見どころでそれらを見てパンテオンの外でなっちゃんを待っていた。受胎告知もたくさん見てきたなぁと思ってボーッとしているとおじいさんにパンテオンは素晴らしいなぁと突然話しかけられしばらくおしゃべりをしていた。
パンテオンはコロッセオなんかよりも歴史が古いのだと教えてくれた。イタリア人の旅行者でお互いつたない英語でお話しができて楽しかった。なっちゃんが来たのでお別れをしてトレヴィの泉へと足を向けた。
トレヴィの泉(左)は今まで以上にすごい人々がいて、いかにも観光名所という感じがした。
ちょっと感動してしまった。またローマに来られますようにと祈りながらコインを投げているところを写真に撮ってもらい、しばらく階段に腰をかけて同じことをしているみんなの様子をながめていた。途中で雨がパラパラと降ってきてがまんできるくらいだったが今日も持ってきた傘が無駄に終わるかと思うと悔しかったので傘をひらいてみた。結局すぐに止んでしまった。あともう一息だぁ!と気合を入れなおしスペイン広場へと向かった。


ヴィトンにはやられた
スペイン広場へは迷わずに行けたら10分くらいで着くのだが、また迷ってしまい人に道を聞きながらようやっとコンドッティ通りに到着。ここをまっすぐ行くとスペイン広場だ。ここの通りにはたくさんのブランド店が軒を連ねている。閉店になる前にここを見てしまおうと毎回行っているヴィトンへ。
あーあーあー友達に頼まれていたバッグがあるーーー!
と興奮気味に店に入ろうとするとセキュリティに混んでいるからここから歩いてすぐのところにある2号店へ行ってくれと門前払いを受けたが、ものすごく疲れていて買うものも決まっているから中に入れさせてくれと懇願したが、なかなか入れてくれず私たちも負けずにダダをこね始め無理矢理中に入れさせてもらった。子供のようだった、大人気ない・・。
中に入っても店員さんは皆接客中で誰も手があかず、しばらく待っていたのだが閉店になって買えるものも買えないといけないから仕方なく2号店へ行くことにした。そこのウィンドウにもお目当てのバッグが飾ってあり中に入って即「あれ、ください」と言い持ってくるのを待っていた。すると現品があれだけしかなくウィンドウのものは売れないのだと断られ、1号店にも聞いてもらったが同じことを言われ買えずじまいだった。2店舗に2つもあって買えないなんて・・・。友達の分は買えなかったが自分で気に入ったバッグと財布を買い満足して店を出て行った。クイックビジネスって思われるかな?あくまで慎重に選んで買いました、念のため。

スペイン広場
スペイン広場に到着するとここにもたくさん人だかりができていた。春の期間はつつじが植わっていてとても華やかだった(左の画像は絵葉書)。
スペイン広場に座り一日の疲れをかみ締めボーッとして20時近くになったのでここから近くにあるリストランテに向かった。
『トレンタクワットロ』というリストランテでとても賑わっていて中は満席だったので外に座らされた。ガイドブックに載っているせいか日本人もけっこういて雰囲気も非常に良かった。
ここではサーモンのカルパッチョ風をアンティパストに頼みシェアをして、私は仔牛ステーキにマッシュポテトがあるのをメインに、なっちゃんはラザニアを頼み白ワインと共に食べた。おいしかった。なっちゃんのラザニアも熱々でお昼のとは大違いだった。最後にカプ・チーノを頼んでお会計をして店を出た。(71,500リラ/2人=約4,290円)夜のスペイン広場も見てスパーニャ駅から地下鉄に乗って22時過ぎにはホテルに帰った。テレビをつけると『ミッションインポッシブル』や『アリー・マイラブ』がやっていた。イタリアでもアリーが流行っているんだ!寝る前に枕もとにあった『ルカの福音』という聖書があってかいつまんで読んでいたら全部読んでしまって遅くなったので眠りについた。



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