2000-4/27〜28
PISA
(FIRENZEから日帰り観光)


第5日目  5月1日(月)   フィレンツェ:晴れ ピサ:晴れ 一時雨
衝撃度No2!ピサの斜塔
今日は日帰りのピサ観光の日だ。いつもより早い6時半に起きて、地下の食堂へ。早かったせいか私たちの食べるほうの朝食の支度ができていないので豪華なほうで食べられた!ホテルのおばさんに「Only Today!」って念を押された。わかってるよ、ばばぁ。
8時前には出発して徒歩で駅に向かうことに。今日はメーデーで祝日だからバスは運休しているのだ。駅に行く途中にあるサンマルコ美術館に立ち寄ってみるがやはり今日はお休みだ。ガイドブックが正しかった。駅へはホテルからのんびり歩いて40分くらいで到着した。9時25分のピサ行きの列車に乗り10時半にはピサ駅に着いてしまった。早いもんだ。ピサ駅から斜塔までは歩いて20分くらいかかる。
途中のアルノ川沿いにあるサンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会―宝石箱のように小さくてかわいい教会―を眺めテクテク歩いて向かった。今日は暑いな。
しばらくするとテレビや写真で見てきた本物の斜塔が現れた!
ほんとに傾いてるーー!(当たり前か。)ダヴィデ像に続く衝撃度!
駅からここまでの道のりにはそんなに人がいなかったのに、どこから集まってきたのかすごい観光客がいることにも驚いてしまった。ちょっとちょっとすごいねぇとなっちゃんとカンゲキして写真をパシャパシャ撮ってしばらく眺めていた。ワンダフル!斜塔が倒れないようにワイヤーで引っ張られていることも知らなかった。いつ倒れてもおかしくないくらい繊細なようにも見えた。倒れそうだけど斜塔に上ってみたかったな、残念。先日の新聞に修復工事により頂上の傾きが13センチ戻され、1996年以来禁止になっていたが1年後には再び公開されることになったと書いてあった。ちっ。

ピサ周辺観光開始!
さてたっぷり鑑賞してから周辺も観光しよう!ということでドゥオモなどの5ヶ所が見学できる入場券を18,000リラ(約1,080円)で買い、ドゥオモから見学し始めた。今までたくさんのドゥオモやら教会やらに入ってきたので、まぁこんなものかなという感じでざっと見学して次の洗礼堂に入ってみた。円形の建物で上にも階段を使って上がれるので行ってぐるっと一周してみたりした。この旅では階段を使って上にあがることも多い。あたりの芝生では多くの人々が寝転がったり、本を読んだりと日光浴をしている。とても賑わっていて楽しそうだ。そんな風景を横目で見ながら芝生の広場のちょっと奥にあるカンポサントに行ってみることに。
ここはピサの有力貴族たちの墓地や14〜15世紀のフレスコ画の壁画の下絵(シノーピエ)が飾られている場所だ。外の喧騒とは違いここは屋外だがとても静寂な雰囲気で涼しささえ感じた所だった。その脇にあるMURA?―チケットにはそう書いてある―という城壁に上がれるところにも4,000リラ(約240円)払って一応上ってみた。だって二度と来られないかもじゃない?散々上ったり入ったりとしていたらあっという間にお昼の時間になったので通りを抜けてレストランがあるようなところへ。
すぐに人で賑わっているカフェ風のリストランテを見つけたのでそこに入りクリーム風味のパスタとビールを頼み昼食にした。家族経営風で皆がせわしなく働いていたのがとても印象的だった。最後にカプ・チーノで締めくくりお会計(48,300リラ/2人=約2,898円)を済ませお店を出た。

ピサ周辺観光後半
店を出るとなんだかとっても雲行きが怪しい。と思っていたらパラパラと降ってきて、しまいには本格的に降り始めてしまった。今日も降りやがる。しかも傘を持って来ない日に限って雨が降り、用心して持ってくると絶対雨が降らない。きのうなんていい例だ。ちくしょー!ってほどでもないか。こんなもんだよね、所詮。雨宿りがてら4ヶ所目のシノーピエ美術館へ。さきほどのカンポサントの壁面を飾っていたフレスコ画の下絵(シノ−ピエ)を集めた美術館だ。
へ〜すごいね〜と感心しながら雨が止むまでしばらく見学していた。
通り雨だったおかげで比較的すぐに止み美術館を出て広場に面した通り沿いにある露店などをひやかしながら最後のドゥオモ美術館へ行った。
斜塔のすぐ隣にあるので2階からは間近に斜塔が見ることができた。館内にある土産物やさんで絵葉書などを買い、15時半ころには斜塔を後にした。斜塔の写真を何枚も撮ったのだがどういうわけか斜塔にあわせてカメラも傾けてしまうのがおかしかった。なっちゃんも同じことを言っていた。
さようなら斜塔!もう一生見ることもないかもしれないね(右の画像に斜塔をひっぱっているケーブルが写ってます)
駅に向かってちょっと歩いただけであっけなく斜塔は姿を消してしまった。ちょっぴり切ない。帰りは行きとは逆の方から行き、途中でピサ大学を通り過ぎ、ジェラテリアでジェラートをいつものように買って食べながら駅へと向かった。今日はバナナとメロン味のジェラートにしたのだが、バナナ味のジェラートが天才的においしくて、バナナ好きの姉に食べさせてあげたい!と思ったほどだった。一番安かったのに、今までで一番うまかった!2,000リラ(約120円)だよ、考えられる?駅に着くと16時になっていて16時5分の列車が発車しそうだったので飛び込んでギリギリ間にあった。ピサでも歩きまくったので車中は2人とも爆睡で気づけば17時をまわっていたが一向に着く気配がない。どうやら鈍行に乗ってしまったらしく、結局フィレンツェに戻ってきたのは17時半だった。

まだまだ歩くぞ、ミケランジェロ広場へ
フィレンツェの締めくくりはミケランジェロ広場へ。駅からずーっと歩いてポンテ・ヴェッキオを渡りまだまだ歩いて・・・軽く1時間ほど歩いたらやっとミケランジェロ広場の下の方に到着。着いたーと思ったら最後に急な階段が待っていた。「リフトほしぃ〜」と2人で叫びながら急勾配を上りやっとミケランジェロ広場のある小高い丘へ到着。いや〜さすがに疲れた。と速攻観光地価格のファンタを買い(3,500リラ=約210円)景色を見ながらしばらく座り込んでいた。19時ちかくてもまだまだ明るくフィレンツェの街並みを見渡すことができてよかった。
かなり遠くのほうにポンテ・ヴェッキオがあるのを確認するとものすごい歩いたことが実感できた。やはりここも観光客で賑わっているというか、ちょっとナンパスポットっぽい感じがした。私たちが歩いている時車から声をかけてきた4人組の男性もここに来ていて知らない女の子達をナンパしているっぽかった。どこの国にもそういう所があるのね。広場の中央にあるダヴィデ像のコピーと一緒に写真を撮ったりさらに上にあるサン・ミニアート・アル・モンテ教会まで行きそこからの景色も十分眺めておいた。教会はさっきも書いた通りもうほとんど同じふうにしか見えなくなってきた。教会はこれで何ヶ所目?



お誕生日ディナー
すっかり疲れきったので夕飯にしようと丘を下り適当なところを探しながら歩いていた。なかなかいい感じのところが見つからなく、きのう行った向かいのレストランにしようかとちょっと戻りかけていたが、途中にファミリー向けっぽいレストランを発見したのでそこに入ることにした。『I’TAROCCHI』というピッツェリアで既に満席にちかかった。あとから同年代の外人の女の子2人組がきて相席をすることになった。メニューが全部イタリア語で英語表記がしていなかったのでガイドブックを見ながら格闘した。隣の女の子2人組もイタリア語がわからないらしく辞書を片手に解読していっていた。4人でその光景に気づきお互い笑い合い、なんだかすごく可笑しくて楽しかった。
ここはピッツェリアだけど私はボンゴレのスパゲッティー、なっちゃんはリゾット、セコンドに生ハムを頼み白ワインといっしょに食べた。何を隠そう今日はなっちゃんの24回目のバースデーで、ハッピーバースデーと共にバースデーカードをあげた。喜んでくれたのがとても嬉しくて、彼女達にも「今日は彼女のバースデーなの」と言い3人でお祝いをしてあげた。いくつになっても誕生日はいいものだ。そこで彼女達と少しだけお話しをしたら、スコットランドから来たのだと言っていた。2人ともとってもキュートでチャーミングだった。またこっそり似顔絵を描いてしまった。
ドルチェには、パンナコッタとフルーツポンチ風のを頼んだ。おきまりカプ・チーノも忘れなかった。お会計(57,500リラ/2人=約3,450円)をして2人とバイバイして店を後にした。すげ〜腹いっぱい。ホテルへは歩いて帰り22時半には到着した。部屋でなっちゃんにプレゼントを渡し、お風呂に入って本の続きを読んで25時に消灯した。とにかく歩いた。




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