2000-4/27〜28
FIRENZE

第4日目 4月30日(日)  フィレンツェ:晴れ(朝寒い)
朝食格下げ
今日は7時に起床し、ここでもおいしいクロワッサンが食べられることを期待して朝食へ。地下にある食堂はなぜか2ヶ所に別れて朝食が用意されてあり、奥の方に行きお皿に取ろうとしているとホテルの女性がやってきてルームナンバーは?と聞いてきた。部屋番号を伝えるとあなたたちは向こうよと言われ、手前のほうで朝食をとることになった。奥にはあったハムやチーズは手前にはなく、パンの種類も断然少なくとても差別をされた感じがして気分が悪かった。朝からちょっぴりブルーになった朝食もとっとと済ませて支度をしてホテルでタクシーを呼んでもらってウフィッツィ美術館へ。

驚異3時間待ち!ウフィッツィ美術館
朝の8時35分にウフィッツィ美術館に着いたのに、きのうの夕方のおよそ5倍はある長蛇の列ができていた。
今日は晴れていて太陽が出ていたが、石造りの建物に囲まれた日陰のところは冷え冷えとして、長時間待っているととても寒くてどうしようもなかった。とにかく私たちの話しがつきるくらい寒い中待たされ、交替で日向に出て太陽を浴びたり、やることがないのでメモ帳に近くにいる人の似顔絵を描いたりと暇を潰していた(右が似顔絵。ちょっと恥ずかしいけど公開!)。
11時過ぎに入口までたどり着き、入場料を払い(12,000リラ=約720円)いよいよ中へ!

と思っていたらさらに待つこと45分で、結局3時間も待たされやっと中に入ることができた。
ウフィッツィには常時600人しか入ることができず―電光掲示板に書かれていた。でもイタリア語だったからちょっと自信ない―こんなに待たされる結果になってしまった。入場時間が指定できる予約ができるのだが、機会を逃してやれずじまいできてしまったので日本であらかじめ予約をするべきだったと少々悔やまれた。まぁ反省点として次回にいかせばいいか。
なっちゃんとはひとまず12時半に待ち合わせをして一人一人で鑑賞することにした。私はなによりも先にボッティチェリの『春』と『ヴィーナスの誕生』(左)を観たかったのでその部屋に直行した。
運良く日本人団体客のガイドさんが絵画の説明をしていたのでそれを聞きながら鑑賞した。ラッキー★「ここで5分間の休憩をしましょう」という言葉に私も従い休憩しながら『春』や『ヴィーナスの誕生』(左)を間近で観たりして楽しんでいた。

するとイタリアではフラッシュをたかなければ絵画を撮ってもいいことになっているのでその団体客たちは私が観ているにも関わらず「はい、どいてどいて」と次から次へと私を押しのけ順番に写真を撮っていった。
どんなに「あなた達写真を撮りに来たんですか?観に来たんじゃないんですか?」って嫌味を言おうと思ったが、説明をちゃっかり聞いている後ろめたさもあり、一瞥をしてしぶしぶどいてやった。誰もいない時に撮るのだったらわかるけど観ている人がいるのを押しのけてまで撮るものなんでしょうか?とみんなに声を大にして訴えたかった。私の考えは間違っていますか?そもそも「ノー・フラッシュ」じゃなくて「ノー・フォト」にすればいいのに、変な国。うっかりフラッシュをたいて写真を撮っている人を何度見掛けたかしれない。そんなのに負けずにレオナルド・ダ・ヴィンチの『東方三博士の礼拝』や『受胎告知』、ラファエロの『ヒワの聖母』『レオ10世の肖像』などの説明もちゃっかり盗み聞きして途中でなっちゃんと会いさきほどの出来事の文句を言い、一回りしてから13時に美術館をあとにした。それにしても中にいるより待つ方が長かった。ディズニーランドみたい。


衝撃『ダヴィデ像』!!
外に出ると朝の肌寒さが嘘のようでとても暑い。小腹も空いたのでペルケ・ノという地元で人気のジェラテリアに行きチョコ系とマスカルポーネチーズ味のジェラート(3,000リラ=約180円)を食べながらダヴィデ像があるアカデミア美術館へと向かった。ガイドブックには13時50分までと書いてあったが行ってみたら今日は19時までということでさっそく中に入ることに(12,000リラ=約720円)。入るとすぐにミケランジェロの『ダヴィデ像』があり予想以上の大きさと存在感に圧倒されてしまった。教科書で見たのと同じのが目の前にあるーすごーい!となっちゃんと2人でカンドーしていろいろな角度から写真を撮ってしまった。(もちろんノー・フラッシュね)感動というよりむしろ衝撃的だった。衝撃度で言えばこの旅のNo.1に違いないと思う。
正面からのダヴィデ象しか知らなかったので後ろ側にも周り、ヒップラインがたまらないねえ〜いい男だわ〜と言い合いしばらく魅せられてしまった。なっちゃんは添い寝したいとまで言っていた。他の彫刻もざっと見てまわりアカデミア美術館をあとにした。それから近くにあるサンマルコ美術館にも足を伸ばしてみたのだが今日は休みなので―ガイドブックの情報はかなり間違っていることが多いので実際に足を運んで確認した―遅めのランチをとることに。アカデミア美術館と同じ通り沿いのバールでフォカッチャとビールを注文しお昼にする(13,000リラ/1人=約780円)。かなり暑くて外のオープンカフェで食べていてもじっとりと汗をかいてしまうくらいだった。


サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
暑いけど精力的に今度はサンタ・マリア・ノヴェッラ教会へ。今日はお天気も良いし、日曜日ということもあり
どこもたくさん人がいる。通りに出ている露店をひやかしながら教会に到着。またまた行列を作っていたので並んで入ることに。『三位一体』『ノアの洪水』『マリアと聖ヨハネの生涯』があるらしいのだがそれらしいものがちっとも見つからず、「ないよね〜」と言いながら混雑も手伝って一周してから出てきてきのうのブランド街を抜けてポンテ・ヴェッキオに向かうことにする。
しかしどういうわけかアカデミア美術館の隣にあったフィレンツェ大学に着いてしまった。全然違う方向である。2人でしばらく考えているとさっき入ったのはドゥオモの教会の中だったことがわかった。どうりで私たちが観たかった作品がないわけだよね、と2人とも気づかなかったことにかなりウケてしまった。天井画もきのうクーポラに上った時に観たのと似ているよなぁ、どこも同じ天井画を描くんだなぁなんて思ったけど同じやつ観てたんだよね。大笑いした後気を取り直して再度教会へ。
今度は道を聞きながら行ったので迷わず到着。教会前の広場の芝生にはみんな寝っ転がったりして日曜日の夕方のひと時を楽しんでいるみたいだ。中に入り目的のものを見て回って―どこの教会も本質的には似ている気がする―きのうのブランド街へと足を運んだ。道すがら今日見た中で一番利率がいい両替所で2万円のT/Cを両替した。(20,000円=360,910リラ)

イタリア人の変なおっさん
アルノ川沿いの通りへ出るときのう見た小さな土産物やさんにもう一度行きたいというのでそこへ行き、わたしは川と通りを隔ててある堤防によじ登ってポンテ・ヴェッキオをボーッと眺めたりしていた。
なっちゃんが買い物をして戻ってきてからも2人で座って休憩していた。しばらくするとイタリア人の40歳くらいのおっさんが私の近くからポンテ・ヴェッキオを撮ろうとしていたので邪魔だと思いよけたら、「良かったら、一緒に撮ってくれないか」と言ってきたので、写真くらいならいいかなと思い連れの男性に3人で撮ってもらった。日本語が話せる彼は横浜で貿易の仕事をしているのだと言っていた。ポケットから日本語変換システム手帳やら日本人の女の子とメールのやりとりした紙をだしてきて私たちに見せてくれた。なんでそんなもの常に持っているの?怪しい〜。
30分くらいおしゃべりに付き合っていたらお決まりの「これから食事にでも行かないか?」と聞いてきたので日本語でなっちゃんと相談するとバレちゃうので、さっき食べたばかりで今からホテルに帰るところだと断った。明日はピサに行くと話すと携帯の番号を教えすぐ近くに住んでるからぜひ電話してくれと言っていた。笑顔で受け取り、心の中では誰が電話するかよ!と毒づいていた。えへっ。それではと帰ろうとするとメールのやりとりをしようと言ってきたので、メールのアドレスも持ってないし、インターネットもしたことがないし、そういうのは全くわからないんだと言ったけど、一方的にアドレスをくれた。やれやれ。連れの男性はわからない日本語でしゃべっているからかなり退屈そうにしているのがみえみえでかわいそう。彼にとってはうちらなんてどーでもいーって感じだった。最後にもう一度写真を撮ろうと言ってきて私たちの真中に入り、しっかり肩を抱いて撮っていた。初対面なのになぜ外人はみんな肩を抱くんだろう?毎回思う疑問。やっと開放されて私たちは仲良く夕飯に向かうことにした?!

夜風にあたりながら
今日はアルノ川を渡ったところで食べようということになり近くのサンタ・トリニタ橋を渡りお土産物やさんを覗いたりしていたら、どこの食事処もオープンする19時になったので『CELESTINO』というリストランテに入った。トスカーナ風の生ハムとトマトソースのパスタ(右)とチキンにマッシュルームのクリームがかかったものと赤ワインを頼んで2人でシェアをした。ちゃんとしたリストランテなので頼み方がすごい難しい。
オープンテラスで食べたので気持ちが良く、20時を過ぎたあたりからお店も満席になってきた。真後ろにあるピンク色のリストランテもとても賑わっていて気になった。ドルチェにティラミスとチョコレートアイスを頼み、カプ・チーノで締めくくった。お会計は96,000リラ/2人(約5,760円)。雰囲気も良くとてもおいしい夕食だった。帰りはポンテ・ヴェッキオを渡りアルノ川沿いを歩いてホテルまで帰った。リストランテからホテルまでは40分くらいの道のりでホテルに着いたら21時半をまわっていた。明日はピサだ!



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