2000-4/27〜28
MILANO-FIRENZE

第3日目 4月28日(金)ミラノ:雨→曇り→雨→曇り Yahoo! ITALIA Meteo(天気予報)Firenze
2都市目フィレンツェへ
時差ぼけのせいか4時半に一度目が覚めてしまい、あまりよく眠れなかったけど8時半には起床して、きのうのおいしいクロワッサンを食べに行く。今日はきのうより日本人がけっこういる。10時にチェックアウトをして近くのバールで切手(1,300リラ=約78円)を買いポストに投函してから駅に向かった。
中央駅には10時半前に着いてしまい、刻印機にしっかり切符を通すと特にやることもなく出発まで駅でおとなしく座って待っていた。プラットホーム番号が表示され、列車に乗り込み予定より20分も遅れて出発する(右の画像は出発前に撮った記念写真、写ってるのは私)
車内では本を読んだりしていたが途中で眠くなり2人とも寝込んでしまった。車掌さんに揺り起こされ切符を見せ、お菓子とかを食べていたら予定より早く14時にはフィレンツェに到着した。出発が遅れたのになぜそんなに早く着くのだろう?駅に着いたらピサ行きとローマ行きのチケットを買うために長蛇の列に並んで購入し(フィレンツェ―ピサ往復16,000リラ=約960円/1人,フィレンツェ→ローマ51,500リラ=約3,090円/1人)タクシーに乗りホテルへと向かった。(13,000リラ=約780円)フィレンツェの『CAPITOL』ホテルはミラノよりさらに狭いが、バスタブがあって嬉しかった。オートロックではなく鍵で開けたり閉めたりするので旅館みたいな感じがした。

イタリアの旅最大の目的地
15時過ぎには部屋を出てホテルの人にタクシーを呼んでもらいドゥオモへと向かった。イタリアのタクシーはホテルまで来てもらうと呼んだところからお金が発生してしまうらしく駅までの道のりより近いのに12,000リラ(約720円)もかかってしまった。
ドゥオモのクーポラに上るのにはかなりの列ができていたが、明日は休みで上れないので長蛇の列に並んで待っていた。しばらくすると雨が降り出し、最初は我慢できるくらいだったが、傘なしではいられないくらい降り出したので物売りから10,000リラ(約600円)で1つだけ折りたたみ傘を買って雨をしのいでいた。物売りの兄ちゃんは雨が降ってきたらあっという間に傘を持って私たちの周りに売りに来た。その速さには驚かされるものがあった。

ドゥオモに入るまでに軽く45分は雨と寒さの中待ちやっと順番がきた。入場料10,000リラ(約600円)払い、463段の階段を上り始める。頂上に上りきる手前で円蓋の天井画を近くで見ることができ天国と地獄の様子が描かれているそれはとても素晴らしかった。
ミラノのドゥオモと違いフィレンツェは階段で上るため、急な螺旋階段があったり、狭くて上りにくかったりと、予想以上にかなりキツかった。もうばばぁかな?それでも頂上からの眺めを期待してがんばった。フィレンツェのクーポラは『冷静と情熱のあいだ』という本―私がとても大好きな恋愛小説で辻仁成と江國香織がそれぞれ男性側と女性側の視点から書く2冊から成る物語―で順正とあおいが出会った約束の地でフィレンツェの中で―イタリアの中でも―一番一番楽しみにしていた(右の画像はフィレンツェで買った絵葉書)。
期待をし過ぎると大抵は裏切られるもので頂上は思ったよりも狭く、観光客で溢れすぎ、雨が降っていたのも手伝って正直少しがっかりしてしまった。しかし頂上から見る赤茶色に覆われたフィレンツェの街は私の目には非常に美しく輝いて見えた。やっぱり上って良かった。その色をしっかり目に焼き付け満足して階段を下りていった。息が切れるほど辛かった上りの階段も帰りは楽に感じられてよかった。


雨上がりの街並み
クーポラから下りるとさっきまで降っていた雨も上がり、イタリアに来て初のジェラート(グレイト!!)を半分こして食べながらシニョーリア広場へと向かった。その奥にあるウフィッツィ美術館に入ろうとしたがまた30分待ちくらいの列ができていたので明日の朝一で来ることにしてポンテ・ヴェッキオそばのカフェでビーフサンドウィッチとビール(16,000リラ/1人=約960円)で早めの夕飯にした。私たちはポンテ・ヴェッキオにもいちいち感動してしまった。

ポンテ・ヴェッキオはアルノ川に架かるフィレンツェ最古の橋で、詩人ダンテもこの橋中央のテラスからの眺めが好きだったという。お店を出てからアルノ川沿いを歩き、目に付いた小さな雑貨屋さんに入って絵葉書買ったりしてフィレンツェのブランド街のトルナヴォーニ通りに入っていった。ミラノに引き続きフィレンツェも行っとかないと!(右は絵葉書)

またまた19時近くでお店も閉まりそうなので友達に頼まれたヴィトンのバッグがあるか中に入ったがミラノと同じくなかったのであとは適当にお店を見てブランド街をあとにした。イタリアに来て気が付いたのだが今年の春の流行色はヴァイオレット色で女性はみんなどこかにすみれ色のアイテムを身につけていた。へたすると3人連れが3人ともすみれ色のパンツをはいていたりとかなり異様な光景だった。そんなすみれ色ばかりが売っている洋服屋さんにも入ったり、ジッリという高級感のある老舗のバールでイタリアのお菓子―アマレットなど―を計り売りで買い、ラ・リナシャンテがあったのでまた入ったりとしていたら20時を過ぎていたので共和国広場のタクシー乗り場からタクシーを拾いホテルへと戻った。

いつものようにホテルのロビーでボケッとおしゃべりをしていると日本人の女性に話しかけられ、部屋の鍵がうまく閉まらないのでちょっと見てほしいと言われ彼女の部屋に行ってみた。私たちの部屋のとは違ったがすぐに鍵のかけ方がわかり解決した。フランスからきた彼女からお礼にとてもおいしいフランスのお菓子をもらい、パクパク食べながら部屋に戻りバスタブにお湯をはり、ゆっくりとお風呂につかって遠藤周作の続きを読んで24時には寝た。明日は晴れろ!




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