2000-4/27〜28
MILANO

第2日目 4月28日(金)ミラノ:雨→曇り→雨→曇り  Yahoo! ITALIA Meteo(天気予報) Milano
朝食そして雨のミラノ
今日は7時に起き朝食へ。ホテルの朝食はパンやハム、チーズ、ヨーグルト、シリアル、コーヒー、紅茶などの簡単なものだったがここのホテルのクロワッサンは今まで食べたどんなクロワッサン―ドンクのクロワッサンなんか―よりしっとりしていてとてもおいしかった!朝からモリモリと食べて、支度をして8時半ころホテルを出発。

朝からあいにくの雨で肌寒い。傘をさし、地下鉄の駅へと向かった。
駅近くのキヨスクみたいな売店で1回券(1,500リラ=約90円)を買ったが、改札近くで1日券が5,000リラ(約300円)が売っていたので、今日は地下鉄に乗る回数が多くそっちを買ったほうが得なので迷わずに買った。イタリアの切符は刻印機を通さなければいつでも使えるのでさっき買った1回券は明日使うことにしよう!となっちゃんが提案してくれたのでそうすることに。賢いぞ。
イタリアの鉄道では刻印機に切符を通していないのが乗車券拝見で見回りにくる車掌さんに見つかると罰金を払わされるらしい。ホームへは誰でも簡単に入ることができ地下鉄なんかは車掌がまわってくる気配もないので余裕でタダ乗りができそうだと思った。やらなかったけどね。

ブレラ美術館→スフォルツェスコ城
まずは一駅隣の中央駅へ行き、明日のフィレンツェ行きの特急チケットを購入することに。
きのうの夜なっちゃんがイタリア語で書いておいてくれたメモを見せ、IC(インターシティ)9:05→12:22のチケットを39,700リラ/1人(=約2,382円)で購入。それから今日の第一目的地であるブレラ美術館へ。中央駅からは3つ目のモンテナポレオーネ駅で下車。駅から6分と書いてあるがなかなか見つからずウロウロしながら9時半過ぎにやっと到着。
ミラノは建物がどれも高く遠くから目指して行くのはとても難しく美術館も他の建物と同じような造りになっていて、すぐそばまで行かないとそれが美術館であるということがわからなかった。ちょっと不便かも。
ブレラ美術館は2階建ての2階にあり1階は美術学校になっていた。入場料8,000リラ(約480円)を払い、さまざまな作品を鑑賞した。ウフィッツィ美術館と並ぶ絵画の宝庫とガイドブックに書いてあったがけっこうあっという間に観終わってしまった。

イタリア・ルネッサンス絵画が中心にあり、有名な画家ではラファエロやモディリアーニの作品があった。美術館の中には社会科見学ふうの学生達がたくさんいた。絵葉書を買って、写真を撮って美術学校もちょっと覗いてみたりしてブレラ美術館をあとにした。
外に出ると雨もやんでいてミラノの街並みを見ながら駅へと歩いていった。通りにあるちょっとしたお店もとてもお洒落でかわいく、雨上がりのミラノの街はとてもソフィスティケイトされた感じがした。次はスフォルツェスコ城へ。ドォモ駅で乗り換え2つ目のカイローニ駅へ。今度は目の前にあるのですぐに見つかった。ここにも校外学習らしき生徒がたくさんいて、城内にある彫刻、工芸品、楽器、家具などは無料で見て回ることができた。お城の庭を散歩したりしていたらあっという間に12時になってしまったので本日のメイン目的地のサンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会に行くために地下鉄に乗り隣のカドルナ駅へと向かった。


レオナルド・ダ・ヴィンチ作『最後の晩餐』!!!
ミラノに来た最大の目的はレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を観るためである。
鑑賞するには予約が必要ということで、日本からあらかじめ英語が話せる母に予約をしてもらった。10日前に予約をしたのに朝の早い時間はもういっぱいで27日は13時からがあいていると言われその時間で予約をして予約番号をもらい、時間の30分前に来るようにと言われた。
12時20分には『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会に着き予約番号を伝え、入場料14,000リラ(約840円)―うち予約金2,000リラ―を払い鑑賞時間まで外で待っていた。外には予約をしていないたぶんキャンセル待ちの人が列を作って並んでいた。ちょっぴり優越感。時間になり厳粛なムードで中に入ると体育館くらいのコンクリート作りの部屋に『最後の晩餐』はあり、とてもとても圧巻だった。ものすごく感動してしばらく見入ってしまった。
予約で入ったのは私たちを含め4人だったがしばらくしてからキャンセル待ちらしい小学生のガキんちょ達がガヤガヤと入ってきてうるさくなったので、記念に絵葉書を買って教会をあとにした。とにかく素晴らしいの一言につきた!!


豪華イタリアランチ!
お腹が空いてきたのでお昼を食べにドゥオモ駅を1つ通り越したカイロリ駅から3つ目のサン・バンビラ駅近くにある『ペーパー・ムーン』へ。なっちゃんが部の先輩に薦められ、ガイドブックにもピッツアがおいしいお店と書いてあり、梅宮アンナもお気に入りという(ちょっとミーハー?)店である。そこではハムとトマトがのったピッツァと魚介類のはいったリゾットとハウスワイン(ビアンコ)1本を頼み二人でシェアしてたらふく食べた。14時近くに行ったのに店内は非常に混んでいてしばらく待たされたくらいだ。とってもおしゃれで雰囲気も楽しめ、食事もおいしくと大満足な豪華ランチだった。本場イタリア料理を食べてイタリアに来たことを始めて実感した時だったかもしれない。最後にカプ・チーノで締めくくり、お会計(100,000リラ/2人=約6,000円)をしてもらって店を出た。

ドゥオモ周辺散策!
お腹もいっぱいになり、ほろ酔い気分で今度は隣のドゥオモ駅で降りミラノのドゥオモへ。広場からドゥオモを見上げてから9,000リラ(約540円)を払いエレベーターで頂上へ。
頂上からの眺めもさることながらドゥオモの見事な造りに感激して思わず何枚も写真を撮ってしまった。建築様式など素人の私には全く何もわからないが―調べたらゴシック建築だった―一体どうやってこんな風に作ったんだろうといった純粋な疑問が頭を離れなかった。目にするものが新鮮でいちいち驚いてしまう。
ドゥオモから降りたら目の前にあるラ・リナシャンテ―日本の伊勢丹みたい―というデパートの店内を一巡し、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを見に行った。おおげさな名前がついているが、ショッピング街のアーケードのことでそれがガラス張りの円天井になっているのだ。見に行ったというより「見上げに行った」だけだがとてもきれいだった。天井の高さじたいが日本のアーケードより高く、天気の良い日にはそこに日差しが差し込みより美しいのではないかと思った。
ドゥオモ駅近くにはルイーニの揚げパンがある。ミラネーゼに人気のある有名店だ。2人ともどうしようもなくお腹いっぱいだったけど、もう2度と食べられないかもしれないよねと言い合い、1つだけ買って2人でシェアした。揚げパンといってもピロシキみたいなもので私たちは中にオニオンが入っているのを選んで食べた。(4,000リラ=240円)1つしか買ってないのに持て余してしまい鳩くん達にあげてしまった。腹ぺコだったらかなりおいしいに違いない・・。

ミラノのブランドストリート@
またサン・バビラ駅に戻りミラノのブランドショップが立ち並ぶモンテナポレオーネ通りへ。
すでに18時前になっていてだいたいどこの店も19時には閉まってしまうので駆け足で見ることに。買うあてはないけどとりあえずミラノに来たからには行かないとでしょ!
グッチとヴィトンには特にこれといったものがなかったが、プラダにあったメンズのリュックが気になったので「イル・コント・ペルファヴォーレ」(これいくらですか?)と聞いたら、店のお姉ちゃんがやけに感動して「これいくら?ってあなた今イタリア語で言ったわね」(たぶんこう言ったに違いない!)とヤケに感動されたので恥ずかしくなって出てきてしまった。
そして近くにあるフィオルッチというデパートへ。ここは渋谷の109みたいなヤングなお店でかわいいものがたくさんあって値段も手ごろで私たち価格だった。駅のバールで渇いたのどを癒すために休憩してさらにウピムという同じくカジュアルブティックがそろっているというデパートへ行くためにリマ駅に。フィオルッチより少し落ち着いた感じのするお店だった。

座席の確保、中央駅へ。
さっきのバールで気づいたのだけれど朝買ったフィレンツェ行きの乗車券には特に座席番号が書いていなかったので不安になり再び中央駅で確認をしてもらうことに。今度は切符売り場ではなく予約専用窓口に行って聞いてみるとやはり席の確保はされていなくしかも朝取った9時の列車はもう満席なので11:10発の列車になってしまった。時間は遅れてしまったけど立ちで行くのはつらいからしょうがないかな?でも朝買った時に席の予約はされていませんよ、の一言くらいほしかったよ、おじちゃん。日本語でとは言わないからさぁ。

雨の中朝から歩きっぱなしだった私たちはかなりヘトヘトになりしばらく駅のいすに座って動けなくなってしまった。無言のままボーッとしてから駅近くのバールに行くことにして席をたった。お腹がちっとも空いていなかったのでバールではカンパリオレンジ(10,000リラ=約600円)を飲みながらエアメールなど書いてまたまたボケッとして21時過ぎにはホテルに帰った。きのうに引き続きホテルのロビーでまた1時間くらい過ごしてしまい―このひとときがたまらなく楽しいのだけれど―23時半には消灯して明日に備えた。地下鉄で行ったり来たりと初日から長い1日だったな。




Next Day
Back to Millennium GW in Italy! Top
Back to HOME