オルマイヨ=これいくらですか?



Yahoo! Weather : Seoul韓国ショッピングガイド


はじめに

韓流ブーム前の、近いのに遠かった韓国行きまでの経緯

今回の旅行は母と姉と私の3人で約1年前からこつこつと旅行貯金をしてためたお金で計画したものだ。
前回行ったイタリアの日記(
「Millennium GW in Italy! 歩きまくり9日間の旅」)を読んでいただいた方には、あんなに高い旅行をしてまた行ったのか!と思われているに違いないと確信しているのだが、その裏にはこつこつと貯金をするという地道な作業があったので、決してバブリーなOLが海外行きまくりというわけではないのでここで誤解を解いておきたい。
実際バブリーなOLだったら韓国やそこらお給料で軽く行っていると思うし、そのようなトモダチは私の周りにはけっこういます。はっきり言ってたかだか韓国に1年がかりで貯金するなんて聞いたことないでしょうね、きっと。けど私たちがそうなのであります。ご安心を。

インターネットで見つけたツアーに決定

本当は9月の3連休にぶつけて1日だけお休みをもらって行きたかったのだが、予約をするのが遅かったのかどれもいっぱいで、しかも基本的にツアーでは3日間という設定のところが多く、私たちの絶対条件である「午前発午後帰り4日間観光なし」というのを満たしてくれるものがなかなか見つからず途中で諦めようとしていた。しかし姉がインターネットで探して見つけてくれた(株)セブンツーリストの9月21日(木)〜24日(日)のツアーが一番私たちの条件に近かったので、そこに決定することにした。
ツアー代金は56,000円+成田空港使用料2,040円=¥58,040/1人。

=日程=
9/21(木):KE706 成田 9:30発→ソウル 12:00着
9/22(金):終日自由行動
9/23(土):終日自由行動
9/24(日):KE705 ソウル 18:40発→成田 20:55着

今回はほとんど姉がしきってくれたので、なんだかとても楽ちんでありがたかった。



第1日目 9月21日(木) 韓国:晴れ

成田空港へ

午前便=当日は朝も早いという意識が欠如していた私は、前夜姉から「明日は5時半に我が家を出発するからね」と言われはっきしいってビビった。
なぜなら案の定いつものようにまったく準備をしていなかったからだ。どうしてこう旅行の準備は面倒くさいのだろう。とっとと就寝した姉を尻目に、もたもたとなんとか準備をしてとりあえず寝て当日の5時に起き最後まで準備をしていた。
当然ながら朝ご飯を食べる余裕もなく、部屋も普段の散らかったまんま出てきてしまったので自分のだらしなさに苛立ちさえ覚えた。今回は大韓航空のため成田空港駅で下車。7時半の集合となっていたが、集合というものではなく、着いたら勝手にチェックインしてください的だったので、母の荷物だけ預け私は1人でJCBラウンジにお茶をしに行くことにした。
第一ターミナルでお茶するのは始めてだったので、辿り着くまでに何度も迷ってしまった。第二ターミナルと比較するとこちらはカード会社ごとに部屋が分かれているのではなく一緒だったのでとても広く、お茶もセルフではなく注文式だった。私しかいなかったのでテレビの前に座り新聞を読みながらコーヒーを飲んでさらにお代わりまでして時間になったのでここを後にし、出国をすませ待ち合わせの22番ゲートへと向かった。母と姉はローソンでジュースを買って飲んでいたようだ。

初の大韓航空

私にとって、いろいろな航空会社の飛行機に乗るのは旅の楽しみの1つで、大韓航空もいろんな意味で楽しみにしていた。私たちの座席は、機内食やジュースが置いてある簡易キッチンのような場所(ギャレー)の通路と平行して並んだ座席だった。
KE706便は、定刻より20分ほど遅れて離陸したが、機体が斜めになりかけた時にギャレーから紙コップがバラバラと落っこちてきて、ポットの水もジャージャーこぼれてきた、そんな空の旅からこの旅は始った。

離陸して30分位経った10時半前に機内食とお飲み物が配られ始め、朝からとは思いつつもHiteビールという「マイルドでおいしい」とガイドブックに書いてあった韓国のビールを頼んだが、マイルドどころか開けた途端に炭酸がどっかに吹っ飛んじゃったんじゃない?と思われる全くパンチのないビールだった。
機内食を見てみると驚いたことにカレーで、朝っぱらからこんなの食べたくないよねと姉と文句を言いほとんど食べないでビールだけ飲んで終わりにした。母はきれいに食べ、ビールは半分くらい残していたので私が引き受けた。母が頼んだOBビールのほうが数倍おいしく感じられた。途中でおトイレに行ったら手洗いの水が出なくて不快だった。
全てがおおざっぱな大韓航空だけど、そんなに嫌いじゃないなと思いながら眠っていると定刻通りあっという間に金浦(キンポ)空港に着陸してしまった。もっと寝てたかった。

ホームページ管理人から一言:
・大韓航空の長距離路線のエコノミークラスのビビンバはかなりの優れもののようです。
大韓航空のHPには「1998年、大韓航空は ビビンパ機内食サービスでアジア圏では初めて機内食 最高権威のマーキュリー賞を受賞」と書いてありました=1997 Mercury Award: Korean Airlines for it's traditional Korean dish - Pibimbap。一度試してみたいものです。

2001年3月29日よりソウル線の利用空港は金浦(Kimpo)空港から仁川(Inchon)空港に変わりました。ソウル市内までのアクセスは 
タクシー:
仁川(Inchon)空港〜ソウル市内:約55km、約70分、約40,000ウォン
空港バス:
仁川(Inchon)空港〜ソウル市内:約55km、約90分(電車は2005年開通予定)


空港からホテルへ

飛行場からバスに乗りターミナルへと向かい入国審査場へ行った。
行く途中でたぶん有名であろう力士がいて、その隣にテレビで見たことがあるいじめられキャラの男性がいたが、すぐには思い出せず誰だっけかなぁと30秒くらい考えて見栄晴だということに気づいた。あんまり嬉しくなかった。
帰国翌週の10/1(日)昼に見た
「ウチくる!?」という中山秀征と飯島愛がやっているフジテレビの番組で、この人達が韓国の街を案内していたので、その撮影だった事が判明。やはりその番組でも見栄晴はいじめられていた(力士は貴闘力だった!)。

入国して、両替(2万円=207,400ウォン)をすませたりしていたら、けっこう時間がかかってしまった。迎えに来てくれることになっているツアーガイドさんとはすぐに会え、私たちを車まで連れて行ってくれた。
ツアーといっても私たち3人しかいなくてとても気が楽だった。ガイドの女性、金さんに
「お買い物は好きですか?」
と聞かれ、今から連れて行かれることになっている免税店のことだなと思い
「あんまり好きじゃありません」
と言うと
「では、このままホテルに向かいましょうか」
と言ってくれた。ラッキー。
韓国で2番目に長い川、漢江(ハンガン)を渡り、韓国の街並みを見ながら30分ほどのドライブで私たちが泊まるソウルのスタンダードクラスホテルでは定番ホテルの1つ「豊田(プンジョン)ホテル」(地下鉄2号線乙支路4街駅下車徒歩5分。2階にDFSがある)に到着した。ホテルへのチェックインをしてもらい、ついでに今日の夜行きたいと思っている伝統舞踊のお店に予約(19:00)もしてもらい、帰国日の集合時間の確認をして金さんとはそこでお別れをした。

東大門市場へ

ホテルの部屋で一休みをして14時前には街へ繰り出した。
ホテルの部屋はというと、わりと広いけど全体的に古めかしく、照明が少ないので暗い感じがした。トモダチが泊まったことのあるホテルだということが帰国後に判明して、その子の泊まったところは寝室が別々になっていたというから、いろいろな部屋のパターンがあるホテルみたいだ。

最初の目的地
東大門市場(トンデムンシジャン)へはホテルからブラブラと歩いていった。市場だからかもしれないけどとにかく物が所狭しとあり、それと同じようにゴミもうず高く積まれていたことに驚いた。人だかりができていたので覗きこむと日本では見たことない黄色い果物がありみんなそこで買って食べていたのでまねをすることにした。ナイフがあったので皮をむき食べるとメロンのような味がしておいしかった。
(5,000ウォン/5個 ※円に換算する時はゼロを1つとる。この場合5個で約500円)


朝からあまり食べていなくて小腹も減っていたので、ずっと食べてみかった「トッポッキ」(左の画像の手前の赤い物)という甘辛く炒めたおもち(2,000ウォン/1皿)と「キムパプ」というのり巻(酢飯ではなく普通の白飯にキムチやハム、錦糸たまごなどが巻いてある韓国風のり巻き。1,500ウォン/1皿)を頼んで屋台のお店の中で座って食べた。キムパプはとってもおいしかったのだが、トッポッキはおいしくない、いや、まずかった。ずっと食べてみたかっただけに、かなりがっかりした。


市場はざっと見て、近くにある斗山(ドゥーサン)タワーに行くことにした。
そこにはメガネが30,000ウォンで作れる店が入っており、私は1つ持っていたが姉に誘われてもう1つメガネを作ることにした。
お店の人に勧められる色を選んで、せっかくだからレンズはカラーにしてちょっとおしゃれなものを作ってみた。たまにしかかけないのに2つもいるのかな?と思ったけど、ま、安いからよしとしよう。メガネが出来上がる1時間のあいだ各階を見てまわった。
とってもかわいい靴があって、45,000ウォンと安かったが更に値切って40,000ウォンでお買い上げ。
他にも何個かかわいいものがあり、その都度値切っていろんな物を買ってしまった。ちょっと時間があったので、上にあったネスカフェでコーヒーとミニエクレアみたいなのを買い(2,100ウォン)、休憩してメガネを受け取ってここを後にした。

伝統舞踊を堪能、仁寺洞へ

夕方の17時前になったので、今日の夜予約したアリランという伝統舞踊を見ながら食事ができるお店がある仁寺洞(インサドン)という街へ行くことにした。
初めて乗る地下鉄は、いくらガイドブックで読んでおいてもよくわからなくて、券売機の前でもたもたしていると、日本語がしゃべれるアジュマ(おばさん)に声をかけられ、小銭がないなら窓口で「キボーンヌ」といって指を3本だせば買えるわよと親切に教えてくれたので、言われた通りに買ってみた。「キボーンヌ」というのは「基本」という意味でどこへ行くにもだいたいは初乗り料金(600ウォン)で行けるからということ。3本の指は日本では人差し指、中指、薬指だが、この国では薬指のかわりに親指をだすのだ。

無事切符も買え電車に乗り込むと、さっきのアジュマが後を追ってきて「こっちからでも帰れるから」と私たちを心配してついてきてくれたみたいだ。優しい〜。
仁寺洞は陶磁器を売っているお店がいっぱいある骨董街で、母は湯呑みを1つ買っていた。だいぶブラブラしていたのだけど19時の伝統舞踊のお店の予約まで時間を持て余してしまって、18時40分にはアリランへ行ってしまった。
「19時に予約をした者です」
と英語で言ってもまったく通じず、たぶん私たちが通されるであろう舞台前の3つの席には案内してもらえず違う席に通されたので、予約したからここじゃないと言ったが、なかなかわかってもらえずにいた。結局理解してもらい舞台の前の席に座らせてくれたのだが、日本語も英語も伝わらないのは大変だなと思った。

食事はコースで30,000〜50,000ウォンの3コースあるが、私たちは30,000ウォンのコースにして、勧められた菊花酒も頼んだ。伝統舞踊は20時10分からなのでその前に食事を楽しむことに。
次から次に前菜から肉、魚までどんどん出てきておいしいものもあれば辛くて食べられないもの、そうでもないものまでたくさん出た。最後にはごはんとテンジャンチゲまで出てお腹が充分満たされた。
20時近くなると地元の人や観光客もだんだん増えてきて、舞踊が始まった。
踊る人は伝統舞踊の専門学校の学生さんらしいが、学生にしてはちょっと歳をとっている気がした。しかしとても美人で踊りも素晴らしい!途中でデザートだといってニッキの味がしたジュースが出てきたが冷やし飴のようで格別おいしいものではなかった。お店の人がスーツァンクァという韓国の典型的なデザートだと教えてくれた。50分くらい伝統舞踊を堪能し、お会計(サービス料込み116,000ウォン/3人)をして店を出た。隠れ家的で目立たないところにあるがとてもお勧めな場所だと思った。お料理も3,000ウォンで充分だし、伝統舞踊も楽しめてこの値段はとてもリーズナブルだと思う。ちなみに40,000ウォンのコースにすると鍋料理がつくみたいだった。

再び東大門市場へ

21時過ぎにアリランのお店を出て再び地下鉄で東大門市場へ。
昼間の様子とは違いものすごい賑わいようでびっくり。まずはデザイナークラブへ。

ここはバイヤーも買いつけにくるところで、カジュアルな洋服がたくさんどころか所狭しと売られていた。安いのにつられ初日からいろいろなものを購入。もちろんしっかり値切らせていただいた。
人、人、人で溢れ返る市場を通り抜けながら今度は「広しょう(コウショウ)市場」という卸される前の皮革製品を売っている建物へ。
卸される前だけあって本当に安く売られていて、次から次へと気に入ってしまい大変だった。何着も試着をしてとりあえず1着だけお買い上げ。ここは夜中22時から深夜2時までやっているというので帰る日までにまた来ようと思いこの日はタクシーに乗ってホテルへと帰った。タクシーに乗ったのはいいが運転手が私たちのホテルを把握してなくてかなり迷って遠回りになってしまった。タクシー代は6,800ウォンだったが5,000ウォンにしてもらいお風呂に入り1時には寝た。
初日から長くがんばりすぎたかな。