第3日目 1月17日(水) グァム:晴れ

◆PICプール!!

この日の朝は7時半に起床。きのう買ったパンとジュースを少しだけ口に入れたら、すぐに水着に着替えてホテルのプールへ直行。
予定としては、午前中プールで遊んで、午後はチャモロヴィレッジのあるハガニャ地区を観光するのだ。
まだ8時過ぎだったこともあり、プールへは一番乗り。入口でタオルを借りてあまり陽のあったっていないデッキチェアに荷物を置き、さっそくプールへ入ってみることに。
少しだけひんやりしているが、すぐにその冷たさにも慣れとても気持ちがいい。バシャバシャと泳いだりしていると、あみちゃんもプールへ。
2人でウォータースライダーのある方へ泳いでいき様子をうかがってみる。朝早いせいか誰もヒトがいなくて、できないのかなぁと思ったが、近くにいたホテルのヒトに様子を訊いたら入口を開けてくれた。ビーチマットを持って石の階段をすたすたとあがって、ビーチマットに座って滑り出す。あまり長くもなければ、激しくもなかったのに、スライダー系は近所の流れるプールで小さい頃滑ったきりだからけっこうコワかった。滑り下りてくる出口が2つあるので、もう1つはどこかなぁと思ったら、さらに上にのぼったところにあった。こっちのほうが当然距離は長い。最初の1本で少し慣れたので今度は距離の長いほうへ。
基本姿勢がビーチマットに座って滑るやり方としたら、私はそのやり方を守っていたのだが、3〜4本目からはビーチマットに仰向けになったり、うつ伏せになったりしてみた。しばらくすると子供が後ろ向きになって滑ってくるのが見え、よし、次はこれだと思い今度は後ろ向きの仰向けで滑る。想像していたよりもコワくって、けっこうビビッた。子供の時はこんなこともへっちゃらだったのにと思うと歳をとったことを思い知らされた。

7〜8本くらい滑ったら、さきほどの子供が、普通のプールのほうに浮かんである、正方形のビート板状のものが、ロープにつながれて13個くらい飛び石状につらなっている上に立って、ヨロヨロしながら駆けていた。
ほほ〜う、これはこーゆー遊び方をするのね。と妙に関心し水に浮いたビート板によじ登って(これだけでも一苦労!)駆けてみるのだが、3つ目くらいですぐ落ちてしまう。すごい難しい。悔しいね〜とあみちゃんと言い合い、交互に練習を重ねる。
人間というものは学習するもので、すぐに半分くらいまではいけるようになった。ゴールまでなんとしてでもいきたいよね!という2人の固い誓い(?)のおかげで、最初にあみちゃんが、続いてわたしがゴールまで辿り着くことができた!なんか“風雲たけし城ごっこ”(古い!)とかそーゆー感じだよねぇ。100万いただきっ!だねー。とワケの判らぬことを言いながら満足した気分だった。

◆激うま、ブランチ!

そんなこんなで、その後はプールにただただ浮かんでいたり、デッキチェアでボーッとしていたりと、とても贅沢な時間を過ごした。
朝ご飯が少なかったせいもあり、お昼前にはお腹がペコペコになってしまったので、部屋で簡単に着替えてからホテル内のカフェで朝昼兼用の食事をとることにした。
10時45分というとっても中途半端な時間だったので、ブレックファーストメニューはなく普通に頼んだ。
ガーリックライスに目玉焼きがのっていて、ソーセージ、フルーツがつけあわせで盛られているプレートとトーストされた食パンがついているものを食べた。プールで暴れてきたせいか、この旅で一番おいしかった食事!というくらいに無言でガツガツ食べてしまった。


お会計(24$/2人)を済ませると、その足でホテルの庭を散歩したり、さきほど入らなかった違うプールを見たりして、その奥にあるプライベートビーチである海にも行った。今日は天気もいいせいか、海はものすごくキレイでサイコーだった。ホテルのプライベートビーチを管理している男性に写真を撮ってもらう。写真を撮り終えると、その男性は、4人乗りくらいのヨットでお客さんを乗せて沖のほうまで行ってしまった。
すごい楽しそ〜、あれ乗ってみた〜い、と私が言うと、あみちゃんは
「ちょっと酔うかもしれないから行って来ていいよ、待ってるから」
と言うので、彼が帰ってくるのを待って、乗せてほしい旨を伝える。
...

特にお金とかは必要なく、沖へとグングン進んでいく。彼の名前はマークで、朝から夕方までここで働いていて、夜はホテルのレストランでポリネシアンショーをするのだと言っていた。朝から晩まで働きづめではないか。私たちは景色もそこそこにいろいろなお話しをした。
彼は北海道の雪祭りの時に一度だけ日本を訪れたことがあり体験したことのないような寒さを感じたと言っていたりもした。あっという間に1周してしまったら、彼は「もう1周していいか?」と訊くので、「もちろん!」と言い、結局2周もして楽しんでしまった。とってもいいヒトだった。
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◆チャモロヴィレッジへ

再び部屋に戻って着替えてから、バスに乗ってきのう行ったアウトレットへ。
そこから、今日の午後に行くチャモロヴィレッジ行きのバスが出ているのだ。バスの時間を調べ、まだ時間があったので、お土産用にマカダミアンナッツを買い、フードコートでジュースを買って飲むことにした。今日のフードコートはお昼時ということもあり、賑やかだった。時間通りにバスが来て、2$払って乗りこむ。各ホテルを廻ったりして30分ほどで、チャモロヴィレッジに到着。チャモロヴィレッジを抜けるとパセオスタジアムがある。
ここは、昔巨人がキャンプ用で使用していた球場らしい。その奥にはパセオ公園が続いており、公園内にはNYの自由の女神像の約10分の1の大きさの女神像が海に向かって立っていた。海では2人のカップルに写真を撮ってもらい、撮ってあげもした。
「Where are you from?」
と訊くと
「Korean」
と答えた。なので、
「カムサハムニダ」
と韓国語でお礼を言ったら、向こうも
「ありがとう」
と日本語で言ってくれた。嬉しかった。

公園を散歩しながらチャモロヴィレッジの方に戻り、さらに先に進んでスキナー広場とスペイン広場に向かった。広場の間にはヨハネ・パウロ2世像が立っていて、ガイドブックには1981年にグァムを訪れた記念に建造されたと書いてあり、また1日に1回転ゆっくりまわっているとも書かれていた。すごい!どういう仕掛けかしらないけどこんなに大きくて重そうなものがまわっているなんて!私たちは14時半くらいに見たので心なしか斜にかまえているように感じた。
その奥にはチョコレート広場というスペイン人総督夫人が午後の社交場として使っていた東屋があった。さらに奥にはグァム博物館という平屋建ての建物があるのだが、ドアが閉まっていて中に入ることはできなかった。横井さんの軍服や生活用品などが展示されていると書いてあったので見られなくて残念だった。
次はそのすぐ近くにある聖母マリア大聖堂へ行き、中にも入ってみた。ひんやりとしていて少し涼ませてもらってから、精力的に次の場所へと移動。

◆謎の公園

次はちょっと歩いて、ラッテ・ストーン公園へ。
こぢんまりとした緑豊かな公園の中にキノコのような形をした高さ1.5〜2mの石柱が8本、2列に並んでいる。サンゴ岩でできた有史以前の遺跡で、グァム以外でもサイパンやロタなどで発見されているそうだ。なんのためにラッテ・ストーンを造ったかはいまだに謎らしく、高床式住居の土台として使われていたとか宗教儀式の祭壇だったという説がささやかれているが、どれも証明されていないらしい。
また、いまでもお化けが出るからと夜は石柱に近づかないという人もいるらしいとガイドブックには書かれてあった。確かに、フツーの公園にキノコのお化けのようなものが立てられているのは不思議というか気味悪く、さらに裏手には旧日本軍が使用した防空壕もあった。防空壕の中には入ることは可能だが、「入ってもいいが、危険が伴うかもしれませんので自分の責任でどうぞ」というようなことが書かれており、すごく薄気味悪く怖かった。あみちゃんは絶対に入ろうとはしなかったけど、私はちょっと興味があったので、ちょっと入ってみたが、曲り角の先はさすがに怖くて見ることができず、引き返してしまった。霊感が強いヒトなら何かしら感じるのではないかと思うくらい気持ちが悪かった。

◆アプガン砦からの眺め

次はアプガン砦というスペイン統治時代にチャモロ軍の攻撃に備えて建てた砦へ。
今はハガニャ随一の展望台として使用されているらしい。そこまでは、急な上り坂をのぼって20分くらいかけて展望台へ到着。今日はお天気はいいがその分暑い!
やっと到着した展望台からの景色は素晴らしくキレイで、のぼってきた甲斐が充分あったほどだった。
けっこう歩いてきたのか、チャモロヴィレッジが小さく見え、遠くは恋人岬まで見渡せた。当時の面影を残したいのか、戦車のレプリカがあったりした。
疲れたねーとそこで一息ついているとレンタカーで二家族のグループがサーッとやってきて、写真を撮ってあげ、一言二言言葉を交わしたら、またまた風のようにサーッと去っていってしまった。途中まででいいから乗せてくれーと言いながらもそんなことを言っていても仕方がないので、元来た道を下ることにした。
次はアガニャ・ショッピングセンターへ。
先ほどのラッテ・ストーン公園を通り越し、さらに右方面にずっと歩いて到着。暑くて疲れていたけど、下り道が続いたので行きよりは辛くなかった。アガニャ・ショッピングセンターはハガニャ最大のショッピングセンターでもあり、グァムの穴場的なショッピングセンターとしても知られている。
サーフショップが中心にあり、プリモ・サーフという店に入りVOLCOMのTシャツを2人お揃いで買ってしまった。(19.95$)
あみちゃんは他にもROXYのパンツなんかも買っていた。ボディーボード用のウェットスーツが欲しくて見ていたけど、どれもFor Menでサイズのあうものはなくて残念だった。日本よりはるかに安かったから買っておきたかった。他の店は特に興味をひくところがなかったので、きのうも食べたけど、また31(サーティワン)でアイスを食べることにした。

◆ドーナツ!!!

アイスを食べて休憩をしたら、再びチャモロヴィレッジへと向かう。今日は水曜日、毎週水曜日はチャモロヴィレッジ内でミクロネシアンダンスが見られるのだ。道すがら、Winchell’sというドーナツやさんを発見!
きのうの夜、明日の予定を立てている時に「ハガニャ中心部にはどんな食べ物やさんがあるんだろうね〜」とあみちゃんが言って、自分で調べていたら「Winchell’sっていうドーナツやさんがあるよー、しかもすごいおもしろいこと書いてあるー」と言ってガイドブックを読み上げてくれた。
そこには「Winchell’sのドーナツはハッファダズンという注文の仕方があって、どれでもお好きなドーナツ12個でなんと5.95$。2人で買えば1人6個で約3$!」と書かれてあった。「1人6個で約3$って超余計なお世話だよねー、すげぇ可笑しい」と言ってきのうの夜2人で抱腹絶倒した店だ。
「あーあった、あった、この店だー!」
と大喜びで駆け寄り、明日の朝食用にドーナツを買おうではないかということでさっそく店内へ。店内には一組くらいしか客がいずけっこう閑散としていた。上に掲げられてあるメニューを見て「ハッファダズン」の文字を探す。本当にある。「ホントに5.95$じゃーん、ちょっと買ってみちゃう?」と好奇心がむくむくと沸き、ハッファダズンで注文することにした。
ドーナツ12個なんて今まで選んだことがないのでほとんど端から、これとこれとーと選んでいく。最後の方はどれも似たような感じに見え、迷ってしまったので、私たちよりちょっと若めの店員の男の子に「あなたの好きなドーナツはどれか?」と訊いたところ「ドーナツは好きじゃないんだ」と答えられてしまう。
うわっすげぇやる気ね〜、俺はこんなとこでドーナツなんか売ってる場合じゃないんだよっていう態度が滲みでていた。ドーナツを選んで記念にドーナツの写真まで撮る。男の子に「一緒に撮ってあげるよー」と言っても笑いながらも拒絶されてしまう。そりゃそうだよな。試しに適当なドーナツを指して1つの値段を訊いてみると、1.5$くらいはした。12個のドーナツを半額以下で買えたことになる。

お会計をして、ドーナツを受け取ると日本で買った時に持たされるケーキ箱の細長いようなとってがついているのではなく、ピザの箱みたいなのを渡されて驚いた。「うわっ、これ平行に持って歩かないとやばいね。かわりばんこに持とっか」というわけで、何の考えもないままに買ったおかげで荷物が増えてしまった。

◆オヤジバンド

チャモロヴィレッジに着くと、最初に降り立った時とは様子が違っている。あたりに露店が出ていて、ヒトもさっきの数十倍はいる。近くの石段に腰を下ろし、買ってきたドーナツをお互い1個ずつ食べてみることに。
「うーん、これはなかなか減らないね。でも買ったからにはちゃんと食べないとだよね。一緒のツアーのご家族とかにあげたいよねぇ」とドーナツの行く末を案じる。そこに日本人の男の子2人が通りかかったので、ちょっと食べないか声をかけてみようってことで
「すいませーん、ドーナツたくさん買っちゃったんですけど、食べませんか?」
と訊く。1人の男の子は、おっ?と興味を示してくれたのだが、もう1人の男の子に
「いや、いいっす」
と言われて、
「あーそうですよねぇ、じゃぁ」
と言葉を交わし去って行った。
「うーん、でもさぁ、いくら日本人だからって、いきなりドーナツ食べますか?って言われて、あっじゃぁ,、なんて食べないよね。しかもこのクソ暑いのにドーナツはないだろって感じだよね。」
「そうだよねー、俺たち男だぜ、男はドーナツなんつう甘い物は食わないぜくらい思ってるよ」
と言いながらも、またもや大笑いしていた。少し休憩をしたので、チャモロヴィレッジ内に出ている露店を物色。あみちゃんは七分丈のかわいいパンツを10$で買っていた。今日の催しが行われるアトリウムに行き、イスに座って待っていた。
18時からなのに18時を過ぎてもいっこうに始まらない。ミクロネシアンダンスすら始まる気配がない。始まろうとしているのは、地元のおやじたちの生バンド演奏で、18時半前にそれが始まった。
ガイドブックには「地元の音楽やミクロネシアンダンスなどが・・・」と書かれてある。「もしかして今日は地元の音楽のほうなのかもねー」とその頃になってようやく気付き、地元のおやじが仕事帰りカルチャースクールで練習重ねてきましたー!というような生バンドの演奏を2〜3曲聴いて席をたつことにした。
外に出るとあたりは既に暗く、出店の灯りが賑わいを感じさせていた。昼間はほとんどヒトを見かけなかったのに、一体どこにいたんだろうというくらいヒトが増えていた。19時前のバスに乗り、30分ほどでホテルに到着。

◆ビールビール♪

「今日は暑かったし疲れたねー。すごいビール飲みたくない?」
「うん、私もずっとビール飲みたいって思ってたー!」
と私たちの意見は相変わらずすぐにあい、少し部屋で休んでからホテル内にあるサンセットバーに飲みに行くことにした。
私はシャンディーガフ、あみちゃんは生ビール。すごくおいしい。
今日はまともに食事をとってない気がするが、暑くてそんなに食べたい気分ではない。しばらくするとパラパラと雨が降ってきて、屋根がついている方に避難する。21前には閉店してしまうので、その前にお会計をしてバーを出る。(約10$/2人)お客さんも私たちだけで、バーの従業員は後片付けをしていた。セルフになっているデザートがずらっと並べられているところを通って戻ろうとすると、
「好きなだけ持っていっていいよ」
と言われてしまう。
「わーい、嬉しい。超おいしそ〜!」
と言ってたくさん選びたかったのだが、ドーナツがあるのを思い出し、食べられる範囲で選び、アルミホイルに包んでもらった。こういうのは女の子の特権で嬉しいけど、またまた甘い物が増えてしまったのだ。


◆ 足つぼマッサージ

ホテルの近くにある足つぼマッサージのチラシをもらっていたので、今からそこに行って今日の疲れをとってもらおうと、ホテルのコンシェルジェに電話予約をしてもらう。すぐに予約がとれ、5分も待たないうちに迎えが来てくれた。
クルマですぐに到着して、足を自分で洗って、ゆったりイスに腰掛けさっそくやってもらう。すごい気持ちがいい!!やってもらっている途中で同じように日本人の夫婦が2人入ってきた。
「じゃぁ、奥さんは女性に、だんなさんは男性に・・・」
と言うと、だんなのほうが
「女性でも力変わらないだろ?俺も女性にしてくれないか」
と言っていた。このエロオヤジ!と思いながらも私は至福の時を味わっていた。たっぷり40分両足をマッサージしてもらい、
「ちょっと心臓が悪いですねー」
とけっこう気になることを言われて終了した。日本人がたくさん来るところらしく、店の壁に張られてあるホワイトボードにはたくさんの書きこみがあった。私も「サイコー!キモチー!」とアホっぽいことを書き残し、お会計をしてまたクルマでホテルに送り届けてもらった。(38$/1人)
部屋に戻るとあみちゃんがテレビをつけてくれた。来た当初からそうだったのだが、なぜかリモコンが効かず、今日はテレビをつけても画面には何も画像がでてこなかった。仕方ないので電話をして、修理のヒトを呼んだ。しばらくして、大柄のヒトの良さそうな黒人の男性がやってきた。帰りがけの最後の仕事らしく、早く帰らせてあげたかったけど、思うようにテレビが直ってくれない。充分ではなかったけど、ある程度まで直ったので、チップとドーナツを3個ばかり包んであげて渡した。最初は遠慮していたのだが、こっちももらってくれないとドーナツが減らなくて困る。ちょっと買いすぎちゃってたくさんあるからと言ったら、喜んでもらってくれた。
「ワオッ、ドーナッツ!」
と言って。よかったよかった。最後の晩になってやっとリモコンでテレビが見られるようになって、お風呂に入って、ウェルカムボトルとして初日にベッドに置いてあった赤ワインを飲み23時半頃消灯した。




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