2003年12月6日 寒椿
真冬に椿が咲いているのを見た。北欧の寒くて暗くて色彩のない冬からすると、信じられない光景である。まったくリビエラのようなものである。
2003年12月13日 富士山
仕事で東京へ向かう新幹線の車中から、富士山がきれいに見えた。何度も見慣れた光景ではあるが、よく考えてみると、富士山は1707年に噴火したばかりの立派な活火山なのである。
2003年12月20日 お天気雪
まったくもって奇妙な天気だった。朝のうちはちょっと寒いけどすっきりした空模様だったのに、急に雪が降り出したのだ。芦屋浜から六甲山を眺めると、北からもたらされた雪で真っ白に煙っていた。
2003年12月25日 御堂筋の銀杏
クリスマスになっても、心斎橋では御堂筋の銀杏の葉がまだ木の枝に残っていた。スウェーデンではあり得ない光景だ!
2003年12月28日 有馬温泉
このところ貯まりに貯まった疲れを流しに有馬温泉に行った。これだけ温泉に恵まれているのも、火山国であるおかげなのだが、この鉄分の多い赤く濁ったお湯に入るのは、外国からの人からするとけっこう怖いことかもしれない。私はいつも温泉街には泊まらず、日帰りで行くことが多いのだが、いやはや、冬のぜいたくである。
2003年12月31日 大晦日
2003年、最後の夜が更けてゆく。思い起こせば、4年住んだスウェーデンを引き払い、生まれて初めて関西に腰を下ろした、劇的な1年であった。神戸の夜景は、ただひたすらに静かで平和だ。