タイトル | ヨコハマ買い出し紀行 |
作者 | 芦奈野ひとし |
掲載誌 | 『アフタヌーン』(講談社刊)連載中(初出:1994年9月号) |
後に「夕凪の時代」と呼ばれる、温暖化による水位の上昇で水没しつつある世界。 人間と同じ姿と心を持つロボットであるアルファはコーヒー屋『カフェアルファ』を営みながら、数年前から帰ってこないオーナーを待っている。 少年タカヒロや近所のガソリンスタンドのおじさん、同じロボットのココネなど、周囲の人たちとの関わりの中で、時間はゆっくりと流れていく。 |
ふんわりとした読後感が素敵で、読んでとっても和める作品です。 『ロボットが主人公の話』というと思いっきりSF色が強いように聴こえますが、全然そんなことはありません。 この作品の最大の魅力は、その世界や人々が醸し出す、ゆったりのんびりとした世界観です。 『温暖化による世界の水没』という大変な状況下にあるにも関わらず、そこに住む人々は明るく暮らしています。 もっともアルファやココネが護身用の銃をもっており、しかもそれが特別なことではないらしいことから、治安は必ずしもよいわけではないようです。まぁ、アルファ自身は一度も使ったことはないようですが....。 世界がこんなふうになった事情については作中ではいまだに明らかになっていませんが、『ミサゴ』やさいたまの国にいた『入り江の神さん』などの存在はどうもそのことと関係があるような感じがします。 現在は水没によって街が消えていってしまうという状況も一応の治まりをみせているようで、人々があんまり切羽詰まったように見えないのはそのせいかも。 アフタヌーンに連載中の最新話ではアルファは旅に出てしまったようで、これから新たな展開がありそうな感じ。 まだ読んだことのない人、とにかく一度読んでみてください。コーヒーでも飲みながら(^^) 現在講談社から単行本の1巻〜6巻が出ています。 アニメ化もされていて、vol.2までが発売中(全4巻の予定)。 音楽はゴンチチが担当しています。 (コメント by なまはげ)
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アフタヌーン連載当初から私もチェックしてましたですよ〜!! アニメ化する前のCDドラマでも、実わゴンチチが担当しているです。 アルファの声はもちろんへきるっちょです。 なかなかのんびりした感じのCDでちょいと流しておくのにもお勧めです。 (Dec.07.1999)
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どーも、ヨコハマ買い出し紀行、初めて一昨日みました。なーんか最初のうちは、面白くなさげー、とか思ってたんですが、なんかこう、ノホホンとした世界にひきこまれてしまったです。3巻まで読みました。
あ、あとこーゆー絵もイイなぁと思ったりしました。 (Oct.16.2000)
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『ヨコハマ』は、今年(平成12年)の夏に初めて読んでからはまっちまいました。そのときはテスト前で、マンガなんぞ読んでる暇なかったのに、「こういう生活が人間本来のリズムなんだよなあ、現代社会は病んでおる」とかいってテスト勉強がおろそかになり、自分で窮地に陥っていました。アルファさんがコーヒー屋なら、僕は古本屋の親爺になろう。
(Dec.16.2000)
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初めて見たのは「第48話 レコード・3」。立ち読みしたアフタヌーン誌上でした。 カラーページで、アルファさんは一言もしゃべらず、ずーっと夜景を見てるだけ。 この作品についてまだ何も知らなかった当時の私の感想は 「なんだこれ。わけがわからん。」といったものだったと思います(笑)。 それからしばらくして、本屋で単行本がたまたま目に入って1巻を立ち読み。 その後すぐに全巻購入を決定してしまいました。 これはとてもよい作品です。まだ見たことがない人には一度見てみて、としか言いようがありません。 アフタヌーンKCの特徴でもあると思いますが、単行本になってもカラーページは ちゃんとカラーページのまま、と言うところもよいです。 (Sep.27.2000)
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