2003/10/13〜16 四国ツーリング
10月16日


地引き網体験学習


道の駅ふたみ

朝起きて外を見ると天候はどんよりとした曇り空。外へ出て見ると気温は低く、どうにも元気になれない感じだ。ヒデは頭がくらくらする(飲み過ぎやね)というし、今日富山まで帰らないといけない管理人には気掛かりだ。

とにかく国道56号線を北上し、途中から県道に入り八幡浜を目指す。大州へ抜けて高速で一気に距離を稼ぐという手もあったが、やはりここまで来たのだから宇和海を眺めて走りたいという欲望が勝った結果だ。

八幡浜も天気が悪い。時々パラッと雨が落ちてくる。何とか持って欲しいと祈りながら国道378号線へと分岐し、瞽女トンネルを越えて海が見えるようになると、なんと!一気に青空が広がってきた。

こうなればこっちのものだ。国道378は九州へのツーリングルートとして、三崎フェリーを利用する時に走ったことがあり、当時は一車線で曲がりくねったところが数多く残されていたが、現在では全線の改修が終わって二車線の快走路となっていた。景色も青い海を左手に望むとにかく美しいものだ。二人とも嬉しさに思わず右手を捻ってしまい、休憩などするのも惜しいと、一気走りだ。

で、気がつけば双海町まで来てしまっていた。もうすぐ伊予インターに着いてしまうということで道の駅で休憩。管理人がお土産を仕入れて料金を払おうとするがレジには誰もいない。ようやく店員さんを探して話を聞くと、今日は中学校の地引き網体験学習があって娘さんが来ているので見ていたということだった。なんとも、のんびりした話だがそれは面白そうだと一緒に見に行くことにする。

地引き網といっても、魚はあらかじめ漁師さんが用意したものを網に入れてあったらしく結構大物も上がっていた。それにしても子供たちの元気そうなこと。そのうち幼稚園の遠足部隊も到着し海岸はますます賑やかになってきた。

もっと見ていたかったが、こんなことばかりしていると今日中に富山へ帰れなくなるということで、出発する。これでお土産の仕入れはほぼ完了だ。


来島大橋で

伊予インターから松山自動車道、いよ小松ジャンクションで分岐して、しまなみ海道へ向かう。現在のところしまなみ海道と今治小松道とは直結されていないが、特段の渋滞もなくスムーズに、しまなみ海道今治インターに到着。

しまなみ海道は本州と四国を結ぶ自動車道のうち、いちばん西側のルートで現在のところ一部未開通の区間がある。今日は平日のためか、ガラガラの状態だった。いつでもこんな状態ならば、大変な赤字路線だろう。しかし我々にとってはありがたいことこの上ない。何といっても景色が素晴らしい。本州四国3ルートのうち、このルートが最も景色はいいと思う。

途中の来島大橋は自動車専用道路とともに、歩行者軽車両用の通路が設けられ、さらに橋の上にバス停がある。本当はやっちゃいけないのだが、車も通らないし・・・ということでバス停で休憩。橋の上から眺める海、そして瀬戸の島々はとても美しい。まさに瀬戸の花嫁の世界そのものだ。


瀬戸田PAで

瀬戸田PAで昼食。広島風激辛付け麺というメニューを食べて見るがそんなに辛くはなかった。激辛というからには涙溢れるくらいのパンチが欲しいと思うのは管理人だけか?

そんなこんなで時間はどんどん進んで行く。本州に入り、福山西インターからは距離を稼ぐ走りに専念する。ヒデとは吉備SAで別れる。今回もお世話になり感謝!。

あとは、山陽道、中国道、名神、北陸道を激走するのみ。滋賀県にはいると雲行きが怪しくなってきたので、名神菩提寺PAでカッパを着込む。彦根付近ではぽつぽつ雨。木ノ本ではパラパラの雨。福井では本降りと、北へ進むに従って雨は強くなってくる。

こんな中でありがたかったのはグリップヒーターと、スクリーン角度の調整機構だった。気温が低い時にいちばん辛いのは手の冷えだ。スイッチ一つでグリップがホカホカになるのは本当にありがたい。また、スクリーンはその角度を5段階に調整出来るので、3ノッチくらい起立させると体に雨が当たらなくなり、晴天時と変わらない走行速度を維持出来るのだ。この二つの武器を得て雨中高速走行を敢行。雨の中を19時30分ごろ帰着した。

今回の走行距離1878km

今回のツーリングは雨にたたられたが、BMWのバイクそしてツーリングに対する考え方を理解する良い機会となった。大雨の高速道路をこれほどの安定感を持って、日本ではちょっと言えないほどの速度で巡航出来るバイクは、ヨーロッパが生んだ必然性によるものだろう。一日1000km走っても疲れないバイク。信じられないかも知れないが、これはそんなバイクだと実感させられた。
このページのトップへ
(C) 2000-2005 Marupi Allright reserved.