2005/7/13〜19 北海道ツーリング

去年の夏、家族で訪れた夏の北海道はじめじめした本州とは比べ物にならない爽かさ。是非ともバイクでと昨年から狙っていたのだった。幸い天気も良さそうなので7月13日の新潟発フェリーに予約を入れて早朝わが家を出発した。

ところが、愛車F650GSは数百メートル進んだ所でメーター(スピード、タコ、距離計)が全く動作しなくなるというトラブルに見舞われいきなり挫折か?と思われたが、北陸道富山インター付近で一旦復活。その後また再発したもののすぐに治ってしまった。
いささか不安は残るものの、無事新潟港からフェリーに乗船出来たのだった。

フェリーはまだシーズンには早いせいかガラガラで、二等寝台の1ブロック4人分を独り占め出来るという快適さだ。

7月14日


道の駅おびら鰊番屋

早朝4時30分小樽港に到着し、一目散に北へと向かう。

北海道初心者はまず北へ向かうという事だが、管理人もご多分に漏れず、とにかく北へ行ってみたいという欲求に任せて霧の中を急ぐ。小樽からR5→R337→R231と進む。石狩平野は霧が立ちこめて景色は全く見えないような状態だったが、北へ進むにつれて段々と霧が晴れて厚田を過ぎると景色が良く見えるようになってきた。
R231は海岸沿いで早朝という事もあって美しい景色がハイスピードで飛んで行くごきげんな道だ。特に浜益を過ぎた辺りからご機嫌度が増してピッチが上がる。

そんなわけであっという間に留萌に着いてしまう。留萌ではちょうど寿司祭りというのをやっていて、お安くお寿司が食べられるという事だったが、まだ朝早いためどこも開店しておらず、セイコマートでパンと牛乳を仕入れて先を急ぐ。

そして 道の駅おびら鰊番屋へとやってきた。


上平ウィンドファーム

道の駅には北からやって来たブラックバード氏が休憩中だったので、これから北の交通状況を聞いてみると、ねずみなし、交通量極小という事だった。ありがたや!。

そうこうするうちに、ワルキューレ(それも2台)やらアフリカツイン氏やら続々とバイクが集合してくる。やっぱり北海道なのだ。

道の駅で皆さんとお別れしてさらに北へ進むと海岸沿いの丘にたくさんの風車が立っている。バイクを止めて写真を撮っていると先ほど道の駅で出会ったアフリカツイン氏がカッ飛んで行く。


サロベツ原野の風車

海辺のR232を快調に飛ばして道の駅富士見へ立ち寄ると、先程のアフリカツイン氏と再び遭遇する。練馬ナンバーの彼は北海道ツーリングのベテランらしく、見どころや食べどころを教えてもらう。今日はこのまま稚内を経て猿払あたりでキャンプするという。

サロベツ原野で絶好のビューポイントがあるという事で、そこで落ち合う事にして彼は先に出発。しかし、管理人は手塩町内で道を間違えてR40まで出てしまい、だいぶ遠回りしてしまって結局落ち合えず仕舞いだった。

サロベツ原野は本当に何も無い原野で左手に海と利尻島、右手に湿原を臨んで真っすぐな道が続く。花畑が広がっているのかなと思っていた管理人はなにか殺風景に感じた。ダンプカーも結構多かった。


北緯45度のモニュメント

このモニュメントの上を北緯45度線が通っているらしい。北半球のちょうど半分までやって来たんだなーと少し嬉しくなる。もっとも自分がいったい北緯何度に住んでいるのかも良く知らないが・・・。

そして、このすぐ先に吹雪に備えるためのシェルターが設けられていた。何も無い平原だから一旦吹雪くと道も何もわからなくなるから、このシェルターで吹雪をやり過ごすのだろう。小さい頃、学校帰りに吹雪の中で立ち往生したことを思い出した。


何とか見えた利尻富士

今回の旅で一番楽しみにしていたのがこの景色だった。残念な事に少しガスがかかって、くっきりとは見えなかったが、美しい景色に感動!。

感動している間に、燃料残量警告灯が点灯してしまった。まだ340kmを過ぎたばかりなのに意外と燃費が悪かったのだろうか?。何とか稚内まで持って欲しいと思いながら進む羽目になった。


野寒布岬への途中で

何とか稚内にたどり着いて愛車の食欲を満たす。燃費は28km/Lほどとあまり良くない。新潟で満タンにしたつもりだったが、きっちり入っていなかったのだろうか?。

まぁそんなことにはあまり悩まず、今度は自分の食欲を満たす番だ。先程のアフリカツイン氏によると野寒布岬のからふと食堂には「無敵の生ウニ丼」というのがあって、とてもおいしくボリュームもすごいらしい。

喜び勇んで岬へ向かう途中には「無事カエル」の人形が一杯!。とても手の込んだ作品が多い。ご苦労様です!


ウニだけウニ丼
からふと食堂に着くと、バイクの先客が3人。あとからやって来たお客さんが、なんでこんなにバイクの人が多いのだろう?と話していたが、バイク乗りは岬とか半島とか言う言葉に極めて弱い習性があるのだ。

それにしてもこの生ウニ丼、なにが無敵なのか良くわからないけれどとにかくおいしい。そしてボリュームがすごい。管理人はこの日お腹が一杯で、晩ご飯を食べられなかったのだから。

それでなくても最近太り気味の管理人は大きなお腹を抱えて岬の先っぽを目指すが、着いた所はお土産屋さんが数軒あるだけで、管理人の描く岬のイメージとはかなり違っていたのだった。


宗谷丘陵

稚内を出て宗谷湾に沿って東に進み、途中から宗谷丘陵へと向かう。なにせサロベツから北ではほとんどコーナーらしいコーナーが無い。丘陵ならきっと少しは曲がっているだろうとやって来たのだった。

確かに少しは曲がっていたけれど、本州のバイク乗りには何か物足りない曲がり方だ。もっとも景色は最高、牛も一杯でごきげんな所ではある。イメージ的にはミニ阿蘇だ。

丘陵を駆け降りて宗谷岬に行ってみるが、観光客が一杯で観光バスもたくさん来ていた。どうも団体さんというのが苦手な管理人はお土産屋さんに直行し、家族への土産を買い込んで早々に立ち去る事にした。


クッチャロ湖の夕暮れ

宗谷岬から今度は南へ向かって走る。左手はオホーツク海。車もほとんど通らないので気分は最高だ。途中アフリカツイン氏がキャンプするといっていた道の駅さるふつ公園は、温泉もあってなかなかご機嫌なキャンプ場のようだが、彼は見当たらなかった。もっともまだ3時を廻った所だから、時間的に早過ぎたのかも知れない。

管理人は今日クッチャロ湖キャンプ場に泊まるつもりなので、またどこかで会える事を期待して道の駅さるふつを出て、キャンプ場へ4時過ぎに到着。

先客は僅かにゼファー氏一人のみ。ちょっと寂しい。
取り合えずテントを張って、町までビールと弁当、朝食を買いに行き、すぐ傍の温泉に入って夕陽を鑑賞する事にする。 ここクッチャロ湖は夕陽が美しいという事だが、確かに見事な夕陽である。ビールを飲みながらこれを眺めるのはなかなかの贅沢。

暗くなってCBR600氏が到着。ウニ丼でお腹がパンパンのままの管理人は、お弁当を彼に進呈し眠りにつく。

本日の走行距離504km

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