2002/5/2〜3 富士五湖巡りツーリング(その2)
5月3日

白糸の滝へ向かう道で

今日も素晴らしい天気である。朝が苦手な管理人がホテルの朝食を済ませてバイクに跨がったころにはもう8時を過ぎている。ホントは伊豆半島を回るつもりだったが、昨日の渋滞の様子では世間がお休みとなる今日はとても先っぽまでは行けそうにもないし、第一家に帰れなくなる可能性がある。ということで、今日はゆっくりあちこちを見物しながら帰ることに予定を変更する。

清水市を出発して国道1号線から国道52号線を北上し途中から国道469号線へと入る。52号線は甲府方面へのメイン道路であるから、当然のように混雑していたが469号線はとても狭いこともあってほとんど車が通らない。というより、家の庭先を走るようなところもあり車では少し走りにくいのだろう。
富士宮市に入ったところで、地方道を白糸の滝へと向かう。今日も富士山がすっきりと見えている。

朝霧高原で

白糸の滝は有名な観光地だけあって、たくさんの車が来ているし駐車場はみんな有料ばかり。で、今度家族とでも来ようとあっさりパスして国道139号線を本栖湖方面へと向かう。

途中朝霧高原、ガリバー王国などを横目に見みながら快調に距離を稼ぐことができる。この辺の景色は阿蘇山に似ている。とてもいい気持ちである。バイクに乗っていてよかったと思わずにはいられない。

本栖湖畔にて

快適な走行も束の間。本栖湖が近づくにつれて車は完全に渋滞にはまっている。多分精進湖から富士吉田辺りは大渋滞なのだろう。このあたりの道路は比較的幅が狭く路側帯も整備されているとはいえないし、管理人のタイヤ(ダンロップアローマックス)は道の凸凹にひどく敏感で、わだちで激しくステアリングをとられるので、そろりそろりという感じで路側帯を(お巡りさんゴメン)車に気を使いながらすり抜け、ようやく国道300号線へとエスケープすると・・・そこは渋滞のない天国のようなところであった。だいたいメインの道路ばかり走っているようでは、まだまだガキよ。

それにしても、やはり富士山周辺は日本の観光のメッカだけあって車の多さは、管理人のような田舎暮らしの人間には拷問みたいなものである。

野辺山高原にて

牛も歓迎してくれている?

本栖湖に別れを告げて、国道300号線を下部町へ入ったところで国道52号線をなるべく走りたくないので地方道へとまたもやエスケープ。市川大門町で52号線にいやいや合流すると案の定大渋滞になっている。
地元のバイクが抜け道に入るのを追いかけて韮崎まで裏道を走る。結構立派な道路で、韮崎まで難なく到着するがこれからが大変だった。というのは、八ケ岳の裏側というか東側を回りたかったので、国道141号線へと入ったのだったが、これがまたものすごい渋滞である。やむを得ず途中の道の駅で軽く昼食にして、またもや路側帯のスリ抜けを敢行する羽目になった。狭い路側帯のスリ抜けは本当に集中力をすり減らす。

しかし、清里を過ぎると道も空いてきた。清里は八ケ岳観光のメッカということで昔は静かな高原の別荘地だったが、今はけばけばしい看板が立ち並び、バブル崩壊でつぶれた店などが醜く並んでいる。市街はもとのままならいいのにと思いながらも混雑に巻き込まれたくないので、一気に野辺山へと向かう。
のどかな高原の牧場地帯だったはずの野辺山も、清里ほどではないにしても俗化が著しい。国道端はかつてのこのあたりを知る者にとっては許しがたいほどケバケバしくなってしまった。

頭に来た管理人は、国道から離れて牧草地帯の中の道を行くことに・・・。一歩入ると、そこにはもとの野辺山の風景があった。道端にバイクを止めて、牧場を渡る風に吹かれながらたばこを吸えば、気分はすっかりボブ・ディラン、そして数十年前へとタイムトリップするのであった。

信濃大町で

ここまで来れば後は、ひたすら家へ帰るのみ。141号線と佐久で別れて142,254号線と快調に距離を稼ぎ松本で国道19号線へ。明科で地方道へとエスケープすれば高瀬川沿いの快適なツーリングコースである。高瀬川は水が澄みきっていて本当に美しい川である。

道の駅松川で休憩し、後は遅い車をぶち抜きながら(ごめんなさいね)一気に糸魚川インターから北陸道へ。横風が強く数メートルというか1車線分くらい横に流される。しかし、CBXは老体にもかかわらず快調な足取りで家へと到着。今回も無事に帰れた。よく走った。疲れた。楽しかった。けれど、もう連休に富士山へは行かない。

今回の走行距離1,059km

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