iMac復活! その1

iMacがうんともすんとも・・・

3月某日。わが家では娘の進学が決まって、かねて約束していた通りiMacを娘の部屋へ移動させ、さて起動じゃとスイッチを入れるもあれっ?ウンともスンともいわない。キーボードはもちろん本体のスイッチもダメ。リセットボタンを押してみるがこれもダメ。どうやら冬の間に雷か何かで電源がやられているようだ。

このままでは娘との約束を果たせず一生文句を言われても仕方ないし、下手をすると新しいパソコンを買わされる羽目になるかも知れないと、ビビった管理人は早速百満ボルトへiMacを持ち込んだ。iMacの症状を確認した店員は「これですとボードの取替になります。お値段は4万円ほど・・・」さらに「アップルの場合お見積もりだけで修理されなかった場合でも9000円頂きます」とサラリと言ったのだった。

「えーっ!そんなー」と叫んで直ちにiMacとともに帰宅した管理人は、自分で修理することを決断したのだった。なにせ父親の威厳がかかっているのだ。

 

底板とシールド板を外されたiMac

故障の原因をインターネットで調べてみると、電源部のパワーICが壊れるという症状が多くのホームページで紹介されている。早速iMacを座布団に座らせて、原因を確かめることにする。

iMacはスケルトンボディで外部からはどのようにして組み立てられているのかさっぱりわからないので、昔の雑誌やHPを参考に解体に入る。まずは底のカバーを外し、シールド板を外す。

ここまでは特に難しいことはなくて、あっさりとロジックボードが姿を現した。この状態で電源ケーブルをコンセントに接続し、設定記憶用の乾電池付近にあるJ9と刻印されている部分の1ピンとグランド間の電圧を確認する(上の写真赤丸の付近)。電源が正常ならばここには待機用の電圧約5Vが出ているはずだが、テスターの針はぴくっとも動かない。

さらに設定記憶用の乾電池の電圧も確認する。普通なら3.5V程度ある乾電池も完全に放電したのか、またもやテスターの針は動かないのだった。

こうなれば、大元の電源を供給するアナログボードのパワーICの破壊が99%確実だ。ところがiMacの構造はこのアナログボードが最も内部奥深くに取り付けられていて、アクセスのためにはiMacをほぼ完全に解体する必要がある。

アナログボードを取り外す

iMacは何といってもデザイン優先で設計されているので、解体には非常に手間がかかる。

フロントの半透明パネル、全体を包み込む上部ケースはいずれも爪のかみ合わせによって組み立てられていて、最終的にそれぞれ2本のビスによって固定されている。それらをあーでもないこーでもないと頭を悩ませながら、そして哀れにも組み立て用の爪を何本か破壊した揚げ句にようやくアナログボードを取り外すことに成功したのだった。

爪は強力接着剤で修理するしかない。今の接着剤は強力やから・・・と自分を慰める管理人であった。

問題のパワーIC

ようやく最も疑わしいパワーICを確認出来るようになった。外観上は特に異常はなく、プリント基板にも焦げた跡などの異常は見られない。写真にでっかく写っている電解コンデンサーの頭が丸くなっているが、これは特に問題ないということだ。

最終判断のためにはアナログボードでの電圧確認が必要だ。

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