マレーシア コミューターでクアラルンプールからクタム島へ
1996年2月
KTMコミューター
 ガイドブックなどにも何も書かれていなくて、びっくりしたのだが、1995年に開通したらしい。コミューターは、クアラルンプール(以降KL)駅を中心として、プラブハン・クラン〜KL〜セントゥル間と本線を走るセラバン〜KL〜ラワン間のX状に2系統運転されている。
 車両は、イギリス製の新型車両を導入している。初乗り運賃は、1リンギット。KLのミニバスなどに比べると、少し高い。
KL駅の端に造られた、コミューター専用のホーム。
ラワン行きのコミューター。各方面の列車は、日中30分間隔。それが交互に、入線してくる。つまり、15分間隔で電車が入ってくる。
今日は、クタム島へ行くのだが、全線乗ってみたいと思うのが、「鉄道好き」。
先ずは、反対方向のセントゥルへ。
終着セントゥル駅。ここから折り返して、プラブハン・クランへ。
冷房の良く効いた車内に揺られて、約1時間半、終点プラブハン・クランに到着。
このプラブハン・クラン駅のプラブハンとは、マレー語で港。
つまりクラン港駅。
その名の通り、クタム島行きの船は、この駅の目の前の屋根付き桟橋から出ている。
活気のあるクラン港。
クラン港のあるクランの町は、KLへの入り口となるマレーシア最大の港町。
船は、マングローブの森を抜けて進んでいく。
桟橋の先まで行くと、小型の船が停泊していた。
行き先を聞くと、「プラウ・クタム」と返事が帰ってきた。
プラウは、マレー語で島という意味なので、この船で、出発!
これで海へ出るのかと心配になるような船だが心配はいらなかった。
クラン沖には、マングローブでできた島が点在し、波も穏やか。
小さい船でも、問題ない。
約1時間後、シェルのマークの船が見えてきた。これは、船専用のガソリン・スタンド。その後ろには、クタム島の水上集落が見える。この島には、バイク・車は無いためガソリン・スタンドは、自然と船専用になる。
クタム島(吉胆島/プラウ・クタム)
 クタム島は、クランの沖合いに浮かぶ島。この島は、すべてマングローブの林でできており、人がちゃんと立てる陸地というのもが無い(なんせマングローブは、浅瀬の海に生えており、海が満潮を迎えると、水没してしまうから)。
 では、どう暮らしているかというと、杭の上に家を建て、通路を作り暮らしている。島の移動手段は、自転車と徒歩のみでとても静か。
 この島のクタムとは、マレー語でカニの意味。その名の通り、この島は、海鮮料理をKLより安く食べさせてくれる。その為、最近ではKLに住む人たちにも話題になっているとか。
桟橋から続く島のメイン・ストリート。
道路(通路)は、中心から外れると板張りになるため、もっぱら移動は手段は自転車。
今は、潮が引いている状態。結構汚い。
右がクラン港と結ぶ船。
再びクランへ戻る。
行きは電車で来たが、帰りはバスで帰ろうとバス停へ向っていると、
廃車になった、マレー鉄道の客車を見つけた。
KLをぶらり
KTM シンガポール〜KL〜ペナン島
マレーシア国鉄(KTM)公式ホームページhttp://www.ktmb.com.my/