ドイツ ライン川左岸線とオーバーヴェーゼルの旅
1998年3月
ICE946 ALICE SALOMON号
この列車で、ケルンへ。せかっくドイツに来たんだからと、わざわざこの列車を選んだ。ただ、高速線を走るわけではないので、高速とは行かないけど、車内は静かで、乗り心地抜群。
 ボーフムで、お世話になった友人と別れ、フランクフルトへ向う。
 ちょうどこの間に、ライン川と並行する区間があり、そこでゆっくり過ごしてから、夜のフライトに乗りに空港へという段取り。
EC3 REMBRANDT号、この列車はスイスの編成。
この列車で、ここコブレンツまで。さらにここで、乗り換え。
SE3361列車で、このオーバーヴェーゼルに到着。
なぜこんなに、乗り換えしなければならないのか?
なんせ、このオーバーヴェーゼルは、小さな町なので、SEしか止まらないから。コブレンツからは、5つ目の駅。
コブレンツで、SEに乗り換え、オーバーヴェーゼルへ。
でもって、このコブレンツからが、左ライン線の本番。
座席は、必ず東側にとること、
でないと岩の壁ばかりを見ることになる。

このコブレンツからは、ライン川にピッタリと、くっついて走っていく。
対岸には、
マルクスブルック城
シュテレンベルク城
リーベンシュタイン城
ねずみ城
ねこ城
と古城が次々と姿をあらわす。

やがて、妖精伝説で有名なローレライを過ぎると、
列車は、今日の目的地、オーバーヴェーゼルの町に、入っていく。
ライン線
 ドイツだけでなく、ヨーロッパを代表する、景勝ルート。国際河川ライン川とピッタリとくっついて走る車窓からは、両岸に広がるブドウ畑、点在する中世を思わせる町や村、さらには古城と次から次へと、展開する。
 区間は、ケルン〜マインツまでの約185km。この区間には、ラインの流れに向って左を走る、左岸(左ライン)線と、右を走る右岸(右ライン)線が並行して走っている。左岸線は、EC、IC、IRといった優等列車が、ひっきりなしに走る幹線だが、右岸線は、ローカル列車と貨物列車のみが走る。
オーバーヴェーゼルで、なぜ降りたのか?
この周辺は、鉄道写真では、定番になっている撮影地があるところ。
今日はじっくりと、このオーバーヴェーゼルで、ゆっくりしようと思う。

駅の事務室に荷物を預けて、撮影に出発!
まずは、ラインの流れをじっくりと。
さすが国際河川、船の往来が多い。
対岸の右岸線をローカル列車が行く。
塔の脇を141型機関車牽引のIRが、走りぬけていく。
611型気動車。
上の塔の反対側、103型機関車牽引ICが、走り抜けていく。
103型機関車は、2000年過ぎには全廃が決まっている。この機関車は、ドイツ国鉄の花形機関車として、君臨していたが、年月が経ち。後継機に後を譲ろうとしている。上の画像の色が、オリジナル。
町外れの道路を登っていくと、絶景が待ている。
列車は、これまた103型の牽くIC。
この区間は、103型機関車が多い。
上の画像の反対側を向くと、オーバーヴェーゼルの町が一望できる。
新型101型機関車牽引IC。
新型2階建て客車で推進運転をするSE。
こちらも2階建て車両のSE。
IC729 REGENSUBRGER DOMSPATZEN号。
またまた103型塗装変更車牽引。
道路を下ってきたところにある、踏切より撮影。
IC501 SCHAUINSLAND号。
推進運転のIC。
対岸のローカル列車。
町を散歩しながら、駅へと戻る。
タイムスリップしたかのような町並み。
左の町が、カウプ。そして、右に見えるのは、川の中州に建つ、プファルツ城。
オーバーヴェーゼルの町を見下ろすように、建っているのが、シェーンブルク城。
この城は、現在ホテルになっており、泊まることができる。
1331年建造のリープフラウエン教会。
駅に戻ると、EC18 ANDREAS HOFER号が通過。
101型機関車牽引IC。
IR2214。
そして、このSE3367列車で、オーバーヴェーゼルを出発。
夕暮れのライン川を眺めながら、フランクフルト国際空港を目指す。
4つ先の駅のビルゲンで乗り換え。
やって来たのは、
オリジナル色の103型牽引、IR2311 BORKUM号



15分ほどで、マインツに到着。ここでさらに、乗り換え。
628型気動車
この列車が、この旅最後の列車。
SEに乗って、フランクフルト空港へ。20分ほどで空港駅へ行く。
ドイツ鉄道公式ホームページhttp://www.bahn.de/
ケルン中央駅とトラム