オーストラリア パース近郊電車ミッドランド線

(西オーストラリア長距離列車を追いかけて)

2001年3月乗車


パース近郊電車ミッドランド線
 パースから東の内陸方面ミッドランドへと伸びているのが、ミッドランド線。イースト・パースから東は、レールが3本になる。これは、大陸横断鉄道が世界標準軌1435mmの幅なのに対し、西オーストラリアの大半が、日本と同じ幅の1067mmの狭軌のためで、片方は共通で利用し、反対側を近郊電車は内側のレールを、大陸横断列車などは、外側を使うことになる。つまり、大陸横断列車は、イースト・パースから西のパース市内には、入線できない。

パース駅にて




イースト・パース駅に入線するミッドランド線の列車。隣には、インデアン・パシフィック号が停車中。



東へ向かう列車はパース駅より3つ目、イースト・パース駅より出発する。

インデアン・パシフィック号

  

オーストラリアの列車を語る上では、この列車は絶対にはずせない。西はこのパースから東はシドニーまでの大陸横断(4345km)を走破する。

途中、世界一の直線区間ナラボー平原を通過する3泊4日間(パース〜シドニー間)の旅となる。

編成は、アデレードまでの車両とシドニー行きが一緒になっているので、30両近い長編成。車内での移動が大変そう。

上左の写真=列車の後ろの建物は、ウエストレール本社。

  

インデアン・パシフィック号は、ここイースト・パースを月・金曜の10:55に出発する。

  



列車は、定刻どおりゆっくりと静かに出発していった。



プロスペクター号

同じくイースト・パースから出発するプロスペクター号。つまり、この車両も、1435mmの標準軌の車両。

この列車は、パースから鉱山の町カルグーリまでの655kmを走破する。

地図で見ると、そんなに遠くなさそうだが、8時間かかる。オーストラリアは、でかいのだ!

この日は、1両での運転。日によっては、増結される。



  
イースト・パース駅には、保存車両が2両ほどある。
SLは、4-8-2型S542号。
右の客車は、1862年製での2軸車。
両方とも、旧西オーストラリア州鉄道で活躍した。



イースト・パース駅からさらに東、メイランズ駅。レールは3本。


近郊電車で、ミッドランド駅へ先回り。しばらくすると、プロスペクター号がやってきた。

左が終点ミッドランドで、折り返しを待つ近郊電車、右がカルグーリを目指すプロスペクター号

近郊電車は、主要駅でトランスパースのバスに接続している。



ここから、再び電車に乗りパースへ戻る。

途中車庫のあるクレイスブルック駅で下車。入換用のディーゼル機関車を発見。



パースの街を散策。パースは、新しいものと、古いものの調和のとれたきれいな街。




そして、再び列車を追いかけ、パース駅へ。

オーストランリンド号

パースと南の港町バンバリーの183kmを結ぶ、オーストランリンド号。

この列車は、1067mmの狭軌のため、パース駅から出発。

3両の固定編成ディーゼルカー。

日本では、こんな接触するような止め方は、まず見られない。




このあと、サウス・パース・ジェッティ(桟橋)にあるレストランで、ディナーを食べながら、パースの夜景を満喫。

最高!





次の日、パースの北250kmにあるピナクルズへ。
ピナクルズへは、ツアーがいちばん手軽。
パースに来たからには、大自然も満喫しないと損。
上の画像は、真っ白の砂丘。
ここで、スノボーならぬ、サンドボードを堪能。


夕焼けのピナクルズ。
綺麗だった。




フリーマントル線の旅


グレイト・サウザン・レイルウェー公式ホームページ(インデアン・パシフィック号など)http://www.gsr.com.au/

西オーストラリア州営鉄道(W・A・G・R)公式ホームページ(パース近郊電車・プロスペクター号・オーストランリンド号など)http://www.wagr.wa.gov.au/