イタリア ナポリ鉄道&観光地めぐり
2003年6月
まずはナポリ中央駅から
 F.S.のナポリ中心駅は、セントラーレ(中央)駅。ローマ方面はもちろん、南イタリア各方面にも列車が発着している。
 ホームはくし型の行き止まり式。地下にはピアッツァ・ガリバルディ駅に連絡しており、ナポリの地下鉄を兼ねたメトロポリターナF.S.線(2号線)が、発着している。

中央駅の駅舎。怪しい人たちがウロウロしているので、声をかけられても無視しよう!

ALe426系EMU。F.S.の最新近郊型EMUオール2階建て。


プッシュ・プル用の電気機関車E464型を連結した客車列車。

E656型電気機関車。客車回送のため、切り離してあります。

ローカル用MDVC系客車。

駅のバール(売店)で市内の乗り物乗り放題のジラナポリ・チケットを購入して出発。

薄暗いメトロポリターナF.S.線に乗って、
次の駅ピアッツア・ガヴールで下車。

駅を出ると「あれ、どっち?」
すると
おじいさんがイタリア語で、
どうも「あっちだよ」って言ってるみたい。

ありがとうおじいさん。
たぶん日本人といえば観光客しかいないんだろう。

で、無事ドウォモ経由でスッパカ・ナポリへ。
スパカ・ナポリ
一番ナポリらしい下町地域がスッパカ・ナポリ。道路の上を見上げると、洗濯物がひらめいたりしている。今日は祝日なので、観光客ばかりが目立つ。



スッパカ・ナポリを抜けて、ダンテ駅へ。
ここから、メトロポリターナ・コッリナーレ線(1号線)に乗り、ヴォーメロの丘を目指す。

 メトロポリターナ・コッリナーレ線(1号線)の電車。この線は、このダンテ駅が始発駅だが、現在中央駅のあるピアッツァ・ガリバルディまで延長工事をしている。
 この線が面白いのは、山の斜面にへばり付くナポリの町なので、山の上の地域まで登るのに地下鉄でありながら、急勾配で地下のトンネルを登ってい行く。ナポリの地図を見れば、この線がループを描いて路線が延びているのが分かる。

ピアッツァ・ヴァンヴィテッリ駅で下車。
旨いナポリの昼食を済まして、
歩いて、見晴らしがすばらしいというサン・マルティーノ僧院へ向かう。

やっと着いたら、なんと休館。
確かにガイドブックには、月曜日休館と書いてあったけど、
「今日は祝日だって、安宿の陽気なオーナーが言ってたし、開館しているだろう」
と思ってやって来たら、
律儀に休館してました。

けど
僧院の脇からこんな絶景が眺められました。



近いのだが、乗り放題のジオナポリ・チケットを持っているので、このバスでフニコラーレ(ケーブル)の駅まで行く。

フニコラーレ・ディ・モンテサントのケーブルカー。ナポリは坂の町、市民の大事な足として、4路線が運行。そのうち3路線は、ここヴォーメロの丘と下町を結んでいる。
このケーブルカーで、麓のモンテサントへ。
モンテサントから再びメトロポリターナF.S.線(2号線)でコルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレ駅へ。画像は、コルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレにてALe724系EMU。この車両が、F.S.線で活躍。
中央駅はいつもチケット売り場が込んでいるので、
このコルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレ駅で、
明日のローマ行きのチケットを購入することに。

おばさんが、窓口でなかなか列車が決められないので、
ボーっと待っていると、

改札のほうで高校生ぐらいのグループと駅員がなんかもめている。
どうも無賃乗車をしようとしたみたい、
高校生の方には、なぜ払わなければならないのか?といった感じ。
確かに、普段は検札も改札も無いので、
簡単にタダ乗りできてしまう。

で、やっとおばさんの列車が決まり、
順番が回ってきて、無事列車を予約完了。


その後、ガイドブックの地図を見ると、
トラムが延びているのでそれに乗って、サンタ・ルチアへ向かうことに。
そして電停でトラムを待つこと20分。
やって来るのはバスばかり。
????
向かいにあった食堂のおっちゃんに聞くと、
ピアッツァ・ヴィットリアから西は廃止になったらしい。

そう時々ガイドブックを信じると、痛い目に会うのです。

そしてバスでサンタ・ルチアへ。
サンタ・ルチア
カンツォーネの名曲「サンタ・ルチア」で有名な地域。卵城の脇には、シーフード・レストランが並び食事が楽しめる。(個人的には街中のレストランの方が、美味く、安いと思う。)
卵城
基礎に卵を埋め込んだという伝説があるお城で、この卵が壊れると、城も街も滅びるといわれている。このお城は12世紀にノルマン王が建てたのがはじまりで、1691年に現在の姿になった。

海に突き出して建つ卵城。

歌「サンタ〜〜ルチ!ア!」で有名なサンタ・ルチア港。港には、漁船ではなくヨットが係留されている。卵城のより。

ピアッツァ・プレビシート
半円形の広場。ブルボン家のフェルディナンド1世が建設した広場。ここに王宮とサン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会が向き合って建つ。。
サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会。

1日でけっこう回りました。
疲れたので、トラムにでも乗って、
車窓からゆっくり眺めることにした。

ピアッツァ・プレピシート脇からトラムを撮る。専用軌道なのだが、渋滞であふれ出した車が不法に侵入。
これもナポリらしい?

同じ場所から。
現在ナポリのトラムは3系統ほど運行されている模様。今回は、1番のトラムにしか乗らなかった。

東へ、東へと乗っていくけど、いこうに終点に着かないので折り返すことに。

そして、現在の西の終点ピアッツァ・ヴィットリア。ナポリのトラムは片運転台式で、終点がラケット状の線形になっており、方向転換をする。

ナポリは、世界3大夜景のひとつらしい。治安の関係からか、ガイドブックには、案内されていなかった。昼に行ったヴォーメロの丘から見たらさぞかし綺麗でしょう。この画像は、卵城の脇からみた夕暮れナポリの夕景。ちなみに他の2大夜景は、函館と香港らしい。

ポンペイ遺跡へ ICローマへの旅

ナポリ観光協会労働組合http://www.inaples.it/giap/home.asp