ズブさんの
アイデア天体
写真館

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夏でもストーブ!

星を見に行く場所は寒いところが多い。山に行った方が空が暗いし、標高が高い方が空気も澄んでいる。標高が高い分、寒いのである。しかも星を見るのだから夜だし、ハイキングのように体を動かすわけでもない。だからなおさら寒い。

学生の頃、サークルの合宿で乗鞍岳に行ったことがある。確か8月だったと思う。乗鞍岳の畳平駐車場は、自動車で標高約2700mまで行けるところであり、山小屋では夏でもストーブをたいているほど寒い。この合宿にある1年生が参加した。彼は、用事があって1日遅れで合宿に参加した。バスで到着した彼は、
  「こんなに寒いんすか〜。長そでの服すらろくに持ってきてないっすよ。」
と言っていた。夜になるとセーターを着てスキーウェアを着ても寒いくらいなのである。それなのに、長そでもろくにないのではとても耐えられない。彼は、みんなからセーターなどを借りることとなった。

実は、彼のお姉さんも同じサークルに入っていたので、他の人たちも、“すごく寒いので服装に注意するように”と言っていなかったのである。彼は、「お姉さんから何も聞いてなかったの?」とみんなに言われていた。山に行って、夜に星を見ると想像以上に寒い。初めて星見に行く人にそれを言っても、「寒いと言ってもこんなものだろう」と甘く見てしまいがちである。まして、何も聞いていなかったのだから無理もない。

2001.8.1


(注)当時は、マイカーで乗鞍岳畳平駐車場まで行けました。その後、マイカー規制の話も出ているようです。現在、マイカーで行けるかどうかは分かりません。