解説 〜輝き競う冬の星〜
この写真は、冬の明るい星を撮影したものです。 写真は左上から右に向かって明るい順に並べてあります。 明るい星ほど“光条”が長いと思いませんか? ほとんどがいわゆる1等星(明るさを四捨五入して、 1等以上の星)ですが、カストルだけ、おしいところで 1等星に届きません。(明るさは数字が小さいほど明るい)
星の名前 | 星がある星座 | 明るさ |
---|---|---|
シリウス | 大犬座 | −1.46等 |
カペラ | ぎょしゃ座 | 0.08等 |
リゲル | オリオン座 | 0.12等 |
プロキオン | 小犬座 | 0.38等 |
ベテルギウス | オリオン座 | 0.50等 |
アルデバラン | おうし座 | 0.85等 |
ポルックス | ふたご座 | 1.14等 |
カストル | ふたご座 | 1.58等 |
(明るさのデータは天文年鑑より)

この写真は屈折望遠鏡を使って撮影したものです。ふつう、屈折望遠鏡で撮影しても、星から十字の“光条”は出ません。写真用品として売られている「クロスフィルター」のようなものが必要ですが、写真用のクロスフィルターでは効果が強すぎます。実は、望遠鏡の前に、木を井桁に組んだものをつけて撮影したのです。

こういう木を井桁に組んだものを作って、・・・

屈折望遠鏡の前に付ける。木は3本×3本である必要は無く、1本×1本、つまり単なる十字でも“光条”は出る。