ズブさんの
アイデア天体
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もくじ

解説 〜過去・今・未来の日周運動〜

太陽は東から昇り、西に沈み、次の日にはまた東から昇ります。これは地球が自転しているためです。星も同じように一日かけて空を一周します。この動きを『日周運動』といいます。
  現在は北極星(正確には天の北極)を中心に星たちは回っていますが、長い年月の間には日周運動の中心が変わっていきます。これは、勢いのなくなったこまが首振りをするように、地球の回転軸(地軸)の向きが変わっていくためです。これを『歳差運動』と言います。この写真は、過去や未来に日周運動の写真を撮ったらどうなるかを、ある工夫をして撮影したものです。

歳差運動 天の北極の移動
天の北極の移動

どうやったら、過去や未来の日周運動を再現できるのか。それは、赤道儀の上に赤道儀を乗せるのです。下の赤道儀で現在の日周運動を打ち消し、上の赤道儀で過去や未来の日周運動を再現するのです。意味が分かるでしょうか?

真横から見たところ 斜め前から見たところ

上の写真は実際に撮影に使ったシステムです。下の赤道儀にはSPの本体を、上の赤道儀にはSPの赤緯体を使いました。接続具はアルミ材を使って自作しました。