ニート彗星 (C/2001 Q4)

2004年の5〜6月頃に見ごろだった彗星です。「ニート彗星」という彗星は実はたくさんあります。 『ニート』とはNASAジェット推進研究所が中心になって行っている、地球に接近する小天体を発見するプロジェクト(NEAT)のことです。このプロジェクトによって発見された彗星にはみな「ニート彗星」という名前がついてしまいます。同じ名前では区別ができませんが、学術的に付けられる番号があり、それによって区別できます。この彗星の番号は『C/2001 Q4』です。
ほぼ同じ時期に見られた「リニア彗星」と合わせて「2大彗星」などと言われ、かなり明るくなることが期待されていました。テレビのお天気コーナーなどでも話題に上がっていました。しかし、一番明るくなった時でも2〜3等程度だったようで、期待されたほどには明るくなりませんでした。特に、一番明るかったころは南半球へ行かなければ見ることができず、日本で見られた頃にはもう少し暗かったと思われます。この写真を撮影をした頃の明るさは5〜6等くらいでしょう。この写真を撮った日は、彗星のすぐそばに月があり、月の明るさに彗星が負け気味でしたが、なんとか写真を撮ることができました。
- 2004.5.25 20時ころ およそ3分間露出
- 埼玉県 秩父高原牧場付近にて撮影
- カメラボディ:ニコン NewFM2
- レンズ:AiニッコールED180mm F2.8開放
- フィルム:フジカラーSUPERIA800
- 赤道儀:ビクセン・SP(ノータッチガイド)