水星の日面通過 その1
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- 2003.5.7 16時10分頃
- 埼玉県 大利根町にて撮影
- 露出時間:1/1000秒
- カメラ:ニコン COOLPIX990
- 望遠鏡:ペンタックス75EDHF-2
- 拡大用アイピース:H20mm(メーカー不明)
- 赤道儀:ビクセン・SP
- フィルター:FUJI ND3.0
解説
2003年5月7日に、太陽の手前を水星が通るという現象がありました。この現象を「水星の日面通過」、「水星の太陽面通過」などと呼んでいます。(ほとんど“そのまま”の呼び方という気がしますが・・・)
「水金地火木・・・」という惑星の順番の覚え方を思い出せば分かるように、水星は一番太陽に近いところを回っている惑星です。(下の図を参照してください。この図は火星までの惑星の様子です。)ちょっと考えると、水星が太陽の周りを1回転するたびにこの現象が起きそうな気がしますが、実際はそうなりません。軌道の傾きの違いのため、太陽より上を通ったり下を通ったりし、水星が(地球から見て)太陽面と重なるように通ることは珍しいのです。(次に見られるのは、2006年11月9日です。)

当日は雲に覆われた天気でしたが、ときどき雲のすきまから太陽が見え、なんとか写真を撮ることが出来ました。写真中央やや左下の小さな黒い丸が水星で、やや右上の黒いものなどは太陽の黒点です。黒点と比べていかに水星が小さいか分かります。(あるいは“太陽がいかに大きいか”と言うべきかもしれません。)なお、太陽の表面に見えるモヤモヤした模様(濃淡)は雲で、太陽の模様ではありません。