成都

ロンドンから再び香港に戻り、2月2日、空路で四川省の省都、成都に入りました。ここは三国時代の蜀の都です。街に着いた第一印象は、ゴミが道路に落ちていない!という事でした。一説によれば成都の人は働き者が多い、ということです。



香港−成都の中国西南航空の機内食(夕食)です。
なかなか、おいしい料理でした。


香港は返還されても特別行政区の為、香港から成都へ向う飛行機は国際線扱いになります。当然、香港では出国手続き、成都では入国手続きとなります。













陳麻婆豆腐店

 

成都は辛いことで有名な四川料理の故郷です。ここが、麻婆豆腐の元祖とされている陳麻婆豆腐店です。右がその麻婆豆腐ですが、今までこんな辛いもの食べたことがない、と思えるくらい辛かったです。が、辛いのですが、おいしく、結構食べてしまいました。
その後も屋台などでいろいろ食べましたが、店の人に一番辛くないものを、と頼んで食べても、どんな料理も辛みが入っていて、結構大変でした。が、しまいには、辛みがないと物足りなくなっていました。




武侯祠の通路です。竹が生い茂っていて、なかなか趣のあるところでした。
ここは、三国志で有名な劉備、諸葛亮のお墓です。劉備に仕えた人たちの像もあり、これもなかなか表現が豊かで、見ごたえのあるものでした。



















同じく武侯祠の中で見つけた装飾です。壁の中央にはいつもの通り龍がいましたが、なぜか四隅にはコウモリの様な形の動物が彫られていました。
珍しいので撮ってしまいました。

が、ひょっとすると、これも龍の一種なのかもしれません。
















成都では主だった公園や寺院でお茶を飲む人たちをたくさん見かけます。これも文殊院と呼ばれるお寺の境内でお茶を飲む人たちです。

2月とはいえ昼間は屋外で過ごしても問題のないくらいの気温です。ある人はおしゃべりをしながら、ある人は本を読んだり、将棋や、カードで遊んでいる人たちもいました。

北京もお茶を良く飲みますが、外で飲む場所がこれだけある、というのも気候に恵まれている地方ならではでしょう。











これはなんでしょう。結構人通りの多い歩道の上なのですが、日本でもお祭りの夜店で見かける、輪投げです。

とにかく、普通の路上でやっているので、思わず踏んづけてしまいそうになり、歩くのが大変でした。ここの輪投げは陶器の置物が多かったですが、おもちゃが多い店(?)もありました。

どこでも、何でも商売をやってしまう、今の中国を象徴するような光景です。














さて、これはなんでしょう?
青羊宮という道教のお寺の中です。壁に寿の大きな字が書かれていて、10メートル位手前から目を閉じて歩いていき、うまく字にたどり着くと幸運を意味するようです。
寿の字の下の方は、人の手の痕がかなり残っていました。

普段は列に並ぶのが苦手な中国人も、ここではきちんと順番を守って、前の人が歩くのを楽しそうに見ていました。

もっとも、何回も行っている人がいましたが、御利益がどういう風になっているのか、解りません。

















ここは、杜甫草堂と呼ばれているところで、かの有名な唐代の詩人杜甫が、約4年間住み、数々の詩を詠んだという場所です。

現在残っている建物は清代の建物ですが、唐の時代から形を変えつつ、詩を読む場所として大事にされてきたようです。

非常に静かで落ち着く場所です。が、文才のない私は、詩を詠むことは出来ませんでした。


成都からチベットのラサを目指したのですが、飛行機の便や許可証の関係で時間ができたので、中国四大霊場の一つで、世界遺産にも登録されている峨眉山に登ってみることにしました。



峨眉山へ