トリム−グレンダロッホ

トリム
翌日もよく晴れ渡りました。トリム城はかなり大きく、またトリムの町には城壁が残っていて、古くからの面影を残していました。城壁が無くなってしまっているところも、道路がいきどまりになっていたりして、城壁が町を囲んでいた事を物語っていました。
城は残念ながら修理中で、今回ばかりは柵があって中には入れませんでした。

その後山道を抜け、グレンダロッホの遺跡群に辿り着きました。
ここは山の中にある7世紀から8世紀頃のキリスト教の遺跡です。
ここで目を引くのが、高さ30メートル以上はあろうかというラウンドタワーです。ここに来るまで、何個所かで見てきましたが、山の景色の中にある塔というのもなかなかきれいな物でした。
これは、ある種の避難所の役割も果たしていたようで、侵略者が来ると、上に登り、中の梯子をはずしてひたすら敵が去るのを待っていたようです。頭の三角帽子の部分は18世紀に復元されたようですが、塔自体は千年以上もそのまま立っているようです。

聖ケルビン教会です。他の建物が廃虚になっているのにこの建物はそのまま屋根も残っていて、驚きです。
キリスト教伝来当時の教会の形を伝えるものだそうです。
屋根はものすごい急勾配の角度で造られています。

これは、この遺跡群への入り口であるゲートの跡で、アーチしか残っていませんが、当時の造りを伝える非常に貴重なものだそうです。

アッパーレイクと呼ばれる湖です。先ほどの場所から歩いて20分くらいの所にあります。氷河によって造られた湖で、非常にきれいな湖でした。この周りにも遺跡が何ヶ所かあり、こんなの所によくこれだけの教会を造ったと想うとともに、これだけきれいな所なら、と納得しました。
湖の岸辺にあるはずの遺跡には安全な道が無いため、立ち入り禁止の札が出ていました。本当にどうやって造ったのか、不思議です。

その後山道ばかり抜け、道に迷う事もたびたびでしたが、町の真ん中に奇麗な湧き水のある、ブンクロディという町を抜け、キルケニーに辿り着きました。
大きな城のある町で、今晩はここに泊まる事にしました。
キルケニーへ