ニューグレンジ遺跡群、タラの丘


ニューカッスルから海沿いの道を南下し、ナローウォーターカッスルという城を見つけました。この建物はどうも監視塔のようなものの様で、この向かい側に大変大きな城がありましたが、残念ながらプライベートで見る事が出来ませんでした。

北アイルランドはなぜか、こういうプライベートな城が多いような印象を受けました。城主が金持ちなのか、見に来る観光客がいないのか。一般の人が未だ見られない城、というのも浪漫を掻き立てますが。















モナスタボイスのハイクロス
ボーダーを超え、共和国側に戻りました。結局ボーダーは4回越えましたが、監視所は2個所にありました。どういう基準なのかは分かりません。もちろん、今回も止められるような事はありませんでした。


ニューグレンジの遺跡に向う途中見つけたハイクロスです。8世紀頃の物のようで、きれいな装飾が施されたいます。このハイクロスの脇に始めてみるラウンドタワーがありましたが、ラウンドタワーについてはグレンダロッホで詳しくご紹介します。

















ニューグレンジ通路古墳

5千年前の遺跡です。ピラミッドよりも古い遺跡です。もちろん、周りの石は補修されて奇麗にされていますが、全てオリジナルの石です。
直径80メートル、高さ11メートル、使われている石と土は20万トンです。

ただ、その大きさに唖然としてしまいました。5千年も前になぜこんな物を造ったのか。不思議でしょうがありませんが、この辺りには他にも大小合わせて50程の遺跡が確認されています。












驚嘆すべきなのは古墳の中の通路は19メートルありますが、奥の石室は高さが6メートルもあり、石を積み上げた天井からは、手付かずのまま、現在も一滴の水も入り込まないそうです。


また、石室の一番奥まで太陽が差し込むのは、冬至とその前後、数日間の夜明け数分間だけだそうです。古代の人の建築技術にはただ、ただ驚くばかりです。














ニューグレンジの古墳の周りを飾っている石です。このような渦巻き模様は、その後アイルランドに移り住んできたケルトの人々にも影響を与えたようです。


ケルトの時代になってからの装飾具にも、こういった模様が見られる事があります。













ニューグレンジ遺跡見学後、訪れたスレーンの僧院跡です。丘の上に建っていて、かなりの規模があったと思われます。


お墓は今でも使われているようでした。

















タラの丘です。

ここは、ケルトの小王国の王が集まり、王の中の王を決めるための場所だったとのこと。今はこの写真のような円形の盛り土が何個所か残り、下の写真のような立石が残るだけですが、なだらかな丘は、教会が建っている方向を除いて、まさに全方向に視界が広がっているようなところで、ここが神聖なる場所とされたのも、納得できるような光景でした。













ちょうど訪れた時は夕暮れが迫っていて、丘の真ん中に立つと古代の王たちの宴が聞こえてくるような気がしました。


その後、ケルズの町に行き、日が暮れた頃トリムの町に到着、今日はトリムの町に泊まる事にしました。













トリム−グレンダロッホへ