ドニゴール−キリベグス−グウィドー

翌朝ドニゴールの町の僧院跡を散歩。15、6世紀の僧院の廃虚で、海のそばに静かにたたずんでいます。
何とも言えない静かな空間でした。
お城は夏までお休み、昔ドニゴール地方を走っていた列車の博物館があり、開館時間前でしたが開けてもらい見せてもらいました。
ホテルのお姉さんにエンヤの父親のパブの場所を聞きましたが、半径50kmぐらいの場所を教えてもらいました。ここからさらに100kmぐらい先でした。

まずは西の端を目指してみました。以前からの癖で、何故か端を見てみたくなるのです。
その途中の道すがらの海岸です。大西洋からの冬の強い風と波が吹き付けていましたが、こんな所にも人が住んでいて、すれ違う時は必ず挨拶をしてくれます。

今回の旅の足となってくれたローバー200です。砂利道や悪路も力強く走ってくれました。かなり汚れてしまい、途中2回も洗車をしました。というもの、アイルランドについてから4日ほどは太陽が出てこない天気でしたから。後半は非常に明るい天気でした。
山の上の方は雲に隠れて見えません。波の音と風の音しか聞こえません。

西の端は高さ100メートルほどの断崖で、下からの吹き上げの風と、波しぶきで、デジカメを使うのは不可能でした。これは、その手前にあった断崖です。以前訪れたモハーの断崖程ではありませんでしたが、ものすごい景色でした。
下には洞窟もありそうでしたが、残念ながら、冬の海にジャンプして泳がないと辿り着けそうになかったので、行けませんでした。

この辺の人たちは、羊の放牧と、漁を生計にしているようでした。
めったにすれ違う車には会いませんが、会うと人によっては、わざわざ窓を開けて挨拶してくれるので、こちらも車を停めて挨拶してしまいました。
何度か道を尋ね、日暮れ前に、何とかLeosというパブを見つけました。しかし、この辺りにはホテルがなく、まずはホテル捜し。ようやく、パブから10kmぐらいの所になかなか良いホテルを見つけ、夕食も食べ、いざ出発。ところが何の照明もない道。制限速度の60マイル(約時速96km)はさすがに出せず、何とか50マイル(約80km)で走っていると、タクシーのような車にぴったり付けられました。
先にいかせようと、合図を送りましたが追越し禁止区域なので抜かしていきません。交通ルールをきちんと守るんだな、と感心していると、追越し可能の印。抜かしていった車はタクシーではなくパトカーでした。
パトカーに煽られたのは、生まれて初めての経験でした。
9時ごろパブに着くと、なんともう閉まっているではありませんか。まあ、冬の平日で、しかも今日は風もあって嵐のような夜。こんな夜では閉まっていても文句は言えませんが。
珍しく急ぐ旅ではないので、もう一晩泊まる事にしました。
グレンヴェー国立公園へ