2012.08.13(Mon.)-08.14(Tue.)
2012.08.13(Mon.)
東京7:24−(521M)→9:22熱海
熱海9:37−(433M)→10:34興津
興津10:42−(755M)→11:49掛川
掛川12:16−(939M)→13:17豊橋
豊橋13:42−(527G)→15:13(15:01)三河川合
三河川合16:00−(548M)→17:16豊橋
豊橋17:33−(新快速・2343F)→18:27名古屋
名古屋18:35(18:28)−(快速・2731M)→19:15(19:08)多治見

2012.08.14(Tue.)
多治見6:54−(701M)→7:34中津川
中津川7:38−(1827M)→9:51塩尻
塩尻10:09−(436M)→10:26下諏訪
下諏訪11:21−(438M)→12:44甲府
甲府12:58−(3630G)→15:31(15:25)富士
富士15:49(15:48)−(440M)→16:28熱海
熱海16:48(16:44)−(快速・3766M・アクティー)→17:23平塚
平塚17:43−(快速・250E)→19:00池袋
 大東亜交通問題研究会(仮称)夏期研修「近いうちに」専権事項特別研究委員会というものにU竹氏と出かけてきました。とりあえずの目的地は飯田。
 スタートは東京駅で、185系が使用されているので、521Mを選択。で、一応は特急車ですから、普通列車のグリーン料金でグリーン車乗れるならそれはお得だ、と考えていました。が、グリーン券買っても座れないと不使用証明だなんだと忙しいことになるので、見極めが面倒なところ。入線前の放送で、10両編成中に2両あると思っていたグリーン車は1両であることが判明。7両+5両の12両編成で、7両編成の方に1両だけグリーン車がある、という形ですね。結局、その4号車に並んでいたのは入線前で30名弱。まあなんとかなりそうだ、ということで、グリーン車利用で熱海まで行くことにして、その旨座席番号及びビール購入依頼とともにU竹氏に連絡。
 何故U竹氏に連絡の必要があったかというと、U竹氏は宿泊経験のなかった川崎に宿泊していたからで、さてそこまで座席が空いているかどうか。発車時点では30名を越えていた521Mのグリーン車ですが、新橋では乗降なく、品川で1名乗車して、無事に座席はありそう、というところ。川崎でU竹氏登場。まずは乾杯。横浜からも乗車があり、グリーン車もほぼ座席が埋まった状態でしたが、川崎の時点で普通車はかなり混雑していたそうで、まあグリーン車奮発の意味はあった、というものですかね。根府川で踊り子103号に追い抜かれてから発車。なるほど白糸川橋梁には防風柵ができてますね。東海道線のこのあたりを昼間に通るのが久しぶりで、全く意識していませんでした。
 熱海には定時に到着。車内からどっと人が吐き出されます。521Mはここで後部5両を切り離して7両で伊東へ。一方、私達は東海道を下りますが、島田行はとりあえず同一ホーム向かい側に来るとのことで、その点は何より。ただ、ここからロングシートが続いて苦行の始まりです。どうにか乗り込み、座席も確保して発車。車内は18きっぷ利用者らしい人々で満員。このまま乗車していても島田でまた乗り換えなければいけないので、次の浜松行の発車駅となる、興津で下車。同じことを考えていたらしき人が大量に下車しますが、U竹氏がホームの発車時刻表で確認の上、跨線橋を渡って3番線へ移動。ただ、そのまま1番線で待っている人々も半数くらいいて、あまり慣れてはいないんですかね。またもやのロングシートに無事着席。1番線にいた人達は、あわてて跨線橋を渡ってきました。車内はすぐに立ち客も出る状態となって発車。
 このまま浜松へ行くと、接続上は一番早いのですが、さすがにロングシートが続くと疲れるので、U竹氏と協議の結果、掛川で下車して、天竜浜名湖鉄道への乗り換えを考慮することに。そちらで座席確保ができないようだったら、次の掛川始発の豊橋行に乗車することに決定。というわけで掛川下車。
 掛川で1番線へ移動して天竜浜名湖鉄道のホームを見ると、接続列車は既に入線しており、しかも座席に手頃な空きはありません。もうこうなったらどうしようもないので、次の下り豊橋行に乗ることに。下り浜松行757Mが12:08に掛川着、一方、折り返し豊橋行939Mとなる938Mの掛川到着は12:06で、定刻なら問題なく座れる、という勘定。実際にその通りとなったので、939Mには余裕の着席。やはり757Mから乗り継いできた乗客で満員となって発車。さらに浜松から乗車があって、満員もいいところ。
 で、道中、水だけは飲んでいたのですが、弁天島で私の隣の席の乗客が降車し、代わりに座った、すり切れた作業服着て、大荷物を持った男性の体臭が妙に酸っぱく臭ってきて、このあたりから私の体調が最悪となります。豊橋到着時点では、はっきり言ってフラフラでした。どうも、軽い熱中症だったようです。
 飯田線の座席確保はU竹氏にお願いして、私はしばらく休憩してから飯田線ホームへ。2012.08.11に豊橋の駅ビルを偵察して、酒の販売個所やらツマミの購入やらについてチェックしていたのですが、正直余裕はありませんでした。大分体調はマシになったので、飯田線ホームへ行くと、ちょうど527Gが回送されてくるところ。座席は進行方向左手のボックス席窓側を確保して、U竹氏はビールを買いに行って、私はまだ本調子ではなく、うつらうつらしながら時々水分取ってました。
 湯谷温泉手前の放送で、どうもこの電車、三河川合より先へは行かない様子。なんでも局地的な大雨でその先で運転休止になっているからとのことですが…。U竹氏によれば、本長篠で10分以上停まっていたとのことで、確かに周りは小雨が降っています。このまま天竜峡で乗り継げば飯田着が17:43、その前に平岡(龍泉閣)天竜峡(天龍峡温泉交流館・若がえりの湯)のいずれかで入浴して飯田着18:59、両方で入浴しても飯田着は19:38、という、ある意味よくできたお気楽計画だったのですが…。
 その三河川合手前で、この列車は三河川合で打ち切り、折り返し16:00発の上り列車になるとの放送が。上りは548Mのスジってことですが、それはそれとして、三河河合〜水窪で運転休止とのことで、飯田に行くつもりだったこちらとしては、なかなか困る事態です。ホテルも予約してましたし。結局、所定より約12分遅れて三河川合到着。しばしの小休止。こんな機会でもなければホームに降りることもなさそうな山峡の小駅ですが、元は鳳来寺鉄道と三信鉄道の境界駅。小雨が時折ぱらつく程度の天候で、この先運転休止といわれても、という感じですが、まあ安全確認もありますしね。少なくともこの列車がここで折り返し。地元の乗客の中には、電話して家族に車で三河川合駅まで来てもらうようにした人達も多数。平岡へ帰るという地元の方は困惑していました。その点、まあこちらの責任じゃないし、どうしようもないからねえ、という私達は気楽ではあります。この527G、中部天竜まではワンマンじゃなかったのはありがたかったかも。
 さて、U竹氏と私の取るべき道としては、このまま進むか豊橋へ戻るかしかないのですが、後続がどうなるかわからない現状では本日中に飯田へ到着できるという保証が現時点で皆無です。いずれにしても、この三河川合で待つのは、それこそ後続が来なければどうなるのかわからないので、このままいったん豊橋方向へ引き返すこととして、さて宿泊先をどうするか。飯田に向かうのはそれこそ着いたとしても何時になるかわかりませんから、一応キャンセルの方向として、代替案としてどこがあるか。付近ではU竹氏は名古屋市・豊橋市・浜松市に宿泊経験があり、私も名古屋市・浜松市には宿泊しているので、これらは除外。明日の飯田線再チャレンジという案は、飯田線内で閉じ込められるとシャレにならんので、新城市・豊川市もなし、豊橋からの東海道線上り方向はロングシートに乗ることを考えるとこれもなし。結局、名前を出し合った結果が東海道本線沿いで、岡崎市・安城市・大垣市、関西本線沿いで四日市市、中央本線沿いで多治見市・中津川市、高山本線沿いで各務原市、というあたりで、本日の到着時間や翌日の行程勘案して、岡崎市・安城市・大垣市・多治見市をピックアップ。岡崎はホテルが空いていず、安城は空きがありましたがここが埋まるとは思えなかったので押さえとして、翌日の経路を考えて大垣よりは多治見を本命に決定。飯田のホテルはキャンセル。
 さて、列車は16:00に三河川合を出て、豊橋へ向かって引き返しはじめます。引き返しはじめたところで車掌が車内を回り、「三河槙原ですれ違う下りが、三河川合より先、行けるところまで行く」との連絡あり。それにかけるのも一興ではあるのですが、何時に着くかわからんからな、ということで、私達はそのまま豊橋を目指すことにし、多治見駅前の宿を確保。何名かが三河槙原で下り531Gに乗り換え(531Gは約14分遅れというところでしょうね)、私達はそのまま豊橋へ向かい、手持ちぶさたなので、持参の赤ワインを空けて乾杯。のんびり飲んでいるうちに雨も上がって豊橋着。少し時間があるので、きしめんを食べてから豊橋始発の大垣行新快速に乗車。静岡県内東海道本線のロングシート地獄とは段違いに快適です。またもや軽く乾杯。
 くつろいで乗車しているうちに、名古屋に近づいてきますが、どうも車内放送の案内からして中央西線の様子も怪しく、ダイヤが乱れている模様。名古屋で下車してわかったことは、釜戸〜瑞浪で抑止されていた、ということですが、まあ18:48発の2633M瑞浪行快速までは時間があるし、ということで、ここでもきしめんを食べに。ちなみに、豊橋のきしめんには、刻んだお揚げが乗っていますが、花かつおはなし、名古屋のきしめんには、花かつおは乗っていますが、お揚げはなし、という違いがあります。
 さて、きしめん食べ終わってどうしようか、と思っていると、18:28発の2731M中津川行快速が、大雨の影響でまだ発車していません。まもなく発車、とのことで、じゃあ乗ってしまうか、と、乗り込み、座席をどうにかバラバラに見つけて座ると、あとは爆睡。多治見に到着して、駅前のホテルトーノーへ投宿。
 さて、私の多治見市に対するイメージは、「美濃焼」、「東濃の中心都市」、「名古屋のベッドタウン」、「熊谷と並んで暑い」、「うながっぱ」というもので、要はよくわかってません。で、ホテルのフロントで、このあたりで居酒屋とかが多いあたりはどこですか?と聞いてみても、駅周辺のこのあたりだけですかねえ、という答え。確かに、ホテルすぐ北側に、なんでか東北料理と東北の酒を売り物にした店がありましたが、別に多治見で入らんでもと思いますし、駅前の全国チェーンの居酒屋に入るのも剛腹です。まあ、元々街歩きをする予定ではありましたし、それならば、と、駅前から”ながせ商店街”という通り(”うながっぱ”の小旗みたいなもの飾ってたな)を抜けて(確か、営業中で目についた店は串焼きの店1軒だけでした)、土岐川の橋まで(あとでわかったことですが、多治見橋)行き、川向こうにはなにもなさそうだと、そこから北へ向かい中央本線を越えて19号線まで行き、また中央本線をくぐって南下しまた西へ、また中央本線を越えて駅の北口へ、と、1時間弱は歩いたでしょうかね。その間、気になった店はながせ商店街の中の串焼きの店くらいで、あとは営業中の店は、焼肉屋、和食の割烹っぽい店、なんか同窓会らしいので盛り上がっていた店、喫茶店、ファミリーレストランがあったくらい。多分、5kmくらいは歩いてるんじゃないかと思いますが、結局、駅の東方向へ行くのはやめて、最初に目を付けていたホテルすぐ近くの駅前の本町ロマンスという店へ。
 ちょうど2人出るところで、すぐ座席にありつけましたが、驚いたのは直後から暴風雨となったこと。ゲリラ豪雨という奴でしょうが、なかなかすさまじかったですな。あとでわかったことですが、多治見で21:40までの1時間に41.5mmの降水量だそうで。当然このときには中央西線は運転見合わせとなっており、よくもまあ、隙間をついてたどり着いたものではあります。この店で食べたもので印象的だったのは奥美濃だか飛騨の名物らしい”鶏ちゃん焼き”(醤油味と味噌味両方食べましたが、断然味噌味が美味かった)で、あと締めのラーメン(東京中華そば風でした)もよかったです。雨が上がった中をホテルへ戻って就寝。
 明けて8.14、ホテルの朝食サービスは6:30からで、直前に会場の7Fに行くと、まだ、扉が閉じられたまま。ノックしたらしばらくして扉が開けられましたが、意外と時間きっちりな話というべきなのか…。ともあれ、朝食をありがたく頂いて、チェックアウト後雨の中を多治見駅へ歩き、6:54発の中津川行でスタート。車内はほどほどの混み具合。
 ところでこの時点で、携帯の運行情報をチェックすると、なんと東海道新幹線と東海道本線が運転見合わせ中。昨日の中央西線の運行状況といい、よくまあギリギリに多治見に来て、雨に遭わなかったなあ、という感じです。
 中津川で松本行に乗り継ぎ。ホーム向かいに待っていた2両編成ですが、無事に座席は確保できました。ただ、進行方向左側の方がよかったかな…。依然として雨は降り続いています。南木曽でワイドビューしなの1号を退避し、ワイドビューしなの2号と行き違いのため、13分間の停車。駅舎も駅前も雨に煙っています。駅舎内に売店もなく、ほぼ、そこそこの駅にはコンビニエンスストア風のキオスクが入っていた中津川までとはやはりずいぶん違いますね。結局、ここになけりゃ塩尻まで何もないだろうと思った木曽福島の停車時間を利用して買い出して乾杯。木曽平沢でワイドビューしなの4号と交換。駅ごとに乗客が増えて、雨も上がり、塩尻着。
 塩尻では少し時間があったので、宮脇俊三先生の名言を思い出して、駅そばを。ここのそばは、割とちゃんとした味がしますね。高尾行に乗り換え。下諏訪で下車。
 下諏訪の目的地は、もちろん駅近くの下諏訪温泉で、駅舎内の観光案内所で聞いて、一番近い菅野温泉に決定。教えられた通り、駅前の道をまっすぐ歩いて、広い道(国道20号:中山道)に突き当たったところで右折して、次の交差点まで行くと、なるほどこれまた教えられた通りトンネルのような入口が左斜め前に見えます。そのトンネルを入ると中程右手に引戸があり、そこが菅野温泉でした。入湯料\220は、木札代わりのプラスチックプレートが落ちてくる自動販売機で購入。古くからの共同浴場という感じで、なかなかよかったです。なお、源泉は旦過源泉というそうで、名前だけ見て小倉を思い出しました。
 下諏訪駅へ戻って、438M高尾行に乗車して風呂上がりの乾杯。車内は適度な混み具合。上諏訪でスーパーあずさ14号に道を譲り、あずさ9号と交換。それほど混雑しないままに甲府到着。このまま乗車していれば高尾まで行けるのですが、ここで身延線に乗り換え。
 ところがこの身延線が大混雑。2両しかつないでいないこともありますが、車内はすでに空いているボックスはない上、乗客のほとんどが地元客っぽくありません。つまるところ、終点まで乗り通しそうな客が多いということで、甲州ワイン片手にのんびり車窓を楽しむかと考えていた私達には痛手です。まあ仕方ないので乗車することにしましたが、案の定、近距離の乗客はあまりおらず、ワンマン運転の無人駅での精算時に高額紙幣を出した客がいたらしく、そのための遅れも発生したのですが遅れについての案内もなく、下部温泉や身延てもあまり下車客はないどころか、富士宮からは大量乗車があって、約6分遅れて富士到着。車窓はあまり楽しめませんでした。
 まあこの際、富士で富士そば、と、身延線ホームで駅そばを食べて(あまり美味しくなかった)、ロングシートの熱海行に乗車。沼津で御殿場線に回る案もありましたが、そのままいくらかダイヤの乱れている東海道線で熱海へ。
 なんだかよくわからないリゾート21が停車していましたが、帰宅後調べたところでは、下田が舞台になってるらしい、”夏色キセキ”というTVアニメのラッピング電車でした。
 熱海からは快速アクティーのグリーン車で東京を目指します。遅れていた東海道線上りを待って発車。2階席からは初島がよく見えます。また、白糸川橋梁の防風柵は、2階席からだとその向こうの海や水平線が見えました。このあとの都合があったので平塚でいったん下車。湘南新宿ラインに乗り換え。
 まあ予定通りにはいきませんでしたが、U竹さんおつかれさまでした。飯田宿泊は再戦が必要ですね…。
 なお、飯田線は結局その後止まらずに動いていたようで、三河槙原で乗り換えて飯田方面へ突撃していればどうなったか、というのには多少の興味があります。
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