2010.08.07(Sat.)
八王子6:47−(8361M・快速・ホリデー快速むさしの号)→7:33大宮
大宮7:41−(533M)→8:57(9:02)宇都宮
宇都宮9:09−(1539M)→10:00黒磯
黒磯10:33−(2133M)→11:37郡山
郡山11:56−(1139M)→12:43福島
福島12:54−(441M)→13:40米沢
米沢13:49−(443M)→14:04赤湯
赤湯14:37−(213D)→15:34荒砥
荒砥16:02−(218D)→17:00赤湯
赤湯17:03−(440M)→17:17米沢
米沢17:45−(442M)→18:30福島
福島18:49−(2152M)→20:42黒磯
黒磯20:50−(1596M)→21:41宇都宮
宇都宮21:47−(690M)→23:38上野

 18きっぷ購入したので未乗線区に乗りに行こう計画第2弾。
 色々と計画はあったし、まあ、”ムーンライト信州”や”ムーンライトながら”が確保できたら、それ使おうか、でも座席夜行はこたえるし、と思っていましたが、幸い(?)指定は取れなかったので、日帰りで決行することに。まだまだ未乗路線はかなりありますが、そうなると、事前の検討では、武豊線に行くか、山形鉄道フラワー長井線に行くかの二者択一。で、武豊線は電化の話が出ているそうなので、武豊線を目指すことに。
 さて、8.07当日。早起きして八王子へ。八王子始発の429Mで松本へ向かうつもりでした。ところが、移動の中央線の車中の車内ビジョンで、立川を過ぎてから”高尾−大月間 運転見合わせ”の情報が表示されているのに気づきます。こういう場合、高尾までとにかく行ってしまうのもよくあるやり方なのですが、何せ状況がわかりません。また、高尾まで行ってしまうと、予定を変更して別の路線に乗る場合の移動が大変そうです。なのでとりあえず八王子下車。一応、ホームの発車案内には、6:35発松本行が表示されています。
 情報を取ろうと改札口へ移動。やはり高尾以西に移動するらしい、登山客が見通しを聞いていますが、復旧見込が不明で、この時点では高尾まで行って、その後の情報を待つことを勧めていました。まあそれは、高尾始発が多いことからも一理ある話です。
 ホームへ戻ると、「中央線の電車ではありません」と誤乗防止のアナウンスとともに、高尾方面行ホームの向かいに、ちょうど臨時快速”ホリデー快速むさしの号”が入線。一方、ホームの発車案内からは”松本行”の文字が消えてしまいます。再度確認のため、ホームから改札口近辺へ移動。
 さて、ちょうど駅構内にはこの件に関するアナウンスが流れていて、この時点でわかったことは、
  • 5:30頃、藤野−上野原間で倒木発見。
  • 上り架線に木が引っかかっていた。
  • 係員は現地に向かっているところ。
  • 確認後の撤去作業となるので、運転再開見込不明。
  • 現在、高尾−大月間で上下線とも運転見合わせ中。
  • 八王子始発429M松本行普通列車と、臨時特急あずさ71号は運転見込立たず。
 でした。
 確かに高尾まで移動してしまえば、運転再開さえ早ければ問題はないのですが、その見込みがたたない上にどうせ高尾駅は登山客やハイキング客でごったがえしているはずです。また、すぐに運行再開してもどうせ座れない可能性が高い上に、遅れが大きくなると名古屋までたどり着いても帰れなくなる可能性が出てしまいます。その場合、目標を松本電鉄長野電鉄に変えて、高崎経由で帰ってくることも考えたのですが、そうなると帰りはしなの鉄道から高崎線で、先週乗ったところ。あまり乗り気にはなれません。
 幸い、”ホリデー快速むさしの号”の車内はガラガラで、扉も開けっ放しだったので、これにいったん着席して、駅の案内放送に注意しながら時刻表を繰ります。駅の案内放送は相変わらず同じ情報で、進展はなく、また、このまま”ホリデー快速むさしの号”に乗っていっても、目的となる路線2つのどちらにも行けることは判明したので、このまま乗車して大宮へ向かうことに。なお、この後、ときどき携帯で列車運行情報をチェックしていたのですが、7:44時点で復旧見込不明、8:13時点で10時頃運転再開見込み、結局10:39頃(「10:39」ってのもすごい話ですが)に運転再開、という流れをたどっていましたから、早めの転進は正解だった、ということでしょう。運行情報ではなんでか、不通区間の西端が大月→甲府→小淵沢と伸びていたましたが、こちらの理由がよくわかりませんでしたけど。本件については、山梨日日新聞の記事がさすがに詳しいですね。
 さて、ガラガラで八王子を出た列車は、立川で多少の乗降があった後、国立を過ぎて貨物線というか、武蔵野線との連絡線に。途中からトンネルに入って、左へカーブしてしばらく走って、トンネル内で武蔵野線と合流。トンネル出口は当然ながら新小平駅でした。新秋津、東所沢、北朝霞と乗客を集めて、車内の座席は埋まり、立ち客も出た状態で荒川を渡って、なんやらごちゃごちゃとした立体交差を過ぎ、埼京線が前に見えて来たので武蔵浦和かと思ったらどうもこちらにホームはないし様子が変。あとで地図で確認したところでは、ちょうど中浦和駅近辺だったようです。列車はその後トンネルに入り、地上に出たところはすでに東北本線と並走していて、どこかな?と思っていたら与野駅が見えました。
 大宮到着。”ホリデー快速むさしの号”の車内でもこの後どうするか考えていましたが、北へ向かうことにして東北本線宇都宮行に乗車。途中、久喜駅で臨時停車して、臨時特急”あいづ”に道を譲り、通常より5分遅れて曇り空の宇都宮到着。宇都宮で乗り換えた黒磯行は、オールロングシートというありがたくない車両ですが、幸いガラガラ。道中特に混雑することもなく黒磯到着。構内にはEF66が休んでいます。
 黒磯では、折り返し郡山行となる予定の電車がまだ到着前。どうせロングシートだよなあ、と思うとあまり気合いも入りませんが、やってきたのがセミクロスシートの4両編成。宇都宮方面からは、私の乗った列車の次の列車でも接続するのでので、車内は余裕。いったん改札を出て飲み物を補給して、駅前のバスなど撮影してからまた車内へ。本来なら発車まで待つところ(?)、いい気分で飲みはじめたところで、後続の1541Mが到着したからでしょう、まあ大量の乗継客が襲来。当然ボックスを一人で占領するどころではないのですが、立ち客も大量に出て、首都圏の朝ラッシュピーク時間の前後くらいの混み方に。まあ、1列車早く黒磯に来ていた甲斐はあったというものでしょう。
 満員の乗客を乗せて、列車は黒磯を発車。登山客やハイキング客も目立ちますから、黒田原で那須岳へ行く客が降りるかと思ったのですが、そんなこともなく(那須塩原か黒磯から行くんですかね)、乗降ともになさそうな(いや、確認してませんが)豊原では、「産業廃棄物運搬車」とかのステッカーを貼った車に、駅裏手の法面の草を刈ったのを詰むようにしていましたが、なんでか座席後方から「ユジノサハリンスク」なんて声も聞こえてました。駅前広場で盆踊りの櫓を組んでいたのが見えた矢吹か、須賀川辺りで晴れてきて、車内は乗客の入れ替わりは多少あったものの、郡山まで立ちっ放しの乗客もかなり残り、結局それほど混雑度合いは変わらないままに、郡山到着。
 ここから福島行乗り継ぎですが、なまじボックス席の窓側に座っていただけに、迅速に移動とはいかず、どうにか座席を見つけて滑り込み。黒磯からの乗客は、磐越西線会津若松行に乗り換えた客も多かったのでしょうが、それでもまだかなり混んでいます。時刻表上も列車自体の表示上も福島行でも、車内放送によれば、実際は福島から快速で仙台行となって直通するので、便利な列車ではありますね。五百川で降車客の精算に手間取ってるとき、同じ車両に、わざわざ2回も窓開けて「遅れる」「早くしろ」と文句言った客がいましたが、その瞬間、車内全員が黙り込んでました。 まあ、自動券売機の切符+高額紙幣だったようだから、そりゃ手間取ったし、結局発車は3-4分遅れましたが、窓開けてどなったところで早くはなりませんな。郡山発車時点でも立ち客のあった列車は、福島に近づくに連れてさらに乗客が増え、約1分遅れまで回復して福島到着。ここで乗換。
 2両編成の米沢行は満員。ここからもどうにか空席を見つけて滑り込みました。一方、残された仙台行快速はガラガラになってます。庭坂を出ると板谷峠。昔は4駅連続のスイッチバックだったのですが、引き込み線の跡だけは確認できます。峠で10名くらい下車したのはびっくり。峠の力餅も、相変わらず立ち売りをやってました。少し雨もぱらつきましたが、雨が上がって、かなり降った後の米沢盆地へ。
 米沢から山形行に乗車。これが2両編成のロングシートで満員。今度は座れないままに、雨上がりでやたらと蒸し暑い赤湯に到着。ここで30分以上の時間があります。山形新幹線”つばさ”号が、臨時を含めてかなりな頻度で行き交っています。一部の車両には、ポケモンのイラストも描かれています。いったん東口であるJR側の駅舎に出て、それから西口である山形鉄道駅舎側に出てみましたが、まあ西口は見事に何もないですな。ここで1日乗車券を購入。荒砥からの列車の到着を待って、座席を確保してから、JR側の駅舎で買い出し。
 乗り込んだ列車は1両で、幸いセミクロスになっており、ボックス席を一人で占領。しかし、開業時に導入した車両なのでしょうが、いまとなっては古めかしく、私は素でキハ20系と勘違いしてました。発車時刻になってもあまり乗客は増えず、ガラガラのまま発車。すぐに奥羽本線と別れて左へカーブしていきます。途中、宮内駅はこの8.01から有人駅となり、そのついでにウサギ駅長を任命した(他にカメ助役と、ウサギ駅員もいるそうな)そうなのですが、ホームに出てくるのではなく、勤務先は待合室内だそうで、なんやらケージのみが駅舎の軒先に見えました。あ、人間は女性職員が2名、駅舎のホーム側に出て列車に手を振ってましたが。
 今泉駅で米坂線と合流して、荒砥からの列車と交換。橋を渡って、以前の白川信号場で米坂線と別れて右へカーブ。沿線の中心地に当たる長井は、さすがに人家が立て込んでいますが、また列車はすぐに田園地帯へ。駅前に分譲地のある四季の郷駅を過ぎ、土木遺産に選定された最上川橋梁を渡って荒砥到着。
 乗って来た車両はいったん車両基地へ引き上げます。荒砥駅は、ちょっとした展示スペースも設けられていて、駅舎自体は大きいのですが、見事に駅前何にもなし。
 ここまで乗ってきた車両は車両基地に引き上げたので、車両交換されるのかと思っていましたが、単に車両整備か給油のために引き上げた、ということか、結局同じ車両がまたホームへやって来たので乗車。
 復路は、あわてて気がついて、長井側から最上川橋梁を撮影したくらいで、車内はやっぱりガラガラのまま赤湯到着。今度は乗換時間3分でしたが、4両編成、しかもセミクロスシート車がやってきます。車内はそこそこ乗ってますが、余裕で着席して米沢到着。さてここからが問題で、まず米沢駅ホームには福島行が待っていない以上、現時点では座席の確保ができません。つまり、福島までも福島からもロングシート車が来るかもしれませんし、そもそも米沢からだろうが福島からだろうが座れる保証もありません。一方で、福島にも郡山にもホーム上に売店はなかったことからすると、ここで何か買っておかないと、宇都宮まで空腹を抱えて過ごすハメになりかねません。してみると、米沢でとりあえず駅弁と飲み物くらいは買っておくのがベターでしょう。幸い、ここまでの乗客はほとんどが米沢駅改札口に向かい、ホームで福島行を待つ客はそう多くありません。この際、と買い出しをしてホームに戻ると、側線にいた2両編成が入れ替えのため動きだして、いったん福島方へ移動してから入線してきます。待っている乗客もあまりいないうえ、ありがたいことにセミクロスシート車で、無理せずに進行方向に向いた2人掛けのシートを確保。ボックス席でも確保できたんじゃないでしょうか。結局、もう少し客が増えて、各ボックスに誰かいる、くらいの混み方です。
 板谷峠はずいぶんとガスがかかっていた印象でしたが、福島盆地まで降りてくるとそんなこともなく、無事に福島到着。ここで黒磯行に乗換。すでに列車は入線しており、4両編成のクロスシート車で、まだまだ座席に余裕があります。ここでもボックスを確保。福島発車時点では座席がほとんど埋まるくらいには混んできました。いったん減った乗客も、郡山近くでは乗車客が増えて、日和田駅からは右手に観覧車が見えます。どうも、ショッピングモールに設けられたもののようですね。郡山手前では、左手に花火を少し眺めることもできました。郡山で下車した以上の乗車客があり、立ち客もかなり出る盛況に。各駅で降りて行きますが、須賀川を過ぎてもかなり立ち客が残っています。その後、駅前で盆踊りをやっている矢吹を過ぎ、白河を過ぎてもそこそこの混み方。新白河でまとまった降車があった後は、ほとんど入れ替わることなく黒磯へ。
 黒磯からはロングシート車。まあ、座れたのでよし、でしょうかね。那須塩原で新幹線に乗り継げば、宇都宮から1本早い列車に乗車可能なのですが、まあそこまでして、時間をお金で買うのもなあ、と、結局そのまま宇都宮へ。
 宇都宮からは、朝買っておいたsuicaグリーン券を使って、ガラガラの2階席へ。列車は、古河で花火大会帰りらしい乗客をかなり乗せたのが目立つくらい。福島あたりから浴衣姿をずいぶん見かけていましたが、今日はなるほど花火大会が各地で行われていたようです。そのまま上野到着。まあ、急な予定変更があった割には、うまくリカバーできたのではないでしょうか。
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