2008.07.21(Mon.)
(小田原6:58)−(快速・2620E)→9:40熊谷
熊谷10:10−(5001・SLパレオエクスプレス)→11:30長瀞
長瀞14:05−(1009・急行・秩父路5号)→14:21御花畑
西武秩父15:25−(30・特急・ちちぶ30号)→16:46池袋

 家族でちょっと出かけてきました。
 てはじめは、湘南新宿ラインで埼玉方面へ。理紗子と雅人が乗りたがるので、奮発してグリーン券購入。2階席へ行こうと思ったのですが、雅人がどうしても1階がいい、というので、二手に分かれて私は1階席へ。1階席はガラガラで、景色がまた日頃とずいぶん違うせいか、雅人はご機嫌。私ものんべんだらりと熊谷まで。これが後の悲劇?の元となります。
 さて、熊谷で下車したところ、すぐにホーム上で、私が小銭入れを落っことしたことに気づきました。あんまりだらしなく座っていたことで,ポケットから滑り出てしまったみたいです。車内へ戻ろうとしましたが、電車は無情にもすぐ発車、しかたないので、熊谷駅のお客様窓口で訳を話して、乗車した2620E終点の籠原駅へ連絡を取ってもらい、発見されたら自宅へ着払いで送ってもらうことにしました。
 軽くへこんだまま、秩父鉄道の乗り場へ。今日はまあ、全線乗る訳じゃないし、と、とりあえず長瀞までの乗車券を買って、用意のパレオエクスプレスの乗車券を準備して改札を通ると、SL記念乗車証明証とともに、なぜだか、うちわを頂戴してしまいました。どうも、この日が”熊谷うちわ祭”の日にあたっていたからのサービス、ということのようでした。
 ホームへ出ると、それなりの人出がありますが、懸念してたほど満員ということでもなさそうです。入線が10:00頃、とのアナウンスがあったので、とりあえず乗車口の列に並んだところで、JR熊谷駅から電話。「籠原駅で小銭入れは見つかったのだが、現金が入っていると送れないので、取りに行くしかない、なお、保管は明日まで」とのことで、とりあえず取りに行くと返事はしましたが、さらに軽くへこみます。ほどなくして電気機関車に引かれた客車と機関車が寄居方面から、通常は羽生方面行が発着する5番線に入線。楽に1ボックスを確保して、蒸気機関車を見せにホームへ出ましたが、理紗子はともかく、雅人もそれほど喜びません。まあ、何だかわかっていない、という話はありますが。
 発車直前に車内へ戻ると、さすがに各ボックスに誰かは座っている状態となっていましたが、まだまだ座席には余裕のある状態で熊谷発車。レールが短いのか、継ぎ目に車輪が当たる音の間隔は短いのですが、さすがに速度は鷹揚迫らず、というか、のんびりしたものです。当然ながら煙濛々で走るため、カミさんが「これってずいぶん二酸化炭素出てるわね」と、珍しく?やや科学的な感想を述べていました。
 田園風景の中をのんびり走って、武川停車。乗客の入れ替わりはほとんどないままに発車。沿線にはカメラマンも多く見られます。こういうところをのんびり行くのはいいものですが、子供は別に面白くもなんともないらしく、とっくに退屈しています。そうこうするうちに寄居停車。予想通り、大量の乗車がありましたが、意外にもそこそこの下車もありました。
 状態によっては秩父まで行ってもいいか、と思っていましたが、子供がもう列車に飽きて持たないので、予定通り長瀞下車。ずっと曇っていた天候が、長瀞では太陽が顔をのぞかせていて,暑い暑い。列車はしばらく停車するので、蒸気機関車の横で、運転台を理紗子と雅人に見せていると、なんでか石炭を1個、秩父鉄道職員の方からいただいてしまいました。カミさんは石炭を間近に見たのは初めてだそうですが、私にとってもほとんど20年ぶりです。大学時代は飽きるほど見てましたがねえ。雅人は大喜びです。
 少々早いけど、昼食にしようと思い、駅前すぐの、8年前に行ったとらやの前に行くと、”子供お断り”と出ています。観光地にしちゃあ珍しい話です。ちなみに、どうも8年前と店の構えや位置が違うので調べてみたら、同じ駅前で移転していたようでした。こちらのサイトの写真が、記憶にあった、当時のものですね。
 話を戻して、子連れお断りでは仕方ないので、駅の裏手、荒川方向へぶらぶらと。いったん長瀞ライン下りの乗船場への降り口まで行って引き返し、結局駅の秩父方の踏切すぐ裏手の、むらたという店に入りました。なんか、モチモチした独特の食感でしたが、美味しかったです。
 で、理紗子も雅人も、「かき氷」とうるさいのですが、腹ごなしを兼ねて長瀞ライン下りの乗船場へ。なんでかアヒルが1羽、泳いでいるのを眺めたりしながら、しばらく時間をつぶして、どこかかき氷の店に入ろうと引き返します。どこを見ても、阿佐美冷蔵の”氷”の字の旗が出てましたので、結局このあたりの店は全て天然氷のかき氷だったりするんですかねえ。どこも同じようなものですが、さんざん迷って、「行列があるから美味しいんじゃないか?」というカミさんの意見もあり、丹一という店に行ってみたら、なんか手際が悪いだけだったというorz。まあ、かき氷自体は結構でした。
 長瀞駅へ戻ると、次の秩父方面の列車は急行で、急行料金が必要になりますが、このまま長瀞にいても仕方ないので、急行券を窓口で買ったらこれがおなつかしや硬券。で、ホームへ出るとすぐ、急行がやってきて乗車。車内はガラガラです。あまりにガラガラで、理紗子と雅人は大はしゃぎ。でも乗車時間自体は短く、すぐに御花畑到着。またちょっと曇ってきまして、長瀞近辺のみがカンカン照っていた印象です。
 御花畑から西武秩父駅までは歩いてもすぐ。指定券を確保していた、”ちちぶ30号”の発車まで1時間くらいありますが、西武仲見世通りを冷やかしたりして時間をつぶして、ニューレッドアロー10000系の”ちちぶ30号”に乗車。この日は3連休の最後、ということもあってか満席で、これは座席を取っていてよかった、というものでした。
 横瀬を過ぎるとどんどん山が詰まってきて、正丸トンネルなども含めて、これにはカミさんが「山奥だ」と、えらく驚いていました。秩父鉄道は確かに川沿いに走ってますからねえ。疲れてウトウトしてきた両親を尻目に、ハイになった理紗子と雅人が騒ぐので、気が気ではありません、うつらうつらとしては叱りつける、というのを繰り返しているうちに池袋到着。
 帰宅後、この日乗った列車で何が面白かったか、理紗子と雅人に聞いてみると、理紗子は”秩父路5号”、雅人は”ちちぶ30号”だそうで、理由はどちらも、「車内で遊べて面白かったから」。SLを見せて、乗せて、驚かせてやろうというつもりだった両親の目論み(?)はあんまりうまくいかなかったのでした。

 ちなみに、小銭入れは翌日、籠原駅まで取りに行ったのでありました。忘れたのが高崎行や前橋行じゃなかったのが幸い、というものでしょうねえ。
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