2006.12.23(Sat.)
高尾8:44−(531M)→11:17小淵沢
小淵沢11:40−(227D)→14:02小諸
小諸14:50−(770M)→15:14軽井沢
軽井沢駅前15:50−(ジャンボタクシー)→17:00横川駅前
横川17:05−(154M)→17:37磯部
磯部18:41−(160M)→18:59高崎
高崎20:00−(974M)→(21:43上野)
 地域交通問題研究会の冬期研修会に出かけてきました。ファウンダー名誉会長最高顧問相談役代表理事CEO兼COO(教育)は当然にU竹氏です。今年利用するのは18きっぷですが、日帰りで忘年会を実施しようというものですから、コンセプトは昨年と同様です。
 今回の参加者は区間参加者含めて8名。きっぷの関係もあり、ところどころで研修会参加者をピックアップしつつ、高尾駅にY岸氏、H田氏、U竹氏、I塚氏、S田氏、K持氏と私の計7名が集合。高尾まで来るとかなり寒く感じられますが、同時に、空気もすがすがしい感じです。無事に先頭車に座席も確保できましたので、発車後早速乾杯。
 沿線は、霜で真っ白ですっかり冬景色。それを眺めながらわいわいやりはじめたところで、いきなり相模湖で”はまかいじ”を退避。このとき、Y岸氏持参のJR時刻表が、なんと7月号だったことが他の全員に判明。「手元にこれしかなかった」そうですが、それは実用性としてはどうなのか、と。
 上野原、大月、笹子と過ぎ、勝沼ぶどう郷付近で甲府盆地を眺めて、山梨市で”あずさ7号”を退避。甲府では、車体側面の行先に試運転の文字を出して、中央快速線用のE233系が停車していましたが、ここでI塚氏が補給に走って、また乾杯。甲府発は、身延線からの接続待ちで、約5分遅れでした。その後、日野春で後続の”あずさ9号”の通過待ちあわせ。大体遅れは3分となり、小淵沢到着。
 ここからの小海線の座席確保が至上命題だったので、小淵沢到着前に後ろの車両に移動したかいがあり、無事に2両編成の先頭車に座席確保。この先頭車、たまたまですが車番がキハ111-111で、1の6つ並びでした。ここでいったん改札を出て駅舎内で買い出し。ビールやツマミ類以外にも、ちょうど冷えていた甲州ワインを赤白1本ずつ購入。ワインオープナーと小さなワイン用カップをつけてくれました。
 発車後、まずはビールで乾杯。ワインも栓を抜いてちびちび飲みながら沿線を見るに、甲斐小泉、甲斐大泉と、沿線は別荘だらけです。ところどころ白樺も見えますが、大学時代は白樺なんて珍しくもなかったなあ、などと考えているうちに清里到着。ここで大量に下車が出て、座席もかなり空きました。今日は晴れ上がって、八ケ岳がよく見えるので、なんとか写真に撮れないかなあ、とチャンスを狙っていて、やや周囲が開けたところでシャッターを切ると、僥倖にもちょうどJR鉄道最高地点でした。
 野辺山を過ぎると、あとはだらだら下っていくだけ、という感じですが、駅や周辺のたたずまいも、なんだか鄙びてきます。小淵沢で買った甲州ワインは、赤も白もグレイスワインでしたが、どちらもまずまず結構なお味で、車窓を肴にスイスイ空いてしまい、先が心細くなってきた8分停車の小海で補給を試みますが、駅隣接のスーパーマーケットにも駅前にも、酒類の販売はなし。念のため私が持参していた白ワインを抜きますが、こちらも冷えてはいないとはいえ、まあこんなところか、というものでした。今度は右手遠くに浅間山が見えてきます。中込で結構乗車があり、新幹線を乗り越した高架駅になっている佐久平を過ぎると、あとは小諸まではすぐ。
 小諸で少々待ち時間があったのですが、「小諸で小諸そば」を食べる、と、盛り上がっていた5名と別れて、U竹氏と私は小諸温泉目当てに駅裏手の小諸グランドキャッスルホテルへ。タオル持参なら500円、ということなら、まあ許容範囲でしょう。時間帯のせいか、結構空いていました。
 小諸駅へ戻って、駅前でそばを食べた5名と合流して、しなの鉄道に乗車。こちらも空いているので、車内持ち込み容器で、ホームの駅そばを持ち込み。食べ終わって一眠りしてするともう軽井沢駅到着。しなの鉄道の駅は、橋上駅となっていて、ずいぶんコンパクトな作りになっていました。
 駅前に回り、草軽電気鉄道のデキ13の前にある、(旧)軽井沢駅舎記念館に入って、さてどうやって横川まで出ようか、と、記念館で横川までのタクシー代を聞くと、とりあえずもらったパンフレットにあるとおり、「6,000円以上」とのこと。そこで、パンフレットに掲載のタクシー会社に上から下まで片っ端から電話することにして、最初につながった会社にU竹氏がジャンボタクシーの有無を確認すると、「10-15分程度で駅に行ける、料金7,000円」、とのことで、ちょうど展示室から研修会参加者一行が出てきたので、話をして即決。あとで聞くと、U竹氏は他のタクシー会社にも電話して相見積もりをとるつもりだったそうですが、流石の徹底振りですね。
 やってきたジャンボタクシーに乗車し、碓氷峠旧道へ。軽井沢駅のすぐ東がもう群馬県だったのにはちょっと驚きました。U竹氏がこの冬期研修会のためにわざわざ持参した、廃線跡に関するガイドブックには、主要施設が碓氷峠旧道のどのカーブ付近にあるか、カーブナンバーと対応づけて記載されていて、とても便利でした。峠を下りはじめてすぐ、碓氷第11橋梁を左手に。
 さらに下ったところにあるはずの旧熊ノ平信号場は、なんとなく、構内の全景が旧道からきれいに見えるんじゃないかと思ってましたが、ジャンボタクシーがC80で止まって、運転手に「あの上に見えるのがそうです」、と指し示されたところは、まあ、道なんかない、遥か崖の上でした。U竹氏持参のガイドブックに「あまりの急斜面で登るのをためらった」という記載があるのも納得の状況で、これはもう、どうにもこうにも(ちなみに、参加者全員が帰宅後知ったことですが、旧熊ノ平信号場構内はそもそも立入禁止でした)。昔、信越線に乗車したときの車窓を思い出してみれば、熊ノ平信号場付近には鉄道関連施設や殉難碑や小さな祠以外には何もなかったわけで、旧道から旧熊ノ平信号場を見降ろせるとか水平の方向に見えるとかはあり得ませんでしたね。
 さらに車で下って、めがね橋(碓氷第3橋梁)に。ここは、遊歩道が整備されていたので橋梁上に上がってみました。どうやら、旧線上を横川からの遊歩道がここまで来ているようです。一方、軽井沢方の碓氷第6隧道は立入禁止になっていました。
 車に戻り、日が落ちて薄暗くなってきた中を碓氷湖を右手に見て、坂本宿へ出てここで碓氷峠は終わり。すっかり暗くなって横川駅前に到着。1,000円/1人の価値は十分にあったジャンボタクシー利用でした。
 横川から信越線に乗車して磯部下車。駅から徒歩5分の磯部温泉 恵みの湯で入浴してリフレッシュ。ずいぶんとぬるぬるした感じの温泉でした。再度信越線で高崎へ。ここで、最終区間のみ参加のC葉氏と合流。また、K持氏が仕事の関係で離脱。
 高崎から先はグリーン車利用と決めていたものの、その前に高崎駅前で打ち上げ、という話にはならなかったので、駅から少し歩いて、クリスマスの飾り付けのされた、高崎タカシマヤの地下でワインやら何やら買い込んで、グリーン車にて打ち上げ。車端部の、8座席分が仕切られた区画に陣取って、宴会開始。何か、高崎線内では車端部にいたにしても、最初ずいぶんと揺れた気がします。酒が切れたらグリーンアテンダントから買おうか、とも思ってましたが、ちょうど全部飲み終わったあたりで首都圏帰着。
 今回も盛りだくさんの冬期研修会でした。参加された皆様、おつかれさまでした。
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