2005.08.06(Sat.)
上野6:53−(3531M・快速・ラビット)→7:54小山
小山8:21−(438M)→8:53佐野
佐野9:16−(617)→9:34葛生
葛生10:05−(624)→10:39館林
館林10:42−(725)→11:00西小泉
西小泉11:04−(726)→11:08東小泉
東小泉11:11−(920)→11:20太田
太田11:23−(準急・2313)→11:47伊勢崎
伊勢崎12:02−(446M)→12:19新前橋
新前橋12:59−(3448M)→13:09高崎
高崎13:19−(27)→14:18下仁田
下仁田14:33−(臨時)→15:35高崎
高崎15:45−(465M)→16:00前橋
前橋21:51(22:14)−(482M)→22:06(22:29)高崎
高崎22:33−(992M)→0:03赤羽

 栃木、群馬両県の全線完乗と、サッカー観戦(ザスパ草津−コンサドーレ札幌戦)のために日帰りで出かけてきました。
 さて、上野にて、最初にざっと計画した時点では、佐野以降の接続は7:00発の531Mでも同じことだったのですが、違うホームの売店で買い物をしていると、まだ先発の快速に間に合いそうだったので、走りかけた瞬間、右ふくらはぎに激痛が。主観的には「ぴちっ」という感じでしたが、そんな大げさなものではないにしろ、軽い肉離れみたいなものをやらかしてしまったみたいです。日頃の運動不足のツケでしょうが、情けない話です。それでも意地で、先発の快速に乗り込んで小山へ。
 小山では3分接続で先発の両毛線があったのですが、両毛線ホームは宇都宮方の新幹線高架下なのに対し、東北線は乗っていた場所が上野寄りで、とても間に合わず、結局予定通りの列車に乗り継ぎ。何やってるんでしょうかね。佐野でも、実際の到着は8:47くらいで、完調であれば1分接続でも先発の葛生行に間に合った可能性がありますが、当然間に合わず。以前通ったときは違ったように思いますが、橋上駅舎となった駅前に降りてみると、佐野プレミアム・アウトレット行のバス乗り場があったりしましたが、駅前で目に付いた店はコンビニくらいです。駅前の通りには露店の準備ができていましたが、これはこの日、”さの秀郷祭り”という祭りがあるからのようでした。
 駅に戻り、今度は東武線のホームへ。何の予備知識もなかったので、葛生からの館林行がクロスシートの1800系4両編成で、急行時代の”りょうもう”号に使われていた車両だったのには少し驚きました。でも、私が乗り込んだ葛生行は5050系の4両編成。釣り掛け駆動ですからこれはこれで貴重ですが、車内はいたって普通のロングシートです。だんだん山に近づいて葛生到着広い構内が貨物扱いを行っていた当時を偲ばせますが、旅客設備は相対式のホーム1面1線、構内奥の線路上に柵があり、線路はそこで途切れてしまっています。市町村合併で、ここまで佐野市になっていたのにはちょっとびっくり。
 待ち時間にすることもないので、少し街を歩いて、たまたま開いていた薬屋を発見。湿布を購入して貼り付けます。折り返しの館林行もガラガラで、田島−渡瀬間で県境を超え、これで栃木県内の鉄道線は完乗となり、館林到着。
 ここでせわしないことに3分乗り継ぎ。乗り継いだ西小泉行はクロスシートの1800系4両編成。灰皿やトイレ、洗面所は全て撤去されていましたが、さすがにゆったりしています。小泉線沿線は、やはりのんびりしていますが、佐野線沿線よりは家や工場の数も多いように思えました。車内にブラジル人がいるのも、なるほどという感じです。東小泉は広い構内に島式ホーム1本、向かいに太田行の2両編成が停まっていますが、要するにこれに乗り継ぐ訳ですな。列車はそのまま直進して、西小泉到着。すぐに折り返して東小泉に。向かいに待っていたワンマンの2両編成に乗り継いで太田へ。2駅ですからすぐでしたが、太田駅は高架工事が進捗し、昔ののんびりした印象とはずいぶんと異なっていました。ここで、浅草発の伊勢崎行準急を待ちますが、これが6両編成、一方、赤城行は4両編成なので、桐生線には”りょうもう”が走っているとはいえ、この付近のローカル輸送量自体は、伊勢崎線の方が上、ということなんでしょうねえ。
 準急とはいえ、すでに各駅停車である列車はたんたんと走って伊勢崎到着。ほとんどの乗客が、そのまま改札を出ずにまっすぐ歩いて高崎行の両毛線に乗り継ぐようで、これは一瞬虚を突かれた気がしましたが、考えてみればもっともですね。そのまま高崎に向かってもよかったのですが、小山で入手した”めん街道両毛線”というパンフレットに新前橋駅前のそば屋が出ていたので、新前橋で降りて昼食。まずまず結構でした。
 さて、高崎へ出ると大変な人出。ちょうど、”31回高崎まつり”の当日でした。高崎駅では1番ホーム向かいの、上信電鉄のホームへ向かいます。前回来たときに気づきましたが、JRの1番ホームとの間はフェンスで仕切られ、かつ、以前のホームへ下りる階段が、上信電鉄乗り場への階段となり、上信電鉄のきっぷ売り場と改札も、乗り場手前に設けられていました。JR東日本と上信電鉄は、きっぷの相互発売を7月2日を持って中止したとのことで、これは、高崎駅構内改良と駅ビルの増床などの関係かもしれません。
 出札口から自動券売機の前に出てきていた駅員に一日乗車券の有無を聞いてみましたが、残念ながらないとのことなので、下仁田までの片道切符を購入。2両編成はほとんど座席が埋まっています。列車はワンマンカーで、それほどスピードが出ているわけでもないのですが、ずいぶんと揺れます。南高崎を出てしばらく行くと新幹線の高架下に交換用の信号場があり、吉井、上州富岡と過ぎ、駅毎に乗客が減って、だんだん山に近づき、千平を過ぎると進行方向左手に渓谷を見て、下仁田到着。これで群馬県内の鉄道線も完乗です。
 しばらく駅前に出たりして折り返しまでの時間をつぶしましたが、外にいても暑いだけなので、入場券を買い、構内を撮影してから、とりあえず折り返しの車内に戻って、14:48の発車まで15分ほどありましたがそのまま発車まで涼むことにしました。ところが、いきなり扉が閉まって列車が走りだしてびっくり。そういえば”高崎まつり”で臨時が走る、とか掲示が高崎駅に出ていたなあ、と思いましたが、車内放送も何もありません。途中駅でも、定期列車より15分ばかり早く列車がやって来たためか、乗客が驚いていて、ワンマン運転の運転士が「時刻表に乗っていない列車なんですよ」などと説明しています。結局、車内放送があったのは東富岡を出てからでした。ちなみに、このときの車内放送では、高崎の到着時刻を15:34と案内していましたが、高崎駅で見た貼り紙には、15:35着とありました。そんな具合でしたが、浴衣姿の女性などもちらほら乗ってきて、高崎到着。結果、ありがたいことに予定より1本早い両毛線直通の電車で前橋へ。
 前橋では、先週宿泊した、カントリーホテル前橋を駅前から眺めてみましたが、なるほど手前のマンションがあるために、直接は場所がよくわかりません。とはいえ、そのままホテルを眺めていても仕方がないですし、その後のサッカー会場までのバスには時間が余ることから、前回来たときにもらった割引券をまだ持っていたので、ついでのことに利用して、前橋駅前天然温泉 ゆ〜ゆで一風呂。その後、駅前のイトーヨーカ堂で買い出し。なんと”サッポロクラシック”が販売されていました。棚に並んでいたのは3本で、勝っていきたいのはやまやまでしたが、缶をサッカー競技場に持ち込むわけにはいきませんから、22:00まで営業、とのことなので、これは勝った際のお楽しみに残っていればいいなあ、と後ろ髪を引かれつつ、駅南口からの群馬県立敷島公園陸上競技場行きの臨時バスに乗車。運賃は240円、道中は15分ほどでしたが、なるほど前橋は幹線道路沿いに大型店がずいぶんとあり、そりゃ中心街が衰退するわけですな。
 さて、敷島公園陸上競技場ですが、試合はザスパ草津−コンサドーレ札幌戦、S席を前売りで買っていました。座席からのピッチはこんな感じで、陸上競技場との兼用の割には、ピッチとの距離も近く、案外見やすかったです。ゴール裏とバックスタンドは芝生席でした。
 この日は結構入っていたようで、入場者数は6,613人ということでしたが、ホーム側のS席やA席は満杯だったようです。アウェイ側S席裏の売店の人も、アウェイ側、つまり札幌側の客の入りに少々驚いた風でした。個人的には、ドリンク(アルコール飲料でも可)+おつまみで前売り4,000円というSA席にも興味があったのですが、差額の1,500円に見合うものだったのかしらん?しかし、ザスパ草津のホームスタジアムが前橋というのはかなり違和感ありますね。それも1試合2試合の話じゃありませんし。
 試合内容などをあとで確認した点含めて箇条書きにすると、
  • 試合開始時の気温は30.4度、風が少し吹いて、スタンドは思っていたよりは涼しかったのですが、ピッチはたまらなかったろうな。
  • アウェイ側S席裏の売店でも、試合開始前にビールは売り切れ。先に買っといてよかったのは確か。
  • しかし、ビール売りも何も回ってこないな。今日は売れたろうに。
  • 札幌は水戸からシーズン中に移籍のFWデルリスがスタメン。背番号30。
  • 草津のFW30番は樹森。つまり両軍とも、先発FWの背番号30が、前所属チーム水戸というダービー(?)マッチ。
  • 草津のGKは小島伸幸。なんか、動いているのを見ただけで感動。39歳だしなあ。試合前の練習でも妙に存在感がありますねえ。
  • 開始11分、FKから札幌ゴール。誰かと思ったら池内。妙に決定力あるなあ。
  • デルリスは早い。特に、DFの裏へ抜けるのが早い。
  • でも、なかなか味方と合わない。
  • 草津では樹森もちょこまか動いて飛び出して、実に捕まえにくい。
  • 札幌に点が入りそうで入らないまま、前半終了。草津にはあまりチャンスらしいチャンスはなし。
  • 後半開始直後は草津のペース。
  • と思ったら、左サイドの和波がドリブルで持ち込んで見事なシュートで2点目。
  • デルリスは相変わらずうまく裏へ抜けるが、オフサイド取られまくり。
  • 草津が同時に2人交代。入ってきた佐田がこれまた早い。同時に投入したFWの反町って、高校生だったのね。
  • 札幌はDF加賀と交代した西澤がペナルティエリアで相手を引っかけてPK。これを山口に決められて1点差。
  • なんか審判が全体に不安定。ジャッジが遅いのと、流すのかファウルを取るのか、どうにもはっきりしない感じ。
  • その後は草津ペースだが、草津もなかなかフィニッシュまで持っていけない。
  • ばたばたしたがなんとか2-1で勝利。審判にも大分助けられた感じ。
というところです。内容はともかく、札幌にとっては勝ち点3取れてまあ最低限の結果、というところでしょう。
 できるだけ早くスタジアムを出たかったので、試合終了後すぐにバス乗り場へ。帰りも、どうせ時間があるし、新前橋に出ても何もない、高崎は祭りで混んでいる、ということで前橋行きのバスを選択。帰路も大体15分ほどで、今度は前橋駅北口に到着。21:24前橋始発の上野行に楽に間に合ったのですが、どうせなら新前橋始発22:05の上野行で、グリーン車で帰ろう、と、ゆっくりイトーヨーカ堂で買い出し。”サッポロクラシック”は、補充されて、棚に並ぶ量が増えていました。これが1本206円というのはありがたいですな。
 で、21:51発の普通列車に乗ろうとホームへ上がり、そろそろ発車時刻かな、というあたりでいきなり「足利花火大会の帰りのお客様の乗車遅れで、約20分遅れて運転中です」という、どうもならないアナウンスが。いったん改札を出て、駅前のタクシーに新前橋までの時間を聞くと、「空いてれば10分だけど、15分見てもらわないと」との返事で、これもどうにもなりません。その後、列車はさらに遅れて、結局は23分遅れとなったのですが、前橋駅の話では、最終の上野行には接続する、とのことだったので、腹をくくって、高崎で買う暇がないとまずい、と、自由席グリーン券を購入し、23分遅れの高崎行に乗り込み、高崎へ。
 高崎駅も、”31回高崎まつり”の帰りの客でごった返してましたが、とにかく上野行に無事に乗り込んでやれやれ。せっかく買った”サッポロクラシック”がぬるくなったので、1本は持ち帰ることにして、グリーン車内でビールを買い足して飲みながら帰りました。
 しかし、20分遅れるとほぼ回復の見込みなんてないんだから、早いとこ案内流して欲しいよなあ、というのと、この日は沿線で、”さの秀郷祭り”(佐野市)、”91回足利花火大会”(足利市)、”31回高崎まつり”(高崎市)と、ずいぶんと行事があった以上、もう少し増発しておいて欲しかったですねえ。
 おまけに、上野へ出ずに国電区間で乗り換えを最速にしようとしたのですが、これまた接続待ちの関係で7分遅れというおまけがついてしまいました。まあどうにか家にたどりついた、という感じの帰路ではございました。
 ちなみに帰って調べた結果、小山の3分接続をクリアしていても、太田から先の接続は同じ、また、佐野で1本早い葛生行を1分接続で捕まえても、館林から先の接続は同じでした。ますます何をやっていたんでしょうかね。
 なお、この日の最高気温は、館林37.1度、伊勢崎36.8度、前橋36.2度と、とんでもなかったようです。
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