2002.08.03(Sat.)
函館12:06−(快速・3126レ・海峡6号)−14:34青森
青森15:19−(普通・658M)−15:54川部
川部16:20−(快速・8530D〜8630D・リゾートしらかみ)−20:11秋田・・・(泊)

2002.08.04(Sun.)
秋田7:12−(普通・530M)−9:06酒田
酒田9:09−(普通・824D)−11:27村上
村上12:21−(普通・936M)−13:29新潟
新潟14:05−(普通・440M)−15:19長岡
長岡15:31−(普通・1346M)−15:51塚山
塚山16:09−(快速・9349M〜9754M・マリンブルーくじらなみ4号)−19:55(20:57頃)熊谷
熊谷21:12−(快速・3944M・アーバン)−22:08上野

 2002.08.02 14:00、羽田空港にてU竹氏と待ち合わせ、ANA861(東京14:50発)に乗り込んで、今回の旅が始まりました。函館山の横を飛び、上から五稜郭を眺め、定刻の16:10に函館到着。さすがに涼しいです。意外なことに、U竹氏は函館空港に降り立つのは初めて、ということでした。
 函館空港からは空港連絡バスでまずホテルへ。本日の宿は、この日オープンしたばかりの”東横イン函館大門”で、税込み3,950円というオープン記念のお値打ち価格です(ちなみにサービス料はなし)。ところで、この日は函館港まつりの最中で、函館駅周辺では交通規制が行われていました。バスは通常のコースよりやや大回りして函館駅前へ。ちょうど踊りの一団が市電の路線に沿って、駅前を右へ曲がっていくところでした。
 さて、ホテルはさすがにオープン初日という感じで、スタッフもまだ手慣れない感じでしたが、とりあえず荷物を置いて、松風町電停へ歩き、五稜郭公園前まで市電に乗車。どうも、本日は松風町と湯の川の間が折り返し運転になっているようです。
 五稜郭で用事があったのは、丸井今井函館店のコンサドーレグッズ売場でして、ここでレプリカを購入。プレーヤーズTシャツも、折良く(?)山瀬選手のLサイズのシャツがあったので、これも購入と、えらくコンサドーレに貢献してしまいました。ついでに、”水曜どうでしょう”深夜バスチョロQまで購入してしまいました。
 その後、地下の食品売場でいろいろ土産物を物色したり購入したりしてから、U竹さんの同級生のK村先生と合流。函館港まつりで混雑しているだろうから、ということで、とりあえず近くの店へ飲みに行き、その後ホテル方向へと戻るべく電車を待っていると、花電車が2台続けてやってきました(いまひとつ輪郭がはっきりしませんが、画像1画像2)。
 いったんホテルに荷物を置いてから、2軒目に”杉の子”(ここで飲んだ96度のウオッカで、どうも喉をやられた気がします)、3軒目カラオケボックスと回って、ここでK村先生と別れて私たちはラーメンを食べて就寝。
 一夜明けて、まずは市電で谷地頭へ。市営谷地頭温泉で一風呂浴びた後、ホテルへとって返してチェックアウト、函館駅へ向かいます。切符売り場はえらい混雑でしたが、18きっぷを入手して10:59発の海峡4号に乗車すべくホームへ。ところが、発車20分前の時点で、2両しかない自由席車は既にほとんど満席で、全部で12両もつないでいるのに指定席も団体客でほぼ一杯でした。そこで、急遽予定を変更して1本後の海峡6号に乗車することにし、とりあえず駅を出て、朝市で朝食を取ってすぐにホームに並び直しました。隣のホームにはドラえもんのイラストを描いた電気機関車が並んでいました。
 さて、この海峡6号、11:47到着の海峡3号の折り返しで、自由席は所定では2両、うち1号車が喫煙車、2号車が禁煙車ですがカーペットカーのはずです。混雑したカーペットカーというのは、結構悲惨な目に遭いますから、1号車の乗降口に私が、2号車の乗降口にはU竹さんが並びました。しかし、駅員へ確認したところでは、「本日は禁煙の自由席車はカーペットカーではない」とのことでしたし、案内放送でも同じことを言っていました。この時点でU竹さんに「荷物まとめてそちらに並び直しましょうか?」と訊いたのですが、「念のため」ということでそのまま待機。さて数分遅れてやってきた列車の2号車は...カーペットカーでした。いったい何やねん。
 この海峡6号も12両編成でした。自由席はもちろん満席、指定席はよくわかりませんでしたが、結構乗っていたのではないでしょうか。蟹田からはねぶたに跳ねに(?)行くらしい乗客も乗り込んできましたが、結局自由席ではそれほど乗客の入れ替わりはないままに数分の遅れで青森到着。
 青森駅では、これまた海峡同様新幹線八戸開業とともに廃止予定の特急”はつかり”号(”スーパーはつかり20号”)を見送り、買い出しがてら駅前に出ると、ねぶたのための臨時案内所がオープンしていました。ここで、青森に帰省しているはずのC葉氏に電話すると、”ウェスパ椿山”にいるとのこと。”ウェスパ椿山”とは観光施設で、昨年オープンした、”リゾートしらかみ”のみが停車する、同名の駅があることは承知していましたが、この時点で何故そこにいたかは、ちょっと見当がつきませんでした。まあ、C葉氏は青森出身ですし、前もって「この日は五能線沿線のどこかに行く予定」と聞いていましたから、この場合も別段おかしくないと言えばそうなのですが。
 さて、青森駅で乗り継いだ普通列車ですが、始発なのに交換待ちだか接続待ちだかで、出発時点からすでに5分遅れ、これでは弘前まで行って”リゾートしらかみ”に乗り換えることは難しそうです。弘前では定時でも5分接続ですから、買い出しどころか、乗り継ぎが怪しくなります。しばらく時計と時刻表をにらみつつ乗車していましたが、川部の一つ手前の北常盤発車時点で3分遅れ。仕方なく川部乗り継ぎを決断しました。どうも予定通りいきませんな。
 川部駅前で無事買い出しも済ませ(むろんビール等ですが)、やってきた”リゾートしらかみ”に乗車します。前回は通常のシートの車両でしたが、今回は中央にテーブルのあるボックス席で、占領してしまえば宴会にはうってつけです。
 早速、テーブルに買い込んだビールやら何やら並べて宴会開始。上り”リゾートしらかみ”の場合、各駅での停車時間が短いため、途中での補給は困難と思っていましたが、車内販売も最後まで乗車していましたので、どうやら杞憂だったようです。
 さて、鰺ヶ沢手前でC葉さんから電話。「陸奥赤石駅のホームで手を振っている」とのことで、鰺ヶ沢を出てしばらくしてから進行方向左側を見ていると、確かにホームでC葉さんが手を振っていました。「電話かけて話しながら見てりゃあよかったな」というのが、U竹さんの弁でした。
 相変わらず五能線の沿線は景色がよいのですが、それでも4年前と比較すると、鰺ヶ沢手前から七里長浜方向に、新たな漁港らしきものが建設途中だったり、沿線に風力発電用の風車がいくつか立っていたり、という変化もありましたが、”ウェスパ椿山”のような観光施設ができていたことが、やはり一番の相違じゃないでしょうか。その”ウェスパ椿山”、展望台へと続くケーブルカーらしきものもあるようで、「なるほど、これがC葉さんが”ウェスパ椿山”を訪問した目的か」と、納得いたしました。
 この日はあまり天気がよくなく、残念ながら日本海に沈む夕日を眺めることはできませんでした。それにしても、”リゾートしらかみ”の場合、下りに乗車した方が、途中下車もできればいろいろと観光もできる(いったん深浦まで行った車両が岩館まで戻る)ので、機会があれば次はぜひ下りに乗車したいものです。
 すっかり日も暮れて秋田到着。秋田駅は、きれいに改築されて橋上駅となっており、街の中心へと続く西口には、長いペデストリアンデッキができていましたが、橋上駅になった分、全体に東へ引っ込んだような感じもしました。とにかく、急いで駅近くの”ホテルハワイ駅前店”にチェックイン。すでに”竿燈まつり”終了の時間が近く、人の流れとは逆行していましたが、とにかく会場を目指します。
 それでも”竿燈まつり”の会場に到着すると、まだまだ演技の最中でした。これが、単に持っているだけではなく、お囃子に合わせて片手で差し上げたり額に乗せたり肩に乗せたり腰に乗せたりと、妙技の連続です。それを担ぎ手(というのかな?)が交替しつつ行うわけです。もちろん、途中で失敗して倒れてしまう竿燈もあり、そうなると提灯が燃え上がってしまうものありで、これは面白かったです。提灯はオーソドックスなデザインのもの(町内会とか)が多いのかと思っていましたが、見ていた場所のせいかどうか、企業のロゴ入りのものが目立ちました。会場の一番秋田駅寄りで演技していたのがJR東日本(これは動輪のマークでしたが)と日本道路公団、他で覚えているところでは、大林組、日本航空、JTB、三菱グループ(スリーダイヤの提灯でした)なんぞがあったと思います。
 会場に到着後ほどなくして演技の時間は終わり、その後竿燈とのふれあいの時間というのがあり、一回り小さい竿燈を持たせてもらいましたが、これが重い重い。でも、「小学生用だよ」ということで、いやあ大したものですね。
 その後、川反通りの店に飲みに行きましたが、引き上げてくる竿燈が通ったり、にぎやかな夜でした。この店で、「秋田は昼、かなり強い雨が降っていた」ことを知るのですが、降られずにすんで幸運だったというべきでしょう。
 さて、翌朝はいきなりの大雨。まあ乗っているだけだし、と思いましたが、幸いにホテルを出る頃にはちょうど上がってくれました。でも、重苦しい空模様です。
 この朝の電車はロングシートであろうことは予想済みでしたので、とりあえず秋田駅構内のコンビニエンスストアで朝食と飲み物を買い、車内ではゆっくり休息です。秋田を出た時点ではそこそこ乗車していた乗客も、山形県境へ近づくとどんどん減りましたが、それでも酒田まで乗り通すらしい乗客もそこそこいるようです。逆に、山形県に入ると、今度は酒田か鶴岡へ行くらしい中学生(?)が乗車してきて、車内はまた多少にぎやかになってきます。
 酒田での乗り継ぎは3分接続、この先は”笹川流れ”の名勝を通るので、ぜひとも海側の座席を確保したいところです。ところが、乗り換えには跨線橋を渡る必要があり、なんだかんだで走る仕儀となりました。そのかいあってか、それほど混んでもいなかったにせよ、無事に海側のボックスシートを確保します。
 列車が走るにつれだんだんと天気がよくなって、三瀬の付近で海に近づき、越後寒川付近からいよいよ”笹川流れ”にかかります。この区間(というよりも羽越本線自体)を通るのはほとんど10年ぶりくらいかという気がしますが、相変わらず海がきれいです。したがって海水浴場も多く、当然に海水浴客が目立ちますが、驚いたのは砂浜にテントがやたらと目立つことです。確かに、パラソルより便利かも知れませんけどねえ。
 さて、定刻に村上到着。改札口を出ると何やら人だかりが。この普通列車を追いかけてくるべき特急”いなほ8号”が、秋田北部(大館付近)での豪雨のため立ち往生し、何時に到着するか不明、したがって新潟に最先着する列車は、次の普通列車ということになってしまったようです。昼食は村上駅で駅そばか、あるいは街で何か探すか、とも考えていたのですが、駅そばそのものがなかったこともあり、また、当然に接続列車の座席が気になったこともあり、結局駅前のコンビニエンスストアで買い物をして改札口に並びます。
 改札口に並びつつ、新潟行きは11:55着の普通列車の折り返しで2両、との情報を入手しました。駅係員は、当初はどうもぎりぎりまで改札を行わないような雰囲気でしたが、結局並んでいる乗客が多かったためか、列車到着後すぐに改札が行われたので、私たちは座席を確保してまず食事。改札開始時には空席もありましたが、発車時には2両編成がほぼ満席で、立ち客も見受けられました。列車は駅毎にどんどん乗客を増やし、新潟到着前には、ほとんど通勤ラッシュのような状況でした。
 新潟からの長岡行きは6両編成のセミクロスシート車で、さすがに余裕があり、長岡まではのんびりと。長岡で駅弁を購入し今後のことを考えますが、宮内乗り継ぎでは時間があまりすぎることもあり、しかも乗り継ぐべき”マリンブルーくじらなみ4号”は宮内で20分近く停車するようなので、補給にまあ問題はなかろうと、塚山まで向かいます。
 到着した塚山駅ですが、山間の小駅で、駅に売店などはなく、もちろん駅前にも店はなし。この合理化が続くJRの現状で、駅員が配置されていることが不思議に思えるくらいです。
 ”マリンブルーくじらなみ4号”は6両編成で、柿崎始発ですから念のためと思い指定席を確保していたのですが、車内はガラガラで、宮内到着時点では自由席でも余裕でワンボックス確保できたようです。宮内では駅前に出てすぐ、酒屋発見。他にも同じ列車の乗客がいましたから、U竹さんの観測通り、この酒屋は”マリンブルーくじらなみ2号・4号”運転時は、さぞかし売り上げが増えたのではないでしょうか。
 どうも、上越線下りの長岡行きが遅れていたようですが、こちらは構わず宮内を発車します。ところが、ほとんど停車時間がないはずの小出で、列車はなかなか発車しません。どうも、越後湯沢近辺(後で石打−越後中里間と判明)での大雨のため、列車が抑止されてしまっているようで、ここで初めて先ほどの下り列車の遅れの原因に思い至ります。しばらく停車することがわかったので、補給のため駅の外へ出るべく跨線橋を渡ったところで「まもなく発車いたします」とのアナウンス、あわてて車内に戻りますが、結局小出発は13分の遅れです。さらに浦佐でも数分停車し、石打−越後中里間で徐行中との車内放送が入りましたが、ほとんど雨など降った形跡はありません。六日町あたりでも少し降ったのかな?程度でしたが、確かに石打近くになると雨が降り出して、それまでにもかなり降っていたような感じがしてきます。
 徐行しつつ、越後湯沢に到着。ここでまた雨が急に強くなり、列車はしばらく停車することがわかりましたので、またもや補給。ついでに氷を買って、函館で購入したものの機会を逸して飲んでいなかったワインを冷やしにかかります。
 これはあるいは運転打ち切りで、新幹線に振り替えか、とも思ったのですが、しばらく経って運転再開。ゆっくり徐行しつつ越後中里の駅構内にかかったと思うと、列車はいきなりスピードアップします。越後湯沢近辺の大雨なら、何故土樽まで徐行じゃないのか?と考えていましたが、これはトンネルの有無が問題のようでした。ここからは順調に走って清水トンネルを抜け、群馬県へ。水上発車時点では49分の遅れが出ていました。遅れのおかげで、渋川付近では花火を見ることができました。
 当初予定では新前橋か高崎あたりで乗り換えるつもりでしたが、列車も遅れ、また、大宴会の結果として面倒になったこともあり、そのまま熊谷へ向かうことにします。結局、熊谷到着は20:57頃で約1時間の遅れ。そのまま後続の快速”アーバン”を待ちますが、こちらも約5分遅れで熊谷到着。車内は混雑していましたが、どうにか座席を見つけてロングシートに着席。上野までぐったりとして過ごしましたが、到着は定刻でした。結局、1時間ほど首都圏に戻るのが遅れた格好になりますが、まあたどりついてよかったというものではあります。U竹さんとは上野駅で別れて帰宅しました。
 なお、”マリンブルーくじらなみ4号”での摂取アルコール飲料は、ビール500ml3本、発泡酒500ml1本、ワインフルボトル2本、酎ハイ500ml1本でした。これを約4時間かけて2名で飲んだ訳ですが、U竹さんがいみじくも述懐したとおり、確かに「車内で飲む量じゃない」のかもしれませんね。
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