1998.07.24(Fri.)〜26(Sun.)
函館11:40−(快速・3126レ・海峡6号)−14:14青森
青森15:14−(普通・664M)−16:32碇ヶ関・・・(泊)
碇ヶ関7:30−(快速・3928D・八幡平)−8:38十和田南
十和田南駅8:46=(JRバス・とわだこ3号)=9:48十和田湖
十和田湖11:30=(JRバス・みずうみ7号)=14:30青森駅
青森15:14−(普通・664M)−15:55弘前
弘前16:05−(快速・8526D〜8626D・リゾートしらかみ)−19:57秋田・・・(泊)
秋田9:22−(特急<秋田新幹線>・3014M・こまち14号)−10:09角館
角館12:39−(特急<秋田新幹線>・5046M・こまち46号)−13:23盛岡
盛岡14:10−(特急<東北新幹線>・やまびこ4号)−16:31東京
 少し早い夏休みをとって、カミさんと函館、東北に出かけてきました。主な目的は函館と、五能線(というローカル線)の乗車です。23日に雨の中を空路函館入り、立待岬や外人墓地、元町界隈と雨でしたが、夕方には雨が上がり、函館山からの夜景を楽しむことができました。もちろん(?)、市内電車にも1日乗車券を買って、十分に元が取れるくらい乗車しました。
 24日は函館朝市で時間をつぶした後、青森へ。乗車した海峡6号はドラえもん海底列車で運転、ということで、子供向けのスペースのついたドラえもんカーが連結されていました。また、カラオケ車両も連結されていましたが、どちらも利用はあまり多くなかったようです。というよりも、列車全体の利用者が少なかったので、私たちはカーペットカー(連絡船の桟敷席というか、フェリーの2等船室のような感じです)を広々と占有して過ごすことができました。カミさんはカーペットカーが「ゆったりできる」と言って、いたくお気に入りのご様子でした。
 青森では観光物産館アスパムの展望台へ登った後、宿泊先の碇ヶ関へと向かうため、早めに駅へ戻ったのですが、碇ヶ関行の普通電車がたったの2両編成で、発車15分前に乗車したにもかかわらず、車内は立ち客も出る大盛況!。結局弘前まで約40分、満員の中を揺られて行きました。その前の普通列車は青森発13:33ですから、間隔があいている上に車両数が少なすぎる気がします。
 碇ヶ関は、秋田県境の村で、津軽藩の関所があったところであり、かつ、津軽藩主お気に入りの温泉場だったとのことです。殿様が独り占めしたいから、碇ヶ関の温泉について聞かれたら、「何さも効がねえ関の湯ッコ」(観光ポスターに津軽弁で書いてあったのを記憶で書いています)、と家来に言うよう命じたとか。
 翌朝は十和田湖を目指して、宿の朝食もとらずに列車に乗りました。実は、朝食は大館駅の駅弁の、鶏めしを当てにしていたのですが、ホームには販売員の姿は見あたりませんでした。ホームにいた駅員さんには「売店にあるよ」と言われて、4分の停車時間で駅舎にまで走りましたが、改札口脇の駅弁コーナーには人がいず、キオスクにも置いてありませんで、空腹を抱えるハメとなったのでした。しかも、大館駅から通路をはさんで隣に乗車したご婦人方がその鶏めしを開いて食べていたので、余計くやしかったです。
 鉄道旅行と言いつつ、バスで発荷峠(十和田湖の展望台の一つです)を抜けて、十和田湖へ。散歩でもしようとコインロッカーへ荷物を放り込み、念のためとバス停とバスの時刻を確認しにバスターミナルへ行ってびっくり。実は、十和田湖からはやはりバスで弘前へ抜けるつもりでいたのですが、なんと7月1日から時刻改正が行われていて、十和田湖から弘前へのバスは日曜祝日のみの運転となっていました。一瞬、私が時刻表の記載を見落としたのかと思って非常にあせりましたが、持参していた7月号には6月1日現在の時刻が記載されていて、見落としではなかったものの、やはり最新号(注:8月号は既に発売されていました)で確認しておくべきだったと思い知らされました。
 まあ、青森行きのバスでも肝心の五能線に間に合うことは事前に確認してありましたので、急遽青森行きのバスに乗車することにして、湖岸を散歩し、無事青森行きバスに乗り込みました。この青森行きのバスは途中の停留所で5〜15分の休憩があり、かつ、奥入瀬を抜けて行くので多少は観光もできてなかなかよかったです。もっとも、紅葉の季節などは渋滞で休憩もままならないかも知れません。
 ちなみに、十和田湖と各駅を結ぶとわだこ号、みずうみ号は、始発から乗車する場合に限りバス指定券(210円)なるものが必要です。席は確保されるので安心と言えば安心ですが、私たちの乗車した便に関する限り、ガラガラでした。また、みずうみ号は十和田湖−萱野茶屋間で途中下車ができるので、奥入瀬の散策や酸ヶ湯の入浴などに向いているかと思います。なお、十和田湖−青森間は2日間有効です。
 前日の経験を生かして、早めに列車に乗り込んで弘前へ。弘前からはいよいよ目的の五能線に向かうため、「リゾートしらかみ」という、快速列車に乗り込みました。五能線は、東能代−川部間147.2kmのローカル線で、途中大雑把に言って岩館−鯵ヶ沢間約75kmを日本海に沿って走ります。したがって、大変日本海の景色がよい線(ということは、当然にお酒のおいしい線)で、私は何度も乗り通していますが、カミさんは初めてです。ここは、どうしてもカミさんを連れて行きたかった路線でした。
 そういう路線ですから、「リゾートしらかみ」の座席のどちら側が海側かは非常に重要(と私は考えます)ので、ちょっと書いておきますと、2人がけ座席の1、4号車の場合はAB席が海側、CD席が山側となります。つまり、A席が海側の窓側です。また、2、3号車は簡易コンパートメントというのか、扉こそないものの、4人がけの向かい合わせの座席が他とは仕切られて8ボックスあります。こちらは通路が山側にありますので、全て海に面して設けられています。4名のグループには最適ですが、1番のボックスと8番のボックスは車輌の端にあるせいか相対的にやや狭い(というよりも、2〜7番のボックスがかなり広い)ので、2〜7番のボックスがおすすめです。もっとも、1号車と4号車には、運転台のすぐ後ろには展望用のフリースペースも設けられていますので、山側に座ってもそう悲観することはありませんが。
 「リゾートしらかみ」の車輌も、五能線自体もカミさんはまずまず気に入ったようで、何よりでした。
 翌日は武家屋敷を見るため、角館で途中下車することにしました。前日の「リゾートしらかみ」に乗っていた車内販売のお姉さんが、「こまち14号」に乗務していたのには驚きました。
 角館ではレンタサイクルを借りて武家屋敷の通りへ行き、石黒家と岩橋家を見学しました。石黒家は、唯一内部まで公開している武家屋敷だそうで、室内の造作もわかりますから、なかなかおすすめだと思います。たまたま、ご説明いただいたのがご当主でしたが、何でも今年から、管理運営が町の手を離れ、ご当主自らが行うことになったそうで、従来は冬季は休館していたところを通年公開とするそうです。ご当主はしばらく関西に住んでいたそうで、曰く「ここで育ったもんだから、人の家なんか見て何が面白いのかと思っていたけど、しばらく離れていると何となくわかったね」とのことでした。
 角館からでも座れたのですが、盛岡で改札を出ずに後続のやまびこ4号に乗り換えて、東京へと帰ってきました。ちなみに、盛岡駅の上り新幹線ホームでは、銀河高原ビールの生ビールが1杯700円で販売されています。私たちが車内へ持ち込んだことは言うまでもありません。
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