2001.12.01(Sat.)
Hualamphong(Bangkok)6:30−(特別・909)→11:40Nam Tok
Nam Tok13:00−(普通・258)→14:39River Kwae Bridge
Kanchanaburi17:15−(特別・910)→19:40Hualamphong(Bangkok)

2001.12.02(Sun.)
Hualamphong(Bangkok)11:05−(Express・71)→12:23Ayutthaya
Ayutthaya14:29−(Express・76)→15:45Hualamphong(Bangkok)
 タイにU竹さんが、11.30〜12.03の強行日程でやってきました。目的は第一にタイの鉄道乗車、ということでしたので、事前の打ち合わせの結果、まず12.01にナムトク(Nam Tok)へ出かけることにしました。つまり、乗車初日の行き先は昨年S水さんが来たときと同じです。
 まず乗車した909列車ですが、今度は多少事情もわかっていましたので、事前にファランポーン駅の前売りチケット売場で2等座席を確保することとしました。問題なく確保できたのですが、運賃は200バーツで、係員が発売時にファイルに綴じられていた紙の座席配置表に書き込んでいたことといい、どうも往復乗車が前提のようです。出てきたチケットは硬券でした。どんなものか、表面・裏面の画像を置いておきます。
 当日は、5:30に家を出るつもりでいたところ、前日の深酒で私が少々寝過ごしてしまい、結局家を出たのは6:00直前でしたが、早朝のことゆえ渋滞もなく、発車10数分前にはファランポーン駅に到着しました。
 909列車はやはりディーゼルカーでして、先頭にホアヒン(Hua Hin)行きが併結されているのは同じ...と思っていたら、現在はもう少し先まで(おそらくプラチュアップキリカン(Prachuap Khiri Khan)まで)行くようです。また、こちら(ホアヒン方面行き)にも2等車が1両、連結されていました。後部4両がナムトク行きで、私達の乗車する2等車のみが冷房付きの座席指定であったことに変わりはありませんし、観光地へ向かう行楽列車という感じも同じです。車内はタイ人がほとんどですが欧米人の姿も見受けられ、これも同じです。違うのはRailway Policeが何名か乗車していたことくらいでしょうか。
 定刻に発車した列車はしばらくの間ゆっくりとバンコク市街地を走った後速度を上げ、ナコンパトム(Nakhon Pathom)で仏塔見学のための長時間停車後、旧泰緬鉄道の起点であるノーンプラドック・ジャンクションでホアヒン方面行きを切り離し、カンチャナブリー(Kanchanaburi)を経てクウェー川鉄橋(River Khwae Bridge)駅に到着しました。ここでまた見学休憩があることも含めて全く前回と同じです。
 ちょうど、River Kwae Festivalの期間中で、夜には花火などのアトラクションも行われるため、駅の周囲には有料の見学席も設けられ、露店の数も多く、また、鉄橋には第二次大戦中の見張り台のレプリカが設けられていたり、ライトアップの準備がされているなど、お祭りムード満点です。
 さて、特別列車はクウェー川鉄橋駅を出たところまではほぼ定時運行だったようですが、その後徐行区間があったりしたためか、終点のナムトクに到着したときは約40分の遅れが生じていました。今回も滝を見たりはせず、駅前の食堂で昼食を取った後、定期列車の到着を待ちますが、これまた約40分遅れ、到着後すぐの折り返しとなります。折り返し258列車の車内は欧米人の団体などで結構混雑していましたし、アルビル桟道橋手前のワンポーからも欧米人団体が乗車してきました。が、欧米人団体はアルビル桟道橋を過ぎたターキーレーン駅で下車(ナムトクからターキーレーンまでは3等で7バーツ)して行きました。
 そのターキーレーンでは、ステップから自力では降りられずに車掌におろしてもらっていた白人観光客(むろん、横幅の広いオバサン)がいました。降りた後、車掌に礼を言うでもなく歩いていきましたが、なんと言いますかねえ。他では、車内でビンラーディンTシャツを着たタイ人の小学生らしき女の子を見たのも少々驚きでした。意味わかって着ているんでしょうかね?
 今回、私たちは258列車をクウェー川鉄橋駅で下車しましたが、ここまでは3等でナムトクから16バーツでした。降りてから今度は鉄橋を一往復し、後続の特別列車に乗ろうとして駅員に確認すると、「停車しないので隣のカンチャナブリー駅まで行け」とのことで、結局ソンテウを借り切ってカンチャナブリーへ向かいました。
 ソンテウを拾いに歩いて行く途中、特別列車に追い抜かれましたが、カンチャナブリー駅ではやはり見学のための長時間停車があったため(これはある程度予測済み、だめならバス利用のつもりでした)、発車時刻まで余裕があり、駅構内のガーラット型蒸気機関車を眺めたりして時間をつぶした後、出発を待っていましたがなかなか発車しません。そうこうしているうちに、時刻表にはない下りディーゼルカーがやってきて、これの到着を待って発車、つまり、River Kwae Festivalの期間中のためか、臨時列車が運転されていたようで、なんとなく遅れが多い理由も納得できました(遅れではなく、時刻変更かも知れませんけど)。
 帰路はホアヒン方面からの列車との併結もなく、4両編成のままファランポーンへ到着、バンコク市街へ入る前にさらに遅れが発生したためか、到着は20:50くらいで、結局1時間を超える延着となりました。

 翌12月2日は王宮見学の後アユタヤへ向かうこととして、11:50ファランポーン発の普通に間に合えばいいや、と思っていたのですが、王宮に加えてワット・ポーを見ても先発の11:05発のExpress71列車に間に合ったため、これの2等車に乗車することにし、指定を買うと145バーツ、結構高いですね。車両はDaewoo製の2両編成で、デッキ付きの優等列車仕様でした。バンコク郊外、空港のあるドンムアンまではゆっくりと走りますがその先はなかなかの快足ぶりで、定時にアユタヤに到着しました。下車時、U竹さんが「もっと乗っていたい感じだな」と言っていましたが、まさに同感でした。
 アユタヤでは駅前のトゥクトゥクの勧誘を振り切り、少し歩いて1バーツの渡し船で対岸へ渡った後、ひたすら歩いてワット・プラ・スィー・サンペット(アユタヤの代表的建造物)を目指しました。途中、遺跡公園なども立ち寄りましたので1時間以上は炎天下を歩いた計算になります。アユタヤの感想はとにかく、「ビルマ軍がよくもこれだけ破壊したなあ」というものです。さすがに歩いて駅まで戻る元気はなく、14:30発のウボンラーチャタニー始発のExpress76列車に乗るべくトゥクトゥクで戻ると、なんと列車は50分遅れ!結局1時間遅れての到着となったため、観光地にしては意外に地元密着型の印象のあるアユタヤ駅で1時間少々、列車を待つ羽目となりました。
 アユタヤ駅の切符売場は発車しばらく前まで窓口が開かず、目的の76列車については「バンコクまで20バーツ」と窓口に表示があります。妙に思って、窓口に積まれているチケットを覗き込むと"STANDEE"の文字が。つまり、立ち席ですのでこれは避けて、またもや2等車のチケットを買ってしまいました。
 帰路の2等車は昨日の特別列車と同じような車両でしたから、やや往路より落ちる車両といえますが、座ってしまえば結構快適で、車内検札にも何の問題もなく対応できました。でも、結構追加料金を払っている人がいましたし、慌てて3等車に移る人も見受けられました。やはりバンコク郊外まではまずまずのペースで走ったものの、ファランポーン駅に到着したのは17:00過ぎ、大体1時間20分の遅れと相成りました。夕暮れのファランポーン駅はちょうどタイ国内各地への夜行列車が発車を待っており、なかなかのムードを醸し出していました。
 ともあれ、お疲れさまでした>U竹さん。
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