30. 二人のM先生(3年目の検診)

 

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3年目の検診も無事に終わりました。

今回も検査は
1)胃カメラ(上部内視鏡)
2)腹部エコー
3)胸部X線
4)血液検査
5)便検査
6)尿検査
7)問診

いつもと変わらないメニューでした。

今回の検査で経験した幾つかの気になった点を書いてみます。それは直接病気に関することではありません。(さてその前に、今回は会社の検査で成人病検査を受けて臨んだことを書いておきます。でもこれはまったく気になった点とは関係ありません。)

 

<え、先生そんなことを言うのですか。(胃カメラにて)>

胃カメラの検査はいつも苦しんでいます。

昨年の検査の時には事前に「こんなものを食べて下さい」と言った趣旨の説明書きが渡されました。今回は渡されていなかったので、食事の時間と食べ物の種類に少しだけ気にして検査を受けました。

<待ち時間>
9:00の検査予定できちんと9:00前に病院に到着。今回は比較的検査を受ける人が少なくこれならあっという間に終わるな、と思っていました。

9:15。まだ誰の検査も始まりません。そう思っているうちにようやくパラパラと内視鏡担当の先生が入ってきました。
9:30。入院中の患者さんが、検査待合室に入ってきました。あれあれと思う間に彼らの検査が始まります。
10:05。ようやく検査室へ案内されます。医師が入ってきました。名札を見ると本に出ていたあのM先生。外科で手術をしてくれた主治医のM先生ではありません。内視鏡での手術の大家という形で紹介されていた医師で、私はこの本を見てこのO府立成人病センターに決めたのでした。感動です。

M先生、看護士(ちなみに最近は看護婦と呼ばずに看護士と呼ぶように変わったようです)に向って、雑談を始めました。

「X先生は囲碁(将棋かもしれません)に凝っていて、投稿しているみたいだね。云々」
『おいおい、そんなことを言うのかよ』

「はい、それではのどの麻酔します。」
『こんどは私か』

内視鏡を入れはじめる。

「楽にして下さい。」

「あ、残渣がひどいね。」
『だれに話しているの?看護士さん?』

「幽門温存手術はいいんだけど、残渣が多いのが困るよね。」
『え、なに言っているの。気持ちは判るけど、医者が患者の前でそんなことを言うの?』

そうこうしている間にやはり苦しくなってきます。いつものように嗚咽を漏らすように胃ごと動きます。

「はい、動かさないで下さい。」
『そんなこと判っているわい。仕方ないでしょ、苦しいのだから。』

ようやく検査が終わる。そして前回貰ったのと同じ「食べ物リスト」をもらう。

 

<業務課の対応、これはすばらしい>

会計をすませました。でもどうしても納得できないので、病院の総合案内へ。

「待ち時間と医師の対応についてお話したいことがあるのですが、どこへ行ったら良いのでしょう。」

総合案内は年配の看護士さんが対応してくれ、すぐに業務課へ案内されました。
業務課では速やかに医事補佐の名刺を持った方が対応してくれました。
(ちなみにこちらから名刺を出して、名刺を下さいと言うまで先方は名刺を出してはくれませんでした。)

待ち時間が長いこと、これは医師がすぐに出てこないことに原因があるのではないか。私語は止めていただきたいこと、こちらは緊張しているのに、私語は不謹慎ではないか。

医事補佐の方はきちんと聞き、説明をしてくれました。予想された説明でしたが、こちらの要望と待ち時間についてさらに確認をすることを約束してくれたので、おとなしく病院を後にしました。

その日の夕方、その医事補佐から電話がありました。

「私語については内科の部長から注意をしてもらいました。担当医師が入院患者を回診してから検査を始めます。待ち時間については、開始がどうしても遅くなることがあるのでご理解下さい。」

当たり前の対応なのですが、きちんとその日のうちに対応をしてくれるとは思っていなかったのでこれには感心しました。病院もずいぶんと変わってきてくれたのだな、と思います。

<問診、5年めでもまだ…>

いつものように主治医のM先生は丁寧に診察をしてくれました。今回も待ち時間は長かった。診察自体が始まるのも遅いし、2番目に呼ばれているのに途中で別の患者が飛び込んできて診察を受けていたようで…、結局4番目に診察室へ。これも納得しがたいところですが、まあ、仕方がないか。M先生と問題は起こしたくないし…。

M先生「もうすぐ3年ですね。今回の検査では特に問題ありませんでした。残渣が多かったようですが、見えた範囲では問題ありません。若干左の腎臓に石灰化があります。でも本当に少しなので特に問題はないでしょう。」
T「そうですね。もうすぐ3年です。5年まであと2年はきちんと検査に臨みます。」
M先生「そうですね。お願いします。でも5年め以降もきちんと検査を受けて下さいね。」
T「ええ。でも検査の間隔は少し長くなるんですよね。」
M先生「そうですね。内視鏡などは1年間隔でいいですよ。」
T「今でも1年間隔なんですけど…。」

沢山の患者を診ているので、まあ検査の間隔を間違えても仕方がないか、とは思います。カルテをよく見てくれればそんなことはすぐに判るでしょうに…。
少しショックだったのは、「術後5年間頑張って検査を受けたら、少しは検査を受けなくて済むようになるだろう」と思っていたのに、まだまだ毎年胃カメラの苦痛、そして検査のために何日間も時間を費やさないといけないということでした。おそらくそれほど検査をする必要もないのでしょうが、安全めを見ているのでしょう。でも、辛いな、いつまで続くこの検査、そんな感じでした。

まあ、悪い面ばかり考えずに、もっと前向きに。今年も無事だったことを感謝しましょう。
さて石灰化については原因不明です。結石の前触れだとしたら怖いですね。手術のあと小腹がすくたびに栄養補給のつもりでいわゆるバランス栄養食品を食べていたのが悪かったのでしょうか。少しカルシウムの摂取の仕方を考えることにしました、あまり過多に摂取しないように。

 転勤と転院

(このページここまで)