ユノツルイヌワラビ(メシダ科メシダ属) 湯出犬蕨
           Athyrium × kidoanum Kurata

(特徴) 夏緑性。ヒロハイヌワラビ×ホソバイヌワラビの雑種と推定される。基部鱗片は披針形、褐色〜茶色。外見はヒロハイヌワラビに似るが、小羽片の切れ込みがハッキリしている。ホソバイヌワラビに似て、羽軸背面に細毛が生え、小羽片の前側の耳垂はやや大きくなり、羽軸と小羽軸の分岐点表面に刺状の突起があり、小羽軸上に刺状の長い毛が生える。胞子嚢群は中肋に接してつき、包膜は長楕円形、馬蹄形、鉤形が混ざる。両親種が生える山地で極稀に見られる。
(撮影・2009年5月20日、九鬼)


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