ヤマグチカナワラビ(オシダ科カナワラビ属) 山口鉄蕨
           Arachniodes ×subamabilis

(特徴と分布)常緑性。ミドリカナワラビ×オオカナワラビの雑種と推定され、外見上はオオカナワラビやテンリュウカナワラビに似る。根茎は太くて短く這う。葉柄は緑色、基部に長楕円形の褐色の鱗片がつく。葉身は長卵形の3回羽状深裂〜複葉、やや光沢のある鮮緑色の柔らかい厚い紙質で、先端の羽片はしだいに短くなる。最下位の後側の第1小羽片が一番長く、次の後側及び前側の小羽片も長く、しだいに短くなる。葉裏の脈上に毛が少し生える。胞子嚢群は小羽片の中肋と辺縁の中間につき、包膜の辺縁に微小な突起がある。山地の陰湿な林床や沢沿いで見られる。
(撮影・2019年6月26日 加賀田川)


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